G TeXの図版を作る

TeXの挿入図を作ります。GeoGebraでは Tikz に書き出します。CinderellaではKeTCindyを用います。以下では,三角形と内接円を例に,図を入れる手順を説明します。

GeoGebra

(1) 図を描きます。補助線などは非表示にしたり,ラベルを非表示にします。

(2) ファイルメニューのエクスポートから「グラフィクスビューをPGF/Tikzとして」を選びます。

(3) 図の幅などが表示されます。小数で気持ちが悪ければ整数にしましょう。そのままでもかまいません。

(4) 「PGF/Tikzコードを生成」をクリックします。

TeXのソースが表示されます。

これをコピーすれば図ができます。

プリアンブルなどは,自分の設定があるでしょうから,¥begin{document} の次の行(¥definecolor{・・})から,コピーすればよいでしょう。

¥begin{tikzpicture} から ¥end{tikzpicture} までがTikzのソースです。

なお,自分の環境に読み込む場合,プリアンブルに ¥usepackage{tikz} が必要です。

うまくいかない場合はエラーの出る箇所を修正します。

筆者の場合は,¥documentclass{jsarticle} で

¥begin{tikzpicture}[line cap=round,line join=round,>=triangle 45,x=1.0cm,y=1.0cm]

の中の オプション >=triangle 45 を削除しました。

コンパイルすると次のようになります。

2017年3月20日現在では,3Dの図はTikzに書き出せないようです。

Cinderella

(1) KeTCindyの templete.cdy を複製して開きます。すでに三角形が描かれているのでこれを利用すればよいでしょう。他の図が書かれている場合は書き直します。

補助線などはそのままで構いません。

(2) Cindyscriptエディタを開いて,必要な線を描き出すコマンドを書きます。三角形と円,点の名前です。

Listplot([A,B,C,A]);

Circledata([D,E]);

Pointdata("1",D,["size=4"]);

Letter([A,"ne","A",B,"e2","B",C,"w2","C",D,"ne","I",]);

(3) スクリプトを実行して,「Mkfig」ボタンをクリックします。

次のような図が表示されます。TeXで作成したPDFです。

これでよければ,texworkフォルダにできたファイルを,自分の書類を作っているフォルダにコピーして,¥input{} で読み込みます。

3Dの図は,KeTCindyの3Dのコマンドを使うか,SpaceCindy2KeTpic を使うと描くことができます。