初級前半
第 18 課(前半)

教科書と教科書付属音声を利用しながら学習を進めてください。

補足解説

  • P.81 否定表現:
     これまでに学習した様々な否定表現のまとめです。(1) 名詞文の否定は第14課で学習しました。(2) 存在の否定「いません、ありません」は第15課で学習しました。(3)は動詞・形容詞文の否定です。これまでにきちんと習ったわけではありませんが、第13課で "좋아해요" の否定として "안 좋아해요" が出てきました。否定の"안" は、あらゆる動詞・形容詞の前につけることができます。


  • P.82 縮約を伴う해요形:
     第15課で해요形について学習しました。今回はその続きです。第15課で学習した해요形の作り方を忘れてしまった人は、まず復習をした上で、今回の文法の学習に入りましょう。今回のポイントも、朝鮮・韓国語の文法において
    とても重要なところです。
     第15課で学習した해요形の作り方は、そこには特に書いてありませんでしたが、語幹が子音(パッチム)で終わる場合の作り方でした。語幹が母音で終わる(語幹末にパッチムがない)場合は、今回学習する「縮約」がかかわってくることに気をつけなければなりません。
     例えば、p.82のグレーの部分の最初に出てくる動詞、가다 を例にとってみましょう。用言から다をとった部分が語幹だったので、가다 の語幹は 가 です。この語幹の母音はㅏなので、陽母音語幹です。第15課で学習したルールに従えば、陽母音語幹の해요形には아요がつくので、가아요になるはずです。しかし実際には、ㅏ+아요の連続は、縮まってㅏだけになる(아が消える)というルールがあるので、가요となります。このように、音が縮まるルールを「縮約」といいます。
     해요形を作る際、語幹末が子音(パッチム)の場合は縮約が生じませんが、語幹末が母音の場合はたいてい縮約が生じます。縮約の生じ方は、語幹末の母音によって決まっています。それが、p.82の上の方のグレーの部分に示されているものです。例えば、2番目の오다の例の場合、ㅗとㅏが合体するような縮約をするため、와요となります。
     語幹末が "ㅡ" の場合については、注意が必要です。語幹が一音節(一文字)の場合には、語幹の "ㅡ" が脱落した上で、語尾として어요がつきます。例えば、グレーの部分の下から2番目の例、쓰다 は語幹末の母音ㅡが脱落してㅆだけが残った上で、어요がつくので、ㅆ 어요 -> 써요 となります。一方、一番目の注(鉛筆マーク)に書かれているように、語幹が二音節(二文字)以上の場合は、語幹末の "ㅡ" が脱落した上で、もう一つ前の母音をみて、陽母音語幹か陰母音語幹かを判断します。例えば、グレーの部分のすぐ下に出てくる 바쁘다 に注目しましょう。語幹末の "ㅡ" が脱落して 바ㅃ となります。後ろから2文字目の母音がㅏであるため、陽母音語幹であると判断し、아요 がつきます。これに対し、練習1の (6) 예쁘다 は、語幹末の "ㅡ" が脱落すると 예ㅃ となります。後ろから2文字目の母音はㅖであるため、陰母音語幹と判断し、어요 がつきます。
     2番目の注(鉛筆マーク)にも気をつけましょう。語幹末の母音がㅟの場合は縮約しません。また、아니다 の否定は例外的に 아니에요 となります(아니예요 と書かれていますが、これは誤植で、아니에요 が正しいです)。P.81否定表現のところに出てきた 아니에요 は、実は基本形 아니다 の해요形なのです。


  • P.86 単語ポケット8:
     ここには単語の意味が書かれていないので、以下に意味を示します。括弧内は해요形です。なぜこのような形になるか考えましょう。なお、括弧内に*がついているものは変則活用で、特殊な活用の仕方をするものです。まだ学習していないので(秋学期に学習する予定)、現段階では例外としてそのまま覚えましょう。

    • 가다 行く

    • 오다 来る

    • 자다 寝る

    • 일어나다 起きる

    • 먹다 食べる

    • 마시다 飲む

    • 알다 知る・わかる

    • 모르다 知らない・わからない

    • 공부하다 勉強する

    • 일하다 働く

    • 놀다 遊ぶ

    • 쉬다 休む

    • 보다 見る

    • 듣다 聞く

    • 읽다 読む

    • 쓰다 書く

    • 배우다 習う

    • 다니다 通う

    • 만나다 会う

    • 사다 買う