長津江水電株式會社 長津江第二發電所

~事業紹介~

長津江第二發電所は第一發電所放水流と海面までの落差を利用し、発電を行うものである。途中、簡易調整池により急な電力需要に対応できるようにされてる。又、第一發電所と同様に使用機器は全て国産品を使用し、110kV、66kVの二回線で興南工場、平壌方面に送電を行っている。

長津江第二發電所

長津江第一發電所より放水流を第二發電所取水口へ連絡

長津江第二發電所 ?谷貯水池

長津江第二發電所 全景を望む

長津江第二發電所 サージタンクを望む

長津江第二發電所 建屋及び所内變電所を望む

長津江第二發電所 電業社より納入 フランシス水車

長津江第二發電所 発電室を望む

~感想~

長津江第二發電所は資料が乏しいところもあり、竣工時の写真等はありませんが、昭和14年頃の資料には第二發電所の出力が明記されていたので、現状の發電所と比較しても同じものであるのが確認できました。第一發電所に比べると第二發電所は状態よく、變電所もかなりくっきり見えました。当時の資料には興南工場方面の110kV送電と平壌方面の66kV送電があり、第二發電所は平壌方面の送電線の連絡地点となっていたので、今も重要發電所として稼働していう様です。

又、戦前の電業社の社史には朝鮮窒素、長津江水電株式會社より大量発注が来たことにより国内最大規模の水車の制作で随分苦労したようで、戦後に軍事介入とされて今では一部解体されて現在の電業社として経営されています。当時の広告には長津江第二發電所に納入した水車が掲載されていましたが、今でも稼働している・・・・のですね。

当時は誰も断れなかったと、多くの関与した會社は言い訳をしていますが、実際は「目の前の金」と、人間ですので利益重視なので・・・。

平成30年4月8日 執筆