朝鮮窒素肥料株式會社 発電事業 ~赴戦江第二發電所~

~事業紹介~

赴戦江第一發電所の放水流及び海面までの有効落差を利用し、赴戦江第一發電所より引水し、途中支流の松興川を水路に引水し、第二發電所へ導水するもので、第一發電所竣工後に着工を行う。而してこの發電所も内地(日本)の山間部に散々する發電所に比べれば、その能力は甚だ大なるものである。

第二發電所に於いては水車、發電機を初めてすべて国産、且つ大容量であった所に著しい特色があるのである。即ち、第二發電所について見れば、出力41400kWの当時国産としては最大のものであったが、これを見事に成功し、国産の偉力を示したのである。又、第二發電所より下流は自動運転装置が設備されて、現場も無人運転で遠方よりスイッチ一つで自由に運転することが出来るのである。

赴戦江第二發電所

赴戦江第一發電所 放水流第二發電所送水路へ直送

赴戦江第二發電所 全景を望む

赴戦江第二發電所 建屋を望む

対岸より赴戦江第二發電所を望む

赴戦江第二發電所 発電室を望む

電業社より納入されたフランシス水車

富士電機より納入された23000kVA変圧器 川崎工場にて製作風景

富士電機より納入された23000kVA変圧器 赴戦江第二(松與第二)發電所併設 變電所を望む

~感想~

赴戦江第二發電所は第一發電所の長大なる有効落差678mに比べれば、半分以下ですが、それでも有効落差は215mと、かなり規模が大きいものではあります。第二發電所からは国内で生産された発電機、水車が徐々に利用されていることから、41400kWからなら、まだ信頼が持てたのかもしれませんね。

現在も第一發電所の放水流を利用して稼働を続けていますが、北朝鮮内部でそこまで電力が必要なのかも少々考えづらいところですが、人造石油の製造を行っているものとしたら、かなりの電力を有するので・・・マイナスイメージしかありませんね。

今後の世間がどう動くか心配なところです。

平成30年4月8日 執筆