1. 新規現場作成
①「新規現場」をクリック
※開いている現場がある場合は、プロセスガイドにある「現場設定」で「現場を閉じる」をやってから「新規現場」をクリック
②現場名や座標系を設定する
(1) 現場名を入力
文字の入力は、漢字や平仮名やカタカナも可能
※ “ | \ * : < > . / ? 半角のバックスラッシュは使用できない
(3)ジオイドの設定
パラメータ登録で登録したジオイドを選択する
※世界測地系で計算を行う場合はジオイド補正が必要
※このマニュアルの場合、「Geoid2011」でよい
(4)Time Zoneは、日本で観測を行った場合は「JST」を選択する
Time Zoneにある「JST」は日本標準時、「KST」は韓国標準時、「UTC」は協定世界時のこと
日本も韓国も協定世界時から9時間ほどずれている
(5)「登録」をクリック
※作成後も現場情報は「現場設定」の「編集」で編集できるが、「備考」から「主任技術者」までの欄と期間しか編集できない
2. オプション設定
現場情報の設定をしたら、最初のオプション設定を行う
主に「PCV補正」、「アンテナ高読み替え」、「測量制限値」の設定をする
①PCV補正
「PCV補正をする」は基本的には使用すること
GNSSアンテナ位相特性とPCV補正:PCV補正の適用範囲 | 国土地理院 (gsi.go.jp)
②アンテナ高読み替えの設定
(1)PCV補正対応機器の場合
PCV補正対応機器で観測した場合は「アンテナ高を読み替える」のチェックを外す
※PCV補正に対応済のコントローラーをご使用の場合には、「アンテナ高を読み替える」をチェックする必要ありません。とのこと。
※HiPerSRは対応しているので、「アンテナ高を読み替える」のチェックを外す
(2)PCV補正非対応機器の場合
PCV補正に非対応の機器は、「アンテナ高を読み替える」にチェックを入れること
PCV非対応でPCV補正の計算を行う場合もチェックを入れる
(3)アンテナ高読み替えの設定
底面高をアンテナ高にして測定した場合は「位相中心までのアンテナ高を底面高に読み替える」を選択する
※位相中心とは、アンテナがGPS衛星からの搬送波を受ける電気的な中心をいう。
PCV対応の機器で、位相中心までの高さをアンテナ高にした場合は「底面高を位相中心までのアンテナ高に読み替える」を選択する
PCVに対応・非対応のものを混在して使用した場合は、アンテナ高によって設定を変更するとのこと
③測定制限値
測量制限値は、公共測量1~4級と水準測量を選択できる
基本的には「公共測量2級」でよい
級ごとの距離の制限や基準点の区分や測量機の級は以下を参考に
1705-7604007.pdf (thg.co.jp) ←この資料は作業規定の準則について簡単にまとめている。6ページを参考に
H28_junsoku_honbun.pdf (gsi.go.jp) ←12~14ページなどを参考に
*セミ・ダイナミック補正の使用について
「パラメータ登録」で登録したセミ・ダイナミック補正ファイルは「セミ・ダイナミック補正」で利用できる
「セミ・ダイナミック補正を使用する」にチェックを入れることでセミ・ダイナミック補正を使用した解析や点検を行える
利用する場合は「基線解析で使う」にはチェックを入れない方がよい
PCV補正やアンテナ高読み替えは、「設定」の「オプション設定」でも変えることができる
他の設定や細かい設定はここからできる
*バックアップデータと現場の削除について
バックアップデータは、設定の変更やデータの入力をする度に自動で保存される
「現場設定」で現場を選択する時に「バックアップデータ」で、バックアップデータ種別を「ユーザ任意」にすれば、「現在状態保存」を押して保存した時に戻ることができる
現場設定で現場の削除が行えるが、実行するとそのまま削除されてしまう
※公式サイトによると、削除した現場は「ごみ箱」にあり、復元すれば復活する
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