初級後半:
第1課(1)

今回は教科書第1課のpp.16-18(「2 名詞分の尊敬形」の前まで)を学習します。

教科書をよく読むとともに、教科書付属音声で発音を確認しながら学習してください。

補足解説

方向の助詞 ~로/으로 (p.16)

初級前半の教科書(コミュニケーション韓国語:聞いて話そうI)において、手段・方法・材料・資格などを表す ~로/으로 について学習しました(第16課)。

例)한국 나이로 스물하나예요. (数え年で21です。) [誤字修正 (2020/10/13): 수 -> 스]

この課では新たに、方向の用法としての ~로/으로 を学習します。日本語の「~へ」「~に」に相当します。

丁寧な指示・勧めの文末語尾 ~세요/으세요 (p.16以降)

意味・用法:教科書に書かれている通り、行動を相手に丁寧に指示したり勧めたりする場合に使われます。日本語では「~てください」と訳されることが多いです。ただし、第2課で学習する ~아/어 주세요 も「~てください」と訳されるため、注意が必要になります。~세요/으세요 と ~아/어 주세요 のちがいについては、第2課で学習します。

活用:この語尾は받침有無型(ㄹ脱落)の活用をします。これは、初級前半の第20課に出てきた ~ㄹ/을 거예요 と同じタイプの活用です。つまり、母音語幹(語幹末にパッチムがない)とㄹ語幹(語幹末がㄹ)では으が入らず、子音語幹(語幹末にパッチムがある)には으が続くという特徴があります。また、ㄹ語幹のㄹが脱落します。

母音語幹: 오다 --> 오세요
ㄹ語幹: 살다 --> 사세요 (ㄹ脱落に注意)
子音語幹:앉다 --> 앉세요

その他

  • P.17: ~지 마세요 の ~지 は単純型の活用(つまり、語幹にそのままつく)をします。この表現はp.112でも改めて学習します。

  • P.18の最初の段落: ~세요/으세요 は尊敬形(敬語)の一種ですが、用言によっては規則的に ~세요/으세요 をつけるのではなく、尊敬形にしたときに別の単語を用いるものがあります。

    • 먹다, 마시다 --> 드시다

    • 있다 --> 계시다

したがって、「食べてください」は 먹으세요 ではなく 드세요、「いらしてください」は 있으세요 ではなく 계세요 となるのが一般的です。なお、드시다、계시다 の 시 が尊敬を表しており、これが活用したときに세요 となる(つまり、세요 のなかに 시 が含まれている)ので、드시세요、 계시세요 とはなりません。このことは、第4課p.46で尊敬の 시 を学習する中で改めて出てきます。

単語ポケット1(p.17)

単語ポケット1に出てくる表現の意味は、付録の単語リストを見て確認しましょう。