長津江水電株式會社 虚川江第二發電所

~事業紹介~

虚川江第二發電所は第一發電所放水口を起点とし、南大川と合流せしめ第二發電所へ導水するものである。

第二發電所は落差166mを有し、第一發電所に次いで落差を得ている。又、發電機は電業社の発注履歴から第一及び第二下流にかけて納入されていることから、芝浦製作所も同様に発電機を納入している。

建設には工事用軌道として運用を開始した端豊鐡道により、安価な建設を行ったものと思われる。

虚川江第二發電所

虚川江第二發電所 第一發電所放水を直送

及び南大川取水堰堤を望む

※2018年現在

虚川江第二發電所 簡易水路平面図

導水路18km有り

虚川江第二發電所 全体を望む

虚川江第二發電所 サージタンク及びバルブ室を望む

虚川江第二發電所 建屋を望む

~感想~

虚川江第二發電所は第一發電所同様に長津江水電株式會社によって建設されました。第二發電所までは高落差の發電所ですが、下流からはやや落差が120m前後になりますが、何故か第二發電所のみが総合発電量が妙に低いのが気になるところです。第二發電所の現状写真を見ても、大きく改修工事した感じがないので当時のものをそのまま利用していると思いますが、鉄管の本数を見ると4本とサージタンクらの余水管が1本なので、主要發電機は4台となります。つまり、30000kW÷4台で7500kW發電機が4台となりますよね?

それに、第二發電所から下流で発電量が引き上がるとなると、前回「虚川江第一發電所」で紹介したダムのどれかから取水、もしくは第二發電所放水口対岸の河川を取水して水量を引き上げているのではないかと思います。

少し第二發電所については謎が多いところですが、写真などが残るのは第一發電所までで、当方かなり資料が乏しい状態で第二より下流發電所をもう少しだけ調べていきますね♪

平成30年4月13日 執筆