長津江水電株式會社 虚川江第四發電所

~事業紹介~

虚川江第四發電所は第三發電所放水口を起点とし、補給取水として南大川に堰堤を設け、第三發電所放水流と合流せしめ、第四發電所へ導水するものである。

第四發電所は落差126mを有し、数値としては高落差になる。又、發電機は電業社の発注履歴から第一及び第二下流にかけて納入されていることから、芝浦製作所も同様に発電機を納入している。

建設には工事用軌道として運用を開始した端豊鐡道により、安価な建設を行ったものと思われる。又、第四發電所に関しては水路が山中を通過していることから、唯一旧街道に沿って建設されたものではないかと思われる。

虚川江第四發電所

虚川江第四發電所 南大川堰堤

虚川江第四發電所 沈砂槽及び第三發電所放水を直送

※2018年現在

虚川江第四發電所 簡易水路平面図

導水路17km有り

虚川江第四發電所 全体を望む

虚川江第四發電所 サージタンク及びバルブ室を望む

虚川江第四發電所 建屋を望む

~感想~

虚川江第四發電所は最も長津江水電株式會社が最後に建設した發電所です。後に鴨緑江發電所建設に朝鮮窒素、国営企業が投資の誇差先を切り替えたことから、水路式の發電所は此処までとなったのではないかと思います。

当時の資料には更に支流の端川何多に虚川江第五發電所33000kWの建設計画があったのですが、この頃の詳細データがないこともあり、将軍様によって後継建設されたのではないかと思います。それと、虚川江第一、第二發電所付近に南大川を利用して南大川發電所が建設されていたそうですが、出力5000kWと一連の發電所の中でも最も小さいことから、虚川江發電所群工事用發電所なのではないかと思いますが、現状の衛星写真から調べてみたのですが、当時の件背う条件に一致する發電所がなかったころから、戦時中に廃止されたか、将軍様によって廃止されてダム湖にでも沈んでいる気がします。

一連の發電所を調べていて、日本での發電所と比較すると日本の發電所はサージタンクの利用が大規模發電所の中でも大堰堤式、サイフォン導水など一部の發電所でしか使用されなかった高度な技術を朝鮮の發電所建設ではフルに使用しているのが、最新技術の応用であったことがよくわかります。特に虚川江發電所群の取水方式の中でも第一發電所は特に不思議な取水をしているので、未だによくわからないところがあります。堰堤の上に更に貯水用の堰堤とその副取水用の大に堰堤と上流の第二堰堤など、かなり堰堤の稼働方法としては複雑なものがある気がします。大まかに見ると大堰堤同士を水路で直結しているだけなのですが、運転となるとかなり高度なものではないかと思います。

現在も虚川江發電所群を利用していますが、何に利用しているのかがやや不明確な点が恐ろしさを感じますね。当時の資料では人造石油の製造に使用していますが、それは太平洋戦争中にアメリカの石油制裁を凌ぐためであり、現在の稼働方式も同じ石油制裁を凌ぐものであるのと同時に、なにか良からぬものを製造しているのだと疑うところもありますね。

今後の状勢が心配なところです。

平成30年4月13日 執筆