初級
II 第3課
補足解説
動詞・存在詞の現在連体形語尾 ~는 (pp.34-35)
意味・用法:教科書に書かれている通り、「乗るところ」の「乗る」のように名詞(この場合「ところ」)を修飾するときのかたちです。日本語の動詞は連体形と終止形が同じ形ですが、朝鮮・韓国語では連体形は基本形と異なる語尾をとるので注意が必要です。なお、前回の最後に、用言に4種類(動詞、存在詞、形容詞、指定詞)あることを学習しました。今回学習する語尾は動詞と存在詞(있다, 없다, およびそれらから派生した ~있다, ~없다)にのみつきます。形容詞・指定詞の現在連体形語尾は次回学習します。
活用:この語尾は単純型の活用で ㄹ脱落をします。
母音語幹: 좋아하다 --> 좋아하는
ㄹ語幹: 알다 --> 아는 ※ㄹ脱落
子音用言: 재미있다 --> 재미있는
[その他の補足]
日本語の「好きだ」は(日本語文法の分類でいう)形容動詞ですが、これと意味的に近い 좋아하다 は動詞です。
日本語の「面白い」は形容詞ですが、これと意味的に近い 재미있다 は 있다 を含むため存在詞です。
練習3の例で "13일 날은..." の날は「日」という意味です。この表現は直訳すれば「13日(の)日は…」となります。
練習4の例で "점을 보다" は直訳すれば「占いを見る」ですが、「占いをしてもらう」という意味で用いられます。
形容詞・指定詞の現在連体形語尾 ~ㄴ/은(pp.36-37)
意味・用法:前回、動詞・存在詞の現在連体形語尾を学習しました。それと同じ用法ですが、形容詞・指定詞の場合には ~ㄴ/은 という語尾になります。
活用:받침有無型(ㄹ脱落)の活用をします。つまり、語幹が子音で終わるか母音で終わるかによって、으が入るか否かがかわってきます。語幹がㄹで終わるとき、語幹末のㄹが脱落するとともに母音語幹と同様の活用をすることに注意しましょう。
母音語幹:예쁘다 -> 예쁜
ㄹ語幹:멀다 -> 먼
子音語幹:높다 -> 높은
形容詞・指定詞の現在連体形語尾 ~ㄴ/은(pp.36-37)
意味・用法:前回、動詞・存在詞の現在連体形語尾を学習しました。それと同じ用法ですが、形容詞・指定詞の場合には ~ㄴ/은 という語尾になります。
活用:받침有無型(ㄹ脱落)の活用をします。つまり、語幹が子音で終わるか母音で終わるかによって、으が入るか否かがかわってきます。語幹がㄹで終わるとき、語幹末のㄹが脱落するとともに母音語幹と同様の活用をすることに注意しましょう。
母音語幹:예쁘다 -> 예쁜
ㄹ語幹:멀다 -> 먼
子音語幹:높다 -> 높은
単語ポケット3(p.36)
教科書の付録を参考にして意味を調べましょう。
[注意点]
3. 높다 は「山が高い」などの「高い」です。値段が高い場合には 비싸다 を用います。
7. 깨끗하다 は清潔だという意味での「きれいだ」です。人や物の美しさについていう場合の「きれいだ」は 예쁘다 を用います。
[その他の補足]
練習6の例:「背が高い」は 키가 크다 ですが、(これに限らず朝鮮・韓国語では)助詞がよく省略されます。例では助詞が省略されて 키 큰 사람 となっています。
条件の接続語尾 ~면/으면 (pp.38-39)
意味・用法:日本語の「~すれば」「~したら」にほぼ相当します。この語尾の前に述べられるものが後に述べられるものの条件になる場合に用いられます。第1課で学習した ~(으)면 되다 は、今回学習する条件の接続語尾を含む表現とみなすことができます。
活用:받침有無型です。ㄹ脱落はしません。
母音語幹: 가다 -> 가면
ㄹ語幹: 살다 -> 살면 ※살으면ではない点に注意。
子音語幹: 먹다 -> 먹으면
[その他の補足]
教科書p.38の上のほうに出てくる例文の日本語訳「韓国に行ったら、まずビビンバを食べたいです」は、「行ったら」が一見すると過去形のように見えるかもしれませんが、実際には過去のことを言っているわけではありません。朝鮮・韓国語では (過去形の 먹었으면 ではなく)現在形で 먹으면 とすればいいです。p.38の下から2番目の例文「果物をたくさん食べると肌がきれいになります」も同様です。一方、p.38の最後の例文「果物をたくさん食べたらお腹を壊しました」は過去のことを言っている文です。この場合、朝鮮・韓国語では 먹으면 でも 먹었으면 でもなく、먹었더니という別の語尾(~았더니/었더니)を用います。
P.39 練習8: 좋아지다, 예뻐지다 のように形容詞に ~아/어지다 (陰陽型の活用)をつけることで、「~くなる」という意味の動詞を派生させることができます。좋다(良い)→ 좋아지다(良くなる)、예쁘다(かわいい、きれいだ)→ 예뻐지다(かわいくなる、きれいになる)
会話 (pp.32-33)
P.33の決まり文句、新しい語句、文法を参考にしながら理解しましょう。
[その他の補足]
가시면(2行目)、나가시면(3行目)、사시면(8行目)はそれぞれ가면、나가면、사면をそれぞれ尊敬語にしたかたちです。ここで挿入されている (으)시 については第4課で学習します。
6行目:6015번 のような番号は漢字語数詞として発音します。つまり、육천십오 번 と読みます。
聞き取り(p.39)
付属音声を聞きながら聞き取り問題をやりましょう。