2019/12/02
農家で活きるGoogle
Google spreadsheet 編 1
みなさんは表計算ソフト使ったことありますか?
まったくその経験が無い方でも、Excelってソフトの事だというのはご存じですよね?
実は世の中には表計算のソフトウェアって結構充実しているんですよ。今日はそんな中のGoogle spreadsheetの話。
まず大きな違いはGoogle spreadsheetはパソコンにインストール不要だという事。
Excelはパソコンにインストールして使うソフトウェアですよね。その代わり、Google spreadsheetはインターネット接続が必須です。
その他、Excelで出来る細々とした機能がGoogle spreadsheetには無い事もあります。また、大量で複雑なデータを計算するのも、実感としてExcelが早いですね。
ただ、Excelで実現出来る事の大半を色々な工夫によって再現するのは可能なんです。
先ほどエクセルでできる大半の事は出来ると書きましたが、Excelのメニューと比べると無いものが沢山あります。
しかし、これがGoogle spreadsheetの特徴でもあるといってもいい点です。Excelでメニューを選んで実行する動作を、Google spreadsheetは関数として実装しているんですね。
Excelにあるメニューを例にとり、説明してあるサイトのリンクとともにいくつか挙げます。
重複の削除は特定の列を指定し、そこにある重複データ、つまり2件以上存在するデータを削除してくれる機能です。Google spreadsheetではこれをunique関数で実現できます。
大変便利な機能で使ったことのない方は、一度使ってみることをお勧めします。見た目が整えられるだけでなく、フィルターが設定されます。さらに、大幅に手間を削減してくれるのは、数式の最終行までの自動コピー機能!!
「この列とこの列の値を足し算したいんだよなあ・・・」
なんて事、頻発しますよね?
テーブルとして書式設定されていれば、一番上の行に数式を入れた瞬間に、最終行までコピーをしてくれます。また最終行にデータを加えた瞬間にもコピーしてくれる気の利きよう。
今までの数式のコピー&貼り付けをしなくてもよくなるので大変楽です。
Google spreadsheetではこれをarrayformula関数を使って実現します。
Excelでメニューからフィルターを選んで、特定のデータのみを探し出すことがあります。
特定のセルにデータを入力し、それに関するデータがズラッと表から選び出されればなあ・・・って思う事有りますよね?
Excelではマクロというプログラムを組まないとその動作は実現できません。こんな事もGoogle spreadsheetではfilter関数を使えば簡単に実現出来ます。
ExcelとGoogle spreadsheetでなぜこの様な違いがうまれたのでしょう?
私見ですが、Excelは関数よりも直感的で理解しやすいメニューからの操作を、Google spreadsheetはPC・スマホ・タブレットどの端末でもフル機能を使えるようにする事を重要視したのではないかと思われます。
Excelのスマホ・タブレット版を使ってみればよくわかるのですが、パソコン版の簡易版としての機能しかありません。
「本当に深くデータ処理・編集等を行いたい人はパソコン版で・・・」
どいう姿勢の表れですね。
実際、パソコン版は有料でスマホ・タブレット版は無料なのは、スマホ・タブレット版を入り口にパソコン版への誘導を図る意図が有ると思われます。
一方Google spreadsheetはすべて無料の為、モバイルとパソコンをシームレスに考えているのでしょう。
すべての端末で同一の操作感を目指した結果、敷居の高い関数での各種機能の実現に舵を切ったのではないでしょうか。
やはりどの端末でもやりたい事が出来るというのは、ユーザーにとってストレスがなくていいですよね。
以前の日記で紹介したGoogleフォームもGoogle spreadsheetのメニューから作成編集することが可能となってます。
それ以外のG-mailやGoogleドライブ等のGoogleのサービスもGoogle spreadsheetのメニューと一体となっているので、G-mail等を使っている人には大変使いやすいですよね。
今回紹介したように、使い始めればジワジワとGoogle spreadsheetの使いやすさがわかってきます。また、具体的な使用方法等載せようと思うので、またの機会をお楽しみに。
時間があれば、違いがわかる動画なんかも作ってみたいと思っています。
それでは今日はこの辺で。
(浅野正慶)