今回は酪農関連3サイトの紹介です。
まあ、酪農家のみなさんには既に使った事もあるサイトばかりではありますが、知らない人もいるかもしれないので、ご紹介します。それではお楽しみください。
家畜個体識別センター
https://www.id.nlbc.go.jp/top.html?pc
このサイトは牛の出生・移動・死亡を登録するサイトです。
農家以外の人が利用する事も出来ます。
牛の写真を見たことのある方には見慣れた光景ですが、牛には10桁の個体識別番号が付いた黄色のタグを耳に打ち付ける様に決まっています。
もしお肉のパッケージに個体識別番号が付いていたら、その番号をこのサイトで検索するとこの牛の生育歴がわかります。
酪農家でよく使うのは届出webシステムの方。こちらで様々な届出をします。多分、酪農家さんの皆さん一度は使った事あるはず。
初期状態ではすべての機能が使えないので、ログインしたらユーザー情報の確認・変更へ行き認証コードを発行します。
あらかじめ登録してあるメールアドレスに認証コードが発行され、それを入力して機能制限を外しましょう。
特に便利だと思うのは繋養および在庫耳標一覧の最終分娩日。当社の様に導入が多い牧場では前回の分娩日を知れるのは大変大きいです。また、このサイトから血統を確認するサイトへも行けるので便利です。
これは乳検加入農家しかログインして使うことが出来ませんが、乳検結果を閲覧できるサイトです。
左にあるメニューから個体の牛の乳成分からバルクの成分まで、様々な情報を閲覧出来ます。
当社の場合、廃用を導入して増頭したので、特徴的なグラフになってます。グラフ一番左端見てください。妊娠牛沢山いる様ですが、実際は空胎です。普通の農家ではあり得ないです(笑)。
体脂肪の動員率が高く、乾乳時の管理に問題がある事もこのサイトで知りました。
当社の場合乾乳舎を古い牛舎で代替しているので、過密に飼われるのが原因と獣医さんに指摘されました。
乾乳舎と育成舎欲しいです・・・。
乾乳の管理しっかりしないとだめですね。
このサイトが便利なのは繁殖カレンダー等がダウンロードして活用出来るようになっている事。
惜しいのは、PDFに加えてExcel等ですぐ利用出来るようなファイル形式でもダウンロード出来ればという事。
バルクデータはCSVでダウンロード出来るのになあ・・・。
こんな便利なサイトですが、最大の問題は乳検加入者じゃないと使えないという事ですね。
少しハードルが高いかもしれません。ただ得られる情報はコストに見合ったものではないかと思います。
NOSAI診療等情報検索サービス
https://ncss.nscloud.jp/n01ncss/
これは地区により違いがあるのかもしれませんが、当地区でのお話をさせてもらいます。
このサイトは牛の番号を入力したら、その牛の診療履歴が閲覧できるサービスです。
↓この牛死亡してます。
こんな風に治療の履歴が見られるので休薬の確認・その牛の過去の治療歴も見られるのがよいです。
違う獣医さんが来ても統一的に診られるのがいいですね。
休薬期間の確認にも使えます。
ただ、問題はあくまでも牛毎のデータしか取り出せない事。
当社の中で治療歴がある牛一覧みたいな機能が欲しいです。
そして、乳検の時と同じく出力情報がPDFなのが・・・。
これらサイトの問題点
紹介した3つのサイトは、成立してから年数を経てそれぞれの分野で、機能を拡充してきたのでしょう。
細かな要望は有りますが、必要十分な情報は調べられます。
ただし、
「それぞれの分野で」
というのが利用する酪農家の側から見たら最大の問題点となります。
これらのサイトが提供する情報は、連携してこそ意味があるのではないでしょうか。
個別の牛をしらべた際に、これらのサイトで閲覧可能な情報が1度に獲得出来たら、酪農家にとって大変有難いと思いませんか?
例えば乳検のサイトで、その牛の生育歴・病歴も調べられたらどうでしょう?
更に、それが再加工容易なデータ形式で提供されれば、酪農家自身が気になる点について調べる事も簡単になります。
実現されたら、かなり便利だと思いませんか?
実現は難しい?
確認したわけではないですが、これらの事業には国費が少なからず投入されているのではと思います。
仮にそうであるなら、国や国会議員のレベルでぜひこの3サイトの連携を強化する様に働きかけて欲しいです。
これが実現すれば、日本の酪農の生産性を上げるのに必ず役立つと思うので。
知り合い・親戚に国会議員がいる方(←そんな奴居ない)、このことをぜひ提案してみてください。
税金の有効利用の面からも大変有意義な策だと思うので。
今回は酪農関連3サイトについて書いてみました。また次回もお楽しみに。
(浅野正慶)