以前、Google spreadsheetを紹介する日記を書きました。
今回はExcelがバージョンアップし、日記の内容が古くなってしまったので、番外編としてそれを紹介します。
まずは以前の日記・・・
以前の日記で、Google spreadsheetとExcelの違いをいくつかの関数を紹介して比較しました。
その中でGoogle spreadsheetの独自の関数を紹介しました。
おさらいすると
Unique関数~表に重複するデータが存在する場合、それらを以外の物を出力する
Filter関数~表の中から指定したデータと合致するものだけ出力する
Arrayformula関数~式をその列全てに適用できるようにする。
これらを紹介しました。
今回はExcelでこれらの関数の一部が使える様になったことについて書きます。
まずは・・・
以前の日記はGoogle spreadsheetの優位性を強調する為、基本的な操作について書きませんでした。
今回は表計算のソフトを使った事の無い人でも理解出来るように説明します。
まず表計算の表の中の1マスを「セル」といいます。
緑の四角い枠ですね。
今このセルがある位置は、上の列名のアルファベット、左の行名の数字を合わせて「C4のセル」みたいな言い方をします。
これまでのExcel
Excelにはこの様な関数が、何百個も用意されています。
興味がある人はご自身で検索してみてください。
これまでのExcelはセルに関数を入力すると、そのセルに答えが返ってきました。
Excel誕生後長きにわたって
「1セルの質問に、1セルの答え」
だったわけです。
Google spreadsheetの画期的な発想
Google spreadsheetはこの概念を打ち破る画期的な関数を実装しました。
それが以前の日記で紹介した関数なんですね。
例えば前回紹介したFilter関数
あの関数は、ある表の中から条件に合致するデータを選び出すものでした。
条件に合うデータが1つじゃなくても、それこそ100でも1000でも選び出します。
「1セルの質問に、∞セルの答え」
これがGoogle spreadsheetが出してきた、Excelには無い新機能でした。
Excelのバージョンアップ
前置きが長くなりましたが、今回は、ExcelもGoogle spreadsheetと同様の関数を実装したというお話です。
実際に使ってみよう!!
関数は非常にとっつきにくい機能ですが、農家の皆さんにも実感してもらえるようにこんなサンプルを用意しました。
家の育成牛の受精リストです。
どうです?
ちょっと上に項目名も無い雑な表ですが、しっかりと検索できます。
今回入力した式
=FILTER(Sheet1!A:F,Sheet1!E:E=Sheet2!A2)
は
「Sheet1・A~F列の表の中でSheet1のE列がSheet2のA2セルと同じものをフィルタリングしろ」
と言う意味です。
関数を直接キーボードで入力する事も出来ます。
ただし、マウスを使う方が断然楽なのでお勧めです。
まとめ
さて今回はExcelの紹介となってしまいました。
Excelは今回のバージョンアップによって、Google spreadsheetが先行していた分野に追いつきました。
今後もExcelとGoogle spreadsheetのユーザー獲得競争は続きます。
その恩恵を私たち農家は、賢く取り込み・利用する事が賢明です。
我々の最終的な目的は営農の発展・継続であり、表計算はその手段の一つでしかありません。
使うと本当に便利なのも実感できると思います。
難解に思われるかもしれませんが、取り組んでみてはどうでしょう。
きっとあなたの経営のプラスになるはずです。
※お知らせと注意
今回テストで使ったExcelのファイルをダウンロードできるようにリンクを貼っておきます。試してみて下さい。
あとFILTER関数は新しい関数です。
古いExcelでは実装されていません。
新しいバージョンのものをインストールするか、常にバージョンアップされる月額課金のOffice 365に加入しなければなりません。
(浅野正慶)