ジオイドというのは、地球の大きさや形を決めるときに基準になる面のことです。
ジオイドってなんですか?wikipediaや他のサイトの説明を聞い... - Yahoo!知恵袋
位置情報(緯度、経度、標高)の均一な精度を長期的に維持するため、この一様でない地殻変動による歪みの影響を補正するのがセミ・ダイナミック補正です。
セミ・ダイナミック補正 | 国土地理院 (gsi.go.jp)
パラメータ登録
1. ジオイドデータ
世界測地系で計算を行う場合は必ずジオイド補正が必要となる
①ジオイドデータのダウンロード
(1)国土地理院のサイトでジオイドデータをダウンロードする
以下のサイトで「ASCII形式のデータのダウンロード」にあるファイルをダウンロードする
ジオイド・モデルの提供|基盤地図情報ダウンロードサービス (gsi.go.jp)
(2)ファイルの解凍
「gsigeo2011_ver2_1_asc」というファイルを入手する
②パラメータ登録
(1)「パラメータ登録」というアプリケーションを立ち上げる
※スタートメニューの「GNSS-Pro7」というファイル内に入っている
(2)ジオイドデータの種類を選択
「登録したいジオイドデータ」で「Geoid2011」を選択する
(3)ジオイドデータ登録
「上記ジオイドのデータファイル」の「参照」でダウンロードした「gsigeo2011_ver2_1_asc」の「program」にある「gsigeo2011_ver2_1.asc」を選択して「適用」すると登録される
1. セミ・ダイナミック補正
セミ・ダイナミック補正がなくても解析や点検を行えるが、登録して利用した方がよい。
①データのダウンロード
(1)国土地理院のサイトにアクセス
セミ・ダイナミック補正支援ソフトウェアダウンロード | 国土地理院 (gsi.go.jp)
セミ・ダイナミック補正も上記の国土地理院のサイトでダウンロードできる。(.parファイルに対応している)
※こちらはジオイドと違ってログインは必要ない
(2)適用期間にあったファイルのダウンロード
観測した日付がそれぞれのパラメータファイルの適用期間内にあるものを選択してダウンロードする
(3)ファイルの解凍
ダウンロードしたファイルを解凍して、その中にある.parファイルを入手する
(4)パラメータ登録
「パラメータ登録(アプリケーション)」で、「セミ・ダイナミック」を選択し、「補正パラメータファイル名」にある「参照」でダウンロードした.parファイルを選択して「適用」すると登録される
登録したファイルは下の表に出る
*データコンバートについて
「データコンバート」(アプリケーション)でもジオイド補正の設定ができる
「ジオイド補正」で「ジオイド補正を行う」を選択し、その横でジオイドの種類を選択することで、新規現場を作成するときに適用される
データコンバートで「GNSS-Pro新規現場の測地系」と「解析オプション設定値」で設定したものは、新規現場を作成する時に設定される
*今期・元期について
セミ・ダイナミック補正では、 測地成果2011の基準日を測量成果の「元期(げんき)」 と呼んでいます。一方、元期に対して、それ以降、観測を行った時点を「今期(こんき)」と呼び(今期は「年度単位」としています。)、国土地理院が公開している今期の補正パラメータを用いて補正を行います。
この補正を行うことで、いつでも安定して高精度な位置情報の利活用が可能となります。
測量に関するミニ知識 | 国土地理院 (gsi.go.jp)
今期と元期の座標を考える必要が出てきたのは、電子基準点の成果座標(元期座標)そのままでは、新点を求める平均計算の計算精度の確保が難しくなってきたためです。
今期座標と元期座標について | 解説 || 日本テラサット (terasat.co.jp)
国土地理院から現在一般に公開されている測量成果(測地成果2011)では、日本列島を2つに分けて基準日(「元期」といいます)を設定し、「元期」における測量成果を公開しています。また、元期に対して、観測を行った時点を「今期」と呼んでいます。
今期と元期とCLAS座標|センチメータ級測位補強サービス|みちびき(準天頂衛星システム:QZSS)公式サイト - 内閣府
セミ・ダイナミック補正の考え方は、「国家座標」(元期座標)を持っている基準点(与点)から測量を行ったとき、地殻変動の影響を「観測値」に補正して、新点の座標を求めるというものです。「観測値」は「与点」→「新点」の「今期」の座標差に相当する値ですが、これを「与点」→「新点」の「元期」の座標差に相当する値に変換して、「新点」の「国家座標」(元期座標)を求めます。
セミ・ダイナミック補正は補正パラメーターを使用して計算されます。このパラメーターは元期から今期までの変動量を電子基準点の連続観測や高度地域基準点測量で得られた結果を基にクリギング法により計算し、5km間隔の格子点の地殻変動補正量を求めたものです。パラメーターは毎年度更新され、国土地理院のホームページにパラメーターファイルとともに補間計算ソフトウェアが公開されていますので誰でも利用することができます。
地殻変動補正について | 技術情報 | 株式会社ジェノバ (jenoba.jp)
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※スタティック観測が完了している場合はこちら(新規現場)