朝鮮窒素肥料株式會社 発電事業 ~赴戦江第三發電所~
~事業紹介~
赴戦江第三發電所は第二發電所から放水流、支流松興川を引水し、第三發電所にて発電を行うものである。上流、下流の第二、第四と同じく、發電機、水車は全て国産を使用し、運転方法も遠方よりスイッチ一つで運転可能である自動運転装置が導入されている。又、第三發電所より海面までの落差を考慮して、有効落差は93mとしている。
赴戦江第三發電所
赴戦江第二發電所 建屋を望む
※放水流は第三發電所へ
支流松興川副取水堰堤及び、沈砂槽
赴戦江第三發電所 全景を望む
※当時とほぼ同じ
対岸より赴戦江第三發電所を望む
~感想~
赴戦江第三發電所は第二發電所の放水流を使用していることもあり、落差はかなり落ちていますが、それでも18000kWと使用水量が多いこともあり、発電力は第二發電所の半分となっています。デザインも鬼怒川水力の放水口發電所、東京電燈の猪苗代第三?發電所によく似ているのが特徴ですね。
当時の写真と比較すると鉄管が1本あることから、主要水車は一台なので、励磁用発電機は撤去されているようですね。これって、系統運転ができているので、戦後に日本人が技術支援したのではないかと思います。戦後は日本とは国交を絶っているはずなのですが、何か妙な疑問が出てきそうですね。
平成30年4月8日 執筆