安倍改憲を阻止するには、改憲勢力の一翼を担う「維新の会」を少数に追い込むことが重要だ。
維新の会に所属していた丸山穂高衆院議員が「(『北方領土』の返還は)戦争しないとどうしようもなくないか」と発言し大問題になった。その大本には維新自身の憲法否定の体質がある。
吉村洋文大阪府知事は「憲法改正一生懸命やらないのが自民党。情けない。ダイナマイトみたいにボカンと国会でやりたい」と改憲を煽り、松井一郎代表は安倍改憲に反対する野党を「国民を愚弄(ぐろう)している」などと発言している。大阪選挙区で複数議席獲得を狙う維新を阻止することが重要だ。
今回の参院選の改選数は124議席。この内、改憲勢力が87議席以上を獲得すれば、非改選が与党と改憲勢力の維新の会・希望の党で77議席あるため、憲法改定の国会発議に必要な3分の2を占める。改選、非改選で合計164議席を許してはならない(図5)。