岐阜市
基幹システム … OKI 60MHz帯デジタル同報系防災行政無線
スピーカー … TOA防災用 レフレックスホーン,ストレートホーン,スリムスピーカー
コールサイン … こうほうぎふ
整備年 … 2007~2009年度デジタル整備,アナログ(合併前)は不明
設備
屋外拡声子局 471箇所
再送信子局 8箇所(うち簡易中継1箇所)
中継局 1箇所【百々ヶ峰中継】
戸別受信機 公共施設のみ配布
ミュージックチャイム
17:00 TOA「ウエストミンスターの鐘」(テンポ遅)
特記事項
岐阜市では平成19~21年度の3年間でデジタル化が行われた.アナログ時に既存の子局228箇所の更新に加え,デジタル化に伴う187箇所の子局増設が行われた.さらに,2015~16年度には56箇所の子局新設が行われ,現在,市内471箇所の屋外子局により運用されている.全国的にも屈指の子局数である.現在も,住民の要望などによっては,随時,子局のスピーカーが交換されたり,子局が移設されたりしている.
市内全子局が百々ヶ峰中継局の電波送出を経由している.そこから離れた場所では再び,再送信子局や再々送信子局の電波送出を経由して受信している子局も多く存在する.
時報は17時の1回のみだが,屋外子局を中心とした運用のため,普段の広報にも屋外子局を多用する.放送は様々で,定時放送では無いものの適宜放送が入り,その頻度は高めである.
ところで,アナログ時代は旧岐阜市域と旧羽島郡柳津町とで設備は別であったが,デジタル化後の差異は特にない.統一前には,旧柳津町では8時,12時にウエストミンスターの鐘,夕方には旧音源夕焼け小焼けが鳴動していた.特にこの夕方の夕焼け小焼けについては,時刻変動が特殊で,日付で鳴動時刻が決まっていたわけではなく,日によって変わっていたという.一説によれば役場に明るさセンサーのようなものがついており,一定の暗さに達したときに鳴動するという当時としては割と先端的なシステムを使っていたとされる.そのため,夕立などがあった日には暗くなるタイミングが2度あり,夕焼け小焼けが1日に2回鳴動するなどという例もあったようだ(2002年頃の情報).
【各子局の特徴】
アナログ時から既存の子局は,マストは無塗装である.避雷針は無いことが多く,レフレックスの割合が高い.
デジタル化時に増設された子局は,マストが白塗装または稀に茶塗装である.レフレックスの割合が高い.
新設子局は,マストが白塗装で,ストレートホーンも多く設置されている.
←既存子局.避雷針は無く,レフレックスが多い.
(【291】西郷中央公園)
←増設子局.こちらは再送信子局で,再送信用は3素子,受信用は5素子.
(【445】西秋沢公民館再送信)
←新設子局.ストレートホーンの設置割合が高め.市街部ではビルの屋上に設置されていることがある.
(【017】じゅうろくプラザ屋上)
動画
・17:00 ウエストミンスターの鐘