初級後半:
第7課(2)

今回は教科書第7課のpp.72-74(新しい表現と文法 [2] 르変則用言、[3] 不可能の副詞、[4] 確認の文末語尾)を学習します。

教科書をよく読むとともに、教科書付属音声で発音を確認しながら学習してください。

補足解説

르変則用言 (p.72)

르変則用言は語幹が르で終わるものの一部です。르変則用言においては、陰陽型の場合に르の一つ前の音節の終声にㄹが付加されます。単純型、받침有無型の場合はこれまでに学習した通りの活用をします。

例)모르다

  • 単純型:모르고

  • 받침有無型:모르면

  • 陰陽型:몰라요

この場合、一般の活用であれば陰陽型において모라요となるはずです。しかし、르変則用言においてはㄹが付加され、몰라요となります。

なお、一般の活用と同様、語幹の最後の母音がㅡである場合、もう一つ前の母音が陽母音か陰母音かにより、語尾のかたちが変わります。例えば、부르다は語幹の後ろから2番目の母音が陰母音なので以下のようになります。

例)부르다

  • 陰陽型:불러요

参考までに、語幹が르で終わる一般の用言(変則用言ではないもの)の活用の例は以下の通りです。

例)따르다

  • 単純型:따르고

  • 받침有無型:따르면

  • 陰陽型:따라요

語幹が르で終わる用言の大半は르変則用言で、一般の用言のほうがむしろまれです。どの用言が変則用言でどの用言が一般の用言か、単語ポケット8を見て確認しましょう。

不可能の副詞 못~ (p.73)

否定の副詞 안~ の使い方を初級の前半で学習しました。それと同じように、用言の前に 못~ をつけることで不可能を表すことができます。

못~をつけた場合、その後にくる用言の語頭の音によってさまざまな発音の変化が生じます。個々の発音の変化の多くはこれまでに学習したものですが、それらがいろいろ関わってくるので、発音規則の復習のつもりで勉強しましょう。教科書の付録pp.125-126の発音のルールのまとめも参考になります。

なお、못 읽어요 [몬닐거요] に出てくるㄴ挿入規則は、初級前半では学習しませんでした。教科書の付録p.125 (4) にまとめられているように、1つ目の単語の語末にパッチムがあり(この場合、못 [몯] のパッチム)、その後の語が이, 야, 여, 요, 유, 예 で始まる場合に、2番目の語の最初にㄴが挿入されます。今回の例の場合、そのうえで못 [몯]が鼻音化して [몬] という発音になります。まとめると以下の通りです。

  • 못 읽어요 [몯 일거요] -- (ㄴ挿入) --> [몯 닐거요] -- (鼻音化) --> [몬닐거요]

〇〇하다の場合は〇〇と하다が分離したうえで、하다の前に못がつきます。

x 못 약속해요

o 약속 못해요 (このとき、못と해요の間は分かち書きしない)

確認の文末語尾 ~죠? (p.74)

意味・用法:教科書に書かれているように、確認するときや同意を求めるときに用いられます。文末で上昇調のイントネーションにすれば、「~でしょう?」という同意を求めるニュアンスになります。

活用:単純型です。つまり、語幹にそのままつきます。ㄹ脱落はしません。