妊産婦の医療費助成制度の創設や診療報酬における妊婦加算の必要性について、会員にアンケート調査を実施しました。
期間 2019年10月15日~10月25日
▽妊産婦への医療費助成についてお聞きします。
1.自治体の妊婦歯科健診でむし歯や歯周病など治療の必要性があったにも関わらず、治療に来なかった妊婦はいましたか。
□いた【39.5%】
□いなかった【21.1%】
□わからない【36.8%】
□無回答【2.6%】
2.協会はすべての妊産婦がお金の心配なく医療機関が受診できるよう妊産婦への医療費助成制度の創設を大阪府に要望しています(妊産婦の窓口負担を軽減する制度は全国では4県、200超の自治体が創設)。助成制度は必要だと思いますか。
□必要【89.5%】
□必要ではない【5.3%】
□わからない【5.3%】
□無回答【0.0%】
必要の理由(抜粋)
・出産でもお金がかかり、準備でもお金がかかり、歯科でも窓口負担がかかりますので。
・少子化対策として必要だと思います。
・妊産婦がむし歯や歯周病にり患していると、胎児に悪影響を及ぼす恐れがあるから
・妊娠性歯肉炎が発生しやすい。歯周病の進行が早産、低出生体重児につながることなどから、妊娠中の口腔管理はとても重要なので、お金の心配なく受診できることが必要であると思います。
▽妊婦への歯科治療についてお聞きします。
1.妊婦への歯科治療を行う上でどのような配慮を行っていますか。(複数回答可)
□投薬【100%】
□レントゲン【100%】
□治療体位【84.2%】
□産科などとの連携【47.4%】
□外科処置【68.4%】
□口腔清掃【89.5%】
□保健指導【76.3%】
□治療時の説明(不安の解消)【76.3%】
□その他【7.9%】
2.妊婦に治療を行う際の配慮に対して負担を感じますか。
□はい【52.6%】
□いいえ【26.3%】
□どちらでもない【18.4%】
□無回答【0.0%】
3.中医協では2020年改定に向けて妊婦加算の再導入を検討しています。協会は、妊婦への治療には特別な配慮や知識が必要となり、歯科にも加算が必要だと考えています。歯科においても妊婦加算は必要だと思いますか。
□必要【92.1%】
□必要ではない【5.3%】
□わからない【2.6%】
□無回答【0.0%】
必要の理由(抜粋)
・妊婦の治療では時間と手間をかけた対応が必要です。歯科でも妊婦加算は必要だと思います。
・医療人としての責任は大きくなり、また制約のある診療が必要であるので。
・妊婦の歯科治療に際しては、X線撮影や歯科麻酔、投薬等、様々な局面において特別な配慮が必要となり、点数加算があれば助かります。
・体バイタルサインの変動が起こりやすいという点で、高齢者、全身疾患をもった患者と等しく、注意あるポイントが治療の制限など健常人に比べて多いから。
・妊婦への治療にはストレスをかけない言葉遣いはもちろん、治療の体位など通常の治療より時間や負担が長くかかります。また投薬にも胎児に影響しないように注意が必要です。