~「男の一生は美しさをつくるためのものだ」(土方歳三)~
バズーカ山下通算1000打席達成!ライアン小川熱投で安信タイガースに食い下がるもあと一本が出ず!
ビッグアプセット2022シーズン3戦目の相手はおなじみ安信タイガース、真冬の快晴の夢の島にナインは集結だ。この日は、先週通算300試合出場を果たした山下があと2打席で通算1000打席に到達する試合、この記念すべき試合にひょっこり顔を出したのがあのエンペラー伊藤、2020年8月29日夕方、駒沢公園での「月に向かって打て」のTFM戦以来なんと約1年5か月ぶりに参戦で試合前からムードは万全だ。
そんな明るい雰囲気の中この日先発はライアン小川、立ち上がりが課題と思われたがこの日は初回からエンジン全開だ。ワンアウトから2番に追い風にあおられたツーベースを喫するも後続を断ち初回を乗り切ると、2回は完璧ピッチングで3人をシャットアウト。課題のコントロールは万全でストレートの威力は増し、今シーズン導入された高速カットボールがピッチングの幅を広げ安信タイガース打線を寄せ付けない。
迎えた3回、ワンアウトからフォアボールでランナーを出すと続く打者のピッチャーゴロでランナーが進みツーアウト2塁、ここで相手1番にライトオーバーを打たれこれがタイムリーツーベースとなり痛恨の1点を失う。しかし続くピンチで2番バッターをピシャリと三振に切って取り、続く4回もランナー2人を出しながらも粘りのピッチングで無失点に抑える。
そして迎えた5回、先頭をフォアボールで出すと続く打者のピッチャーゴロの処理を誤りノーアウト1・3塁のピンチ、ワンアウトからフォアボールを出し満塁となったところでベンチの櫻町監督はたまらず立ち上がりついにここでピッチャー交替、センター石井大和がワンアウト満塁のピンチで緊急登板だ。
石井大和は先頭打者にセンタ-前に打たれ1点を失うも後続をきっちり押さえこのピンチを乗り切ると、続く6回も先頭から連続三振、3人目も変化球で三振に仕留めるがキャッチャー石井からの一塁相球をなぜかファースト西村が取れずランナーを生かしてしまう。するとこのあとフォアボールを絡めたピンチで続く9番にライト前に弾き返され予定外の1点を失ってしまった。
しかしここでひそかにビッグアプセットの窮地を救うビッグプレーが飛び出す。タイムリーとなったライト前の打球、これにこの回ライトさに入った大河原が鋭い出足で前進捕球、すると高円寺の公園壁あて特訓でついに会得したスローイングで中継に入ったショート伊藤にストライク送球、ここで伊藤が鋭く反転し伝説の137キロ剛速球をサードへ、楽勝でサード進塁と思っていた一塁走者をサード大間がタッチアウトにするビッグプレーでこの回1点で凌ぎ3点差でビッグアプセット最終回の攻撃につなぐ。
最終回ビッグアプセットの攻撃、先頭小川は鋭くセンター前に弾き返しこの日2本目のヒットでさっそく一塁に出ると、続く大河原の渾身のサードゴロが相手エラーを誘いノー!アウト1・3塁の大チャンス!するとここで登場石井大和が低めの速球をジャストミートするとこれがライト前ヒットとなり小川が還り1点を返す!2点差でいまだノーアウト1・3塁、打線は上位に回る絶好の逆転シナリオに奇跡を確信したビッグアプセットベンチは総立ちだ。
しかし2番大間は絶妙のコースに手が出ず見送り三振、3番山下はサードゴロで走者が入れ替わり、ツーアウト2・3塁の一打同点の場面で4番芝田が登場、昨シーズンMVP首位打者に期待がかかったが粘った挙句に最後は内野フライに打ち取られゲームセット、劇的逆転劇は幻におわった。
試合は惜敗に終わったが存在感を発揮したのがライアン小川だ。今シーズンはコントロール・球威ともに進化、高速カットボールも有効で現時点で防御率ランキングで石井・石井大和の間に割り込む存在感でビッグアプセットのエース争いに堂々の宣戦布告、打撃不振のビッグアプセット打線の中でも今日唯一の2安打を放ち首位打者争いでも村上とトップタイ、今シーズンへの意気ごみと期待は高まるばかりだ。
しかしこの日最も特筆すべきは山下の通算1000打席達成だろう。2010年代の数年間、名門ローヤーズの監督・GMを歴任しその間ビッグアプセット参加が遠ざかった時期があり、1000打席到達は史上8人目、しかし通算安打・通算打点はともに歴代3位という事実がその存在感を裏付ける。2000年代は押しも押されもしないビッグアプセットの中核、03年から09年シーズンまでの7年間、打撃三冠合計21タイトルのうち7タイトルを獲得し、19年シーズンの電撃復帰以来50代後半にしてクリーンアップを譲らず昨年は首位打者争いにも参戦、史上3人目の通算300安打にもあと6本と迫り、また何よりいまだに相手チームの喝采を呼ぶ一流の外野守備は全く衰えを感じさせない。
ビッグアプセットのユニフォームを着て1000回打席に立った、その事実はバズーカ山下の人生にとっても大きな意味を持つに違いない。時にはまさかの奔放発言で周囲をザワつかせるものの、浮ついたビッグアプセットの企業文化とは一線を画し、ストイックに野球に取り組む姿勢は「燃えよ剣」土方歳三そのものだ。大きなステップを通過したバズーカ山下、その存在感で今後もビッグアプセットを牽引してくれるに違いない。ビッグアプセットの歴史とスーパースターへのレスペクト、そして今後のシーズン奮闘への誓いを胸に夢の島を後にするビッグアプセットナインであった。
<監督談話>
山下選手、通算1,000打席達成おめでとう❗️
チーム初の三冠王にして数々の打撃タイトルを獲得、守備でも記憶に残るスーパープレーで感動を呼んできた男の新たな金字塔。これからも中軸で活躍を期待してます❗️
試合は安信タイガース戦に通算11戦目で悔しい初黒星だったものの、小川さんの史上最高のピッチングは大きな収穫でした。小気味よく投げ込むストライク先行の圧倒的な制球力、力強いストレートに鋭い変化球も次々に決まるテンポの良さで4回3分の1を2安打1失点に抑えるナイスピッチングで先発の責任を果たしてくれました。リリーフの石井大和くんもワンアウト満塁で登板し、1点で凌ぐさすがのピッチング。投手陣はわずか3安打に抑える奮闘振りでした。
一方打線がチャンスを掴めず、最終回の攻撃は石井大和くんの痛烈タイムリーヒットが出たがあと1歩。小川さんのマルチヒット、藪下、西村、櫻町にもヒットが出たものの繋がらなかった。
来週はつなぐ野球で快勝しましょう❗️
来週は、2月12日(土)11時から城北中央公園で、キングヤンキースと初対戦です。
みなさんの出席表明をお願いします❗️
では来週❗️
みんな、よろしく❗️