※初めて参加される方は事前にこちらをご覧ください(「例会に初めて参加される方へ」)。
【第170回例会】
日時:2026年7月18日(土)14時〜17時00分
形式:対面を主としつつ、オンライン(ZOOM使用)を併用するハイブリッド形式
会場:大阪大学豊中キャンパス人文学研究科本館1階中庭会議室本館1階中庭会議室(→会場が中庭会議室に変更となっています!)
テーマ:答えは一つではない歴史をどう教えるか―東ドイツの史料でつくる複眼の探究―
「東ドイツとはどういう国だったのか」。この問いに、歴史学者たちはいまも違う答えを返します。ある研究者は、シュタージの監視、壁、有刺鉄線、踏み込めば撃たれる国境地帯を描く。別の研究者は、保障された託児所、ほぼ消えた失業、憲法に刻まれた男女平等を挙げる。見ているのは、同じ国の同じ四十年です。どちらも史料に裏づけられていながら、評価は正反対になります。
前回の例会では、AIが瞬時に返す「正解」が何を語り落とすのかを問いました。今回向き合うのは、そもそも正解が一つに定まらない歴史です。そして答えが定まらないことこそ、この歴史を学ぶ入り口になります。
今回は、この春に阪大人文学研究科に着任された東ドイツ史研究を専門とする河合信晴先生に、いま編纂を進めておられるドイツ史史料集についてご報告いただきます。戦後ドイツを、統一後に当たり前になった西ドイツの視点からではなく、東ドイツの側から読み直す史料集です。建国期の憲法から、1953年6月の蜂起、計画経済の内実、壁の建設と逃亡者の数、壁の内側の日常、そして崩壊後に研究者の評価が割れるところまでを追います。問いかけを、事実認定、歴史解釈、現代的な評価という三つの層に分け、「我々が人民である」から「我々は一つの国民である」へと変わったデモのスローガンや、統一から三十年を経てなお自分はこの国の一員だと示し続けねばならないと語ったメルケルの演説など、教室で読み解く道筋を示していただきます。
あわせて、高校教員の先生に、この史料集が現場で使えるかをコメントしていただきます。趣旨は高校生に伝わるか、史料の量は適切か、そして答えを一つに絞れない教材を、評価が求められる授業でどう扱うか。研究者と教室の双方から、複眼の探究を具体的に検討します。
「正解」を急がず、評価の定まらない現代史と向き合うことに、どんな意味があるのか。高校教員・大学教員・学生の皆さまの活発なご議論をお待ちしています。
報告者:河合信晴(大阪大学大学院人文学研究科)
コメンテーター:柏恭平(開明中学校・高等学校)
参加希望者は、Googleフォームによる参加申込ページ(https://forms.gle/UtEkFmvSWNaZeqN2A)より、事前の申込みをお願いします。開催週の金曜日(7月17日)までにお申し込みいただいた方には、開催日(7月18日)の午前中にミーティングIDとパスワードをお送りします。
※会場でのご参加を希望される方も、会場定員に基づく参加人数把握のために事前の申し込みをお願いします。(参加希望者が多数の場合、締切よりも前に打ち切らせていただく可能性がございます。)
【研究会からのお願い】
※研究会での質疑応答については、原則として対面の参加者を優先させていただきます。
※ミーティングIDやパスワード等の事前申込なき第三者への通知は固くお断りいたします。
※IDやパスワードはお申し込みいただいた方に研究会前日の夕刻までにお送りしています。もし深夜になっても届かない場合は、ご入力いただいたアドレスが誤っている、あるいはメール送信においてシステム上の事故が発生している可能性が考えられますので、お手数ですが研究会までお尋ねください。
※メールアドレスは正確にご記入いただき、また複数回の回答は避けていただきますようよろしくお願いします。
※本研究会からのメールが届かない事例があるとの報告を受けております。ミーティングID等を含むメールは本研究会のメールアドレスrekikyoken(a)gmail.com(スパム防止のため@を(a)と表記しています)からBCCにてお送りしておりますので、そちらを受信できるようにご設定いただきますよう、よろしくお願いします。
また、研究会にお問い合わせになる前に、 迷惑メールフォルダの確認をお願いいたします。
※みなさまに事前に資料をお送りする可能性がございます。つきましては、携帯電話のキャリアメールアドレスの記入は避けていただきますようお願いします。
【問い合わせ先】
古谷大輔(大阪大学大学院人文学研究科)
E-mail: rekikyoken[a]gmail.com
(※スパムメール防止のため、@を[a]に変更しています)