まず,点検計算ってどういうものかというと,再測が必要かどうか現地で判断する計算のことです。
1か月で間に合わせる!測量士補ミニ講座⑤多角計算/点検計算/成果等の整理 | 中山祐介の「合格」ブログ 土地家屋調査士・測量士補・測量士 (ameblo.jp)
1. 閉合路線
①プロセスガイドの「点検」をクリック
②「閉合路線を設定する」を選択して「次へ」
閉合路線の設定して、エラーがないか確認できる
③ベクトルの選択
基線解析と同じ路線の組み方で、ベクトルを選択する
選択したベクトルは以下のように赤くなる
同じベクトルをクリックすれば選択解除できる
3つベクトルを選択すれば以下の画面が出る
「はい」で選択したベクトルで点検計算が行えるが、線が閉合されていない場合は「いいえ」を選択してベクトルを追加選択できる
追加選択は線が閉合されるまで、一点に戻るまで、つまり最初に選択したベクトルの開始点に戻れるようにベクトルを選択するまで続けることができる
開始点に戻れるようにベクトルを選択したり、線が交わらないようにしないと制限値を超える可能性がある
※電子基準点同士は繋げてはいけないとのこと
設定した制限値より下回っていると青色の文字になる
越えていると赤字で表示される
点検を行ったベクトルは水色に変化する
制限値を超えてしまった路線(ベクトル)の組み合わせは黄色で表示される
*制限値について
設定したした制限値はプロセスガイドの点検の横にある「Opt」またはオプション設定の「点検計算制限値」で確認できる
*選択キャンセルについて
点検計算の閉合路線設定はベクトルを3点以上選択するまで継続されるが、右側にある緑色の円(網図表示モード切り替え)で別のものを選択すると、選択をキャンセルできる
点検計算では、解析後や解析前にすれば、選択をキャンセルできる
仮定網平均計算の既知点選択でもキャンセルできる
2. 点検計算
①閉合路線を設定したらプロセスガイドの「点検」をクリックする
②「点検計算を行う」を選択して「次へ」
③「閉合点検、重複点検の両方を行う」を選択して「次へ」
閉合路線を設定したベクトルの点検の結果が出る
制限値を超えているものがなければ「○」表記になり、超えているものがあると「×」表記になる
*点検計算でエラーが発生したら
まずはアンテナ高の設定と、解析評価をチェックする必要がある
(1)アンテナ高設定の確認
測点データの観測点ごとにある黄色のマークを右クリックして「編集」を選択し、アンテナ高の設定が正しいか確認する
(2)解析評価
左側の表にあるベクトルを右クリックし「解析評価」を選択して、衛星や時間を制限する
(3)セミ・ダイナミック補正の使用
「オプション設定」でセミ・ダイナミック補正を使用すると、上手くいく可能性が高い
※上手くいくのは、網平均による測量結果に対して地殻変動による基準点間の歪みを補正(ヘルプから)するから?
セミ・ダイナミック補正を使用しない場合は解析評価での使用衛星の制限が最も有力。使用する衛星は少なくとも4つほど必要で、減らしすぎると解析に失敗する
※スタティック観測の場合、衛星は4つ以上必要で、GLONASSを利用した観測の場合は5つ必要になるので解析評価は最低でも4つ衛星を使用する必要がある。
参考: 7 GNSSGPS測量の種類と条件 - YouTube
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