C 自動定理証明

たとえば,「三角形の3つの中線は1点で交わります」。この点が重心ですね。この「3つの中線は1点で交わる」が定理です。2本の中線を描いておき,3本目の中線を引いたとしましょう。このとき,GeoGebraやCinderellaが,この中線が前に描いてある「2本の中線の交点を通る」ことを判定してそれを述べます。これが自動定理証明です。

GeoGebraでは,次の手順でこれを行います。2本の中線の交点を取り,3本目の中線を引いたら,角度などのツールボックスにある「2つのオブジェクトの関係」を選びます。2本の中線の交点(たとえばG)と3本目の中線(たとえばk)を順にクリックすると,Ralationウィンドウが開いて,「Gはk上にある」と表示されます。

Cinderellaでも同様の手順で,3本目の中線を引く前に,表示メニューから「情報の表示」を選んでおきます。(Cinderella Console というウィンドウが開きます)すると,次のように表示されます。

このように「点Pは直線k上にある」といった判断はどちらもできますが,Cinderellaでは,GeoGebraにあるような,垂直かどうかの判断などはできません。(メニューがない,という方が正確でしょう)