本巣市
基幹システム … OKI 60MHz帯デジタル同報系防災行政無線
スピーカー … TOA防災用 レフレックスホーン,ストレートホーン
コールサイン … こうほうもとす
整備年 … 昭和55年(旧本巣郡本巣町,糸貫町アナログ開局),昭和58年(旧本巣郡真正町アナログ開局),昭和63年(旧本巣郡根尾村アナログ開局)
2005年(デジタル開局),2005年(真正,糸貫地区デジタル整備),2007年(根尾地区デジタル整備),2012年(本巣地区デジタル整備)
設備
屋外拡声子局 107箇所
再送信子局 4箇所
中継局 5箇所(真正庁舎簡易中継局,文殊の森,大茂山,今村,越田土)
戸別受信機 全世帯に無償配布
ミュージックチャイム
7:00 TOA「ウエストミンスターの鐘」テンポ遅
12:00 TOA「ウエストミンスターの鐘」テンポ遅
夕方 TOA新音源「夕焼け小焼け」曲中アナウンス(16:30/17:00/17:30/18:00)
特記事項
本巣市は本巣町,真正町,糸貫町,根尾村の4町村が合併した南北に広い市で,合併前は各町村に防災無線設備があり,その整備年はかなり古かったため,比較的早めにデジタルの開局と再整備が行われた.市議会議事録によると,デジタル整備の早い順に,真正,糸貫,根尾,本巣とみられ,本巣地区は最も遅かった.根尾は山間部のためか,老朽化が糸貫よりも進んでいる.特に旧真正町はデジタル16QAMのなかでもかなり早い整備(2004年頃)で,老朽化がそれなりに進んでいるためか,制御ボックスの工事が実施された.令和3年度に真正地区の工事が終了し,続いて令和4年度に糸貫地区,令和5年度に根尾地区での工事完了をそれぞれ見込んでいる.本巣地区はデジタル整備が最も遅く,他地区に比べ設備は新しく見える.因みに本巣地区のアナログ時は制御ボックスが富士通であった.
戸別受信機の運用も活発であり,市内全世帯に無償で配布されている.合併前の旧真正町・糸貫町ではアナログ戸別受信機が配布されていなかったため,デジタル化で音達範囲は飛躍的に広がったと思われる.
2004年に合併後,2007年に「本巣市民の歌 ~羽ばたいて~」が制定されると,防災行政無線の夕方の時報で3分ほど毎日,歌詞入りの市民歌が鳴動していた.この時報は2012年に見直しが入り現在は流れていないが,ここは是非とも復活が望まれるところである.なお,見直しが入った2012年頃,一時的に新音源ふるさとが流れていたとの情報もある.
【各子局の特徴】
本巣地区,糸貫地区 マストが茶塗装(一部無塗装もある)
真正地区,根尾地区 マストは無塗装
いずれもスピーカーはTOA製,ほぼすべての子局に避雷針がある.受信アンテナは全子局で5素子八木型.
本巣地区ではストレートホーンの割合が多い.デジタル整備は遅く,設備は新しい.マストは茶塗装.
(【本巣-4】佐原(上))
糸貫地区ではレフレックスホーンの割合が多いが,図のようにストレートホーンが1基設置されているものもある.マストは茶塗装.
(【糸貫-21】郡府研修センター)
糸貫地区および真正地区には避雷針の無い無塗装マスト仕様の子局もいくつかある.恐らくアナログ時に増設された場所と思われる.
(【糸貫-18】山本東公民館)
真正地区は全てレフレックス4本の構成.設置の際,各方向に対し金具と45度の角をなして設置されている.
(【真正-27】溝口)
根尾地区にある再送信子局.再送信子局の場合デバイスが増え,ボックスがやや縦長になっている(これは16QAM初期仕様のOKI子局の特徴で,最近に整備されたものはこの限りでない).
(【根尾-6】長嶺集会所再送信)
動画
・7:00/12:00 ウエストミンスターの鐘
・夕方 新音源夕焼け小焼け+アナウンス