初級後半:
第8課(1)
今回は教科書第8課のpp.80-83練習4まで(様々な意味と用法、新しい表現と文法 [1] ㅂ変則用言、単語ポケット10)を学習します。
教科書をよく読むとともに、教科書付属音声で発音を確認しながら学習してください。
補足解説
아무 ~ 何の~, いかなる~ (p.80)
日本語に訳すと「何の~」となることがありますが、初級前半の第12課で学習した무슨~との区別が重要です。무슨~が「何のサークルですか?」のように疑問詞疑問文の疑問詞として用いられるのに対し、아무~は不特定を表す場合や否定文で用いられます。
また、「誰」のように訳される用法があり、この場合は누구との区別が重要です。누구は疑問詞疑問文の疑問詞として用いられますが、아무は不特定の人を意味する場合や否定文(「誰も・・・ない」)において用いられます。
未完了表現 아직 안 + 過去形 (p.80)
日本語では未完了をあらわすとき、「まだ昼ご飯を食べていません」のように「~ていない」の表現を使い、「まだ昼ご飯を食べなかった」のような過去形の表現は用いません。これに対し朝鮮・韓国語では "아직 점심을 안 먹었어요" のように過去形を用いるというのが、日本語と異なります。なお、아직は「まだ」という意味の副詞です。
ㅂ変則用言 (p.81)
第7課のㄷ変則用言につづき、ここではㅂ変則用言とよばれる変則用言を学習します。ㅂは비읍(ピウプ)と読みます。
ㅂ変則用言は語幹がㅂで終わるものの一部です。ㅂ変則用言においては、받침有無型と陰陽型の語尾がつくときに、(ほとんどの場合)ㅂが우に変化します。陰陽型においては、語幹が우で終わる用言(例えば、배우다)と同様、縮約して워となります。
例)어렵다
単純型:어렵고
받침有無型:어려우면
陰陽型:어려워요
※なお、教科書には出てきませんが、ㅂ変則用言のうち돕다(助ける)と곱다(美しい)は、陰陽型において워ではなく와となります(つまり、へヨ形で도와요、고와요となります)。これは、語幹の母音が陽母音であることが関係しています。
参考までに、語幹がㅂで終わる一般の用言(変則用言ではないもの)の活用の例は以下の通りです。
例)입다
単純型:입고
받침有無型:입으면
陰陽型:입어요
語幹がㅂで終わる用言について、それが変則用言か一般の用言かは、基本的に覚えるしかありません。ただし、形容詞の場合、語幹がㅂで終わる形容詞の大半は変則用言です。教科書p.82の単語ポケット10にㅂ変則用言とㅂで終わる一般の用言の例がいくつか挙げられています。