今回は、当地北海道日高地方の夏がどうだったかを振り返ってみます。
当地、既に秋の訪れを感じますが、今年の夏はかなり変でした。
今回はその事について書きたいと思います。
自身のツイートを振り返り。
少し言葉が汚いですが、今年の日高の天気はこんな風にボヤキたくもなる悪さでした。
晴れると思って牧草やり始めたら雨が降るし、かといって確実な晴天を待っていると収穫作業が遅れたりして…
今年はろくな牧草を収穫する事ができませんでした。
「今年の天気は悪かった!!」と印象で語ったものの、一般的な感覚と実際のデータとは乖離してることが多々あります。
そういうわけで、気象庁の Web サイトを探索。
なんと、過去の気象データをダウンロードできるんですね。
皆さんご存知だったでしょうか?
地区や期間を指定してダウンロードできるのでここからダウンロードしてデータを見てみます。
ダウンロードに際し少しだけ注意があります。
一度に大量のデータはダウンロードができないようですね。
検索地区を絞ったり、期間を短くしたり、調べたい項目減らしたり等ちょっとした工夫が必要になりそうです。
今回は当社から一番近い観測地点 「日高支庁」の「新和」というところのデータを取ってみます。
植物は光合成をして炭水化物を作り出し、細胞壁や細胞原形質(炭水化物と窒素からアミノ酸を合成)を生成していきます。
日照時間が短くなるとこの働きが弱まり、作物の生育に影響します。
今年は牧草もあまり良くなかったのですが、コーンもイマイチの予感がします・・・😥
惜しいのが創業当社は飼料の収量調査の取り組みをしていなかった事・・・。
この冷夏が作物の成長にどんな影響を及ぼしたのがわからない事です。残念・・・。
ただし、夏の暑さを回避出来た事は牛にプラスだったと思います。
牛は暑さに弱い動物なんですね。
例年、暑い盛りの8月中はなんとか体調を維持しているが、涼しくなる9月に入ると何故か調子を崩す牛が多いのです。
涼しくなると少しホッとして緊張感がゆるものかもしれませんね。
ヤバい!!!
グラフがエグイ上向きを示しています🤣
そりゃそうですよ、2日と晴れた日がなかったのですから・・・。
感覚的に「今年は雨が多いなあ・・・」と思ってましたが、数値で見せられると一目瞭然です。
特に雨が降った後の川の様子が印象深くて、思わずtwitterにアップしてしまいした😊
その後数日間にわたって川の濁りがとれず、最近になってやっと元の川に戻ってきつつあります。
気候の変動は生産現場の私たちに多大な影響を与えます。
例えば気温のデータを見て頂けたらわかるのですが、昨年は例年になく暑い夏でした。
その為2021年産のトウモロコシの反収は過去最高の8t/反(農業改良普及センター調べ)でした。
例年なら5~6t、不作なら4t代というのが当地区の平均的な反収でしょうか。
気温の影響があったのは間違いありません。
そういった面から見ると、今年に関してはそれほど豊作は見込めない事がこの段階で想像できます。
それなりの手当(餌の購入等)が必要かもしれません・・・。
生産現場のみならず消費サイドから見ると、夏が暑いと乳製品消費量が増すと言われています。
これに関しては統計を見ていないのでわかりませんが、よく聞く話です。
今回、気象の情報がこんなにも簡単に手に入れられる事を知りました。
今後当社の経営に活かそうと思います。
(浅野正慶)