C 陰関数のグラフ

Cinderella・Cindyscriptでは陰関数のグラフは描くことができません。

式変形で y=f(x) の形にできれば plot() 関数で描くことができます。

あるいは,媒介変数表示できれば,やはり plot() で描けます。

「GeoGebra日本」-「GeoGebraで画像作成」-「C 陰関数のグラフ」にある例の場合は,y=f(x) に変形できますので描くことができます。

(1) 座標軸,円,直線などを,作図ツールで描きます。

曲線はCindyscriptで描きます。

plot(sqrt((1-x)/x),color->[0,0,0]);

plot(-sqrt((1-x)/x),color->[0,0,0]);

Cinderellaでは,方程式で描いた曲線上に交点をとることはできないので,点Kはそれらしい位置に置いています。

正確に置くのであれば,Cindyscriptで

K.xy=[F.x,sqrt((1-F.x)/F.x)];

で曲線上に置きます。

(2) インスペクタを用いて,背景を白にし,線の色を黒にします。また,点の大きさ,ラベルを適当に設定します。線のラベルは非表示にします。

原点のOは点を描いてもよいし,文字を追加するツールで描いてもよいでしょう。

点の名前のフォントを変えるには,Shift キーを押しながら該当の点をすべて選び,まとめて変更することができます。たとえば,フォントを Serif にし,サイズを適当にして,「斜体」にチェックを入れます。

(3) 画面下の「平行移動」ツールで原点を左に寄せ,ウィンドウサイズを適当に小さくします。

(4) ファイルメニューの「画像書き出し」で書き出します。

こうしてできたのが先頭の図です。

KeTCindyで作る

y=f(x) に変形できない場合は,KeTCindyを用います。KeTCindyでは,PDFに書き出すこともできますし,TeXのデータに書き出すこともできます。

KeTCindyの場合は,線や点もすべてデータとして書き出します。

点や線は補助的に作図しておきます。KeTCindyのスクリプトの中で使います。

参考までに,スクリプトと画面を表示しておきましょう。

Addax(1);

Implicitplot("1","x*y^2=1-x","x=[0,1]","y=[-4,4]");

Circledata("1",[[0.5,0],[1,0]]);

Lineplot([D,F]);

Ptsize(3);

Pointdata("1",[D,H,F,G]);

Expr([D,"ne","A",H,"ne","C",F,"sw","Y",G,"ne","X"]);

Windispg();

Setunitlen("20mm");