KeTCindy

TeX文書に図版(図形や関数のグラフ)を入れるのは,これまで結構面倒な作業でした。KeTCindyは,Cinderellaを使って図形を描き、 TeXの図版ファイルを作るためのシステムです。同時にPDFもできます。Cinderellaを使うことにより,インタラクティブに簡単な作業で図版ができるようになりました。関数の増減表のような表も簡単に作ることができます。

KeTCindyは,MacOS,Windows,Linux のいずれでも使うことができます。

更新情報

2018年

・12月14日 作図例に空間図形を追加

・11月24日 つるまきばね 追加

・11月17日 回路図 追加

・11月12日 ベンゼン環と化学反応式を追加

・6月29日 TikZとの比較 にボロミアンリングを追加。 KeTCindyを始める に

プロットデータについて を追加

・6月27日 07 TikZとの比較 を追加

・6月26日 01 KeTCindyについて を KeTCindyを始める に改題し,「KeTCindyはじめの一歩」を追加。

・6月17日 01 KeTCindyについて の概念図をRベースに変更

2017年

・4月4日 作図例,平面図形の円の共通接線を更新。

・3月21日 作図例に論理回路を追加

2016年

・12月12日 KeTCindyCalc のページを作成・整備。

・11月25日 KeTCindy Tools に円グラフを追加。

・9月6日 「作図例」のページに 円に関する鏡映(反転)を追加。

・4月8日 「準備」のページのSetupguideを更新。

・4月6日 行列計算機を作図例のページからKeTCindyToolsのページに移動。マニュアルを改訂。

放物線と直線の図をツールとしてKeTCindyToolsのページに掲載。

・4月4日 「作図例」ー「微分積分」ー「増減表」のページを改訂。改訂版 zougen.cdyをアップロード

KeTCindyToolsのページ新設。

・4月3日 「準備」のページにセットアップガイドをアップロード

・3月31日 「準備」のページを再度改訂。「KeTCindyの仕組み」などのページを改訂

・3月28日 「準備」のページを改訂。

・3月17日 「TeX最初の一歩」を「TeX入門」と改め,ページを更新しました。ユニコードが使えるようにする設定を追加。

2015年

・9月19日 作図例の微分積分,増減表を更新しました。あわせて,増減表の作成ツールをアップロードしました。

・9月14日 「KETCindyの仕組み」ページ新設。「TeX最初の一歩」「TeX作成の自動化」のページ改訂。

・9月9日 マニュアルを更新しました。準備のページです。

・9月3日 作図例のページに,ケプラーの第2法則の図を載せました。

・8月20日 TeX作成の自動化 のページを更新しました。作図からTeXファイル作成までの手順が大幅に改善されます。

・8月18日 作図例のページに,簡単に作表ができるツールを掲載しました。

・8月10日 「準備」のページに,最新のライブラリとレファレンスマニュアルをアップロードしました。「準備」ページの中身も書き換えています

ちょっとした歴史

2010年9月中旬に、Cinderellaのプログラミング言語CindyScript でテキスト書き出しができるようになりました。

同年10月、阿原一志氏がDyGeom TeX化支援ツールを開発し、Mathematica と KeTpic を用いて、図版のTeXファイルを作成することができるようになりました。KeTpicは、Maple,Mathematica,MaximaなどのCASのマクロパッケージで、CASの出力図をTpic形式に 変換し、LaTeXのpicture環境に埋め込んだファイルを出力するものです。しかし、DyGeom はその後開発が止まっていました。

2014年9月、Cinderellaの開発者の一人であるコルテンカンプ氏の来日を契機として、CinderellaからScilab用のファイルを書き出すスクリプト「ketcindylib」の開発が始まりました。DyGeomと異なるのは、フリーソフトのScilab を使うという点です。その後,高遠節夫氏を中心とするグループで開発を進め,2017年にはTeXディストリビュータ kettex を組み込みました。

2018年,ベースとなる数学ソフトをScilabからRに変更。3Dの描画ではC言語を使って高速化を図るなど改訂が続けられています。

TeXを使わない人にも恩恵

普段ワープロで文書を書いていて、TeXは使わない、という人にもKeTCindyはおすすめです。TeX2imgというソフトを使えば、作成した図を簡単に画像化できます。これをワープロに貼り込めばきれいな図版ができるわけです。貼りこむときにサイズが自由に変えられるのも画像化の利点です。その方法は「図を画像ファイルにする」にまとめました。

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