I ボタンの作成

GeoGebraでもCinderellaでも,ボタンを作ることができます。(この項目は「GeoGebra日本」にはありません)

GeoGebraでボタンを作る

具体例で作ってみます。

点Aを作図し,ボタンで位置を右に1だけ動かすようにします。

ボタンツール(右から2番目のツールグループ)をクリックし,グラフィクスビューの適当なところでクリックします。

ボタンを設定するウィンドウが開くので,「見出し」に表示する名前,「GeoGebraScript」にスクリプトを書きます。

点Aを右に1だけ動かすには

A=(x(A)+1,y(A))

とします。Aの座標を,現在の座標のx座標に1を加えたものにするのです。

(3) OKボタンを押すと,グラフィクスビューにボタンができます。

ボタンの動作を変更する

ボタンの動作を変更するには,スクリプトを書換えます。

ボタンのところにマウスカーソルを持っていき,ボタン名が表示されたら右クリックしてプロパティを開きます。

プレファレンスの「スクリプティング」タブをクリックすると,「On Click」のところに,書いたスクリプトがありますので,これを書換えます。

ボタンの位置を移動する

ボタンのところにマウスカーソルを持っていき,ボタン名が表示されたら右クリックして,「オブジェクトの固定」のチェックを外すと移動できるようになります。

ボタンを削除する

ボタンのところにマウスカーソルを持っていき,ボタン名が表示されたら右クリックして,「オブジェクトの固定」のチェックを外します。(下図左)

もう一度ボタンを右クリックすると,こんどは「削除」の項目があるので,これをクリックします。(下図右)


Cinderellaでボタンを作る

上と同じように,点Aを右に1だけ移動するボタンを作ります。

「文字を追加する」ツールをクリックし,画面の適当なところに「点Aを右へ1動かす」という文字を表示します。

動かすモードにして,できた文字列をクリックし,Crtl+I でインスペクタを開きます。次の図のように文字列を右クリックして開くこともできます。

「要素の情報」タブを開き,「ボタンとして使う」「クリックボタン」にチェックを入れ,スクリプトを書きます。

x座標だけ1増やせばよいので

A.x=A.x+1

でよいでしょう。

いまは,文字列が選択状態になっているので,画面のどこかをクリックして選択状態を解除しますと,ボタンとして働くようになります。

ボタンの位置を移動する

ボタンをCrtlキー(⌘キー)を押しながら左クリックするか,右クリックします。「選択」を選ぶと移動できます。移動できないようにするには,インスペクタで「ピンで留める」にします。

ボタンを削除する

ボタンを選択(Crtlキー(⌘キー)を押しながら左クリックするか,右クリック)して,消去ツールをクリックします。