C リストや行列
GeoGebraの表計算ビューでのツールグループのうち,リスト作成や行列に関するものです。
リストの作成
選択したセルの内容をリストにします。要素の順序は,1行目から行ごとに続けてとっていきます。セルの内容が数値でなくてもそのままリストの要素とします。
数式ビューでは,list1={"A",2,1,"B",・・・・} となっていますが,実態はセル参照です。
したがって,セルの中身を書き換えれば,リストの要素も連動して変わります。ただし,空欄だったセルはリストに含まれないので,あとから追加しても反映されません。
Cinderellaの場合は,もともとがリストなので,flatten() 関数でネストしたリストのネストを1段下げるだけで同じものができます。
data=[["A",2,1],["B",3],["C",2,(1,2)],["D",1,6]];
data=flatten(data,levels->1);
点のリストの作成
A列とB列に数を入れておきます。
範囲を決めて「点のリスト作成」ツールをクリックすると,設定ウィンドウが出ます。
作成ボタンをクリックするとA列をx座標,B列を座標をした点のリストができ,グラフィクスビューに点が打たれます。
A,B,Cの3列のときは空間座標のリストができます。3Dグラフィクスビューを開いてみると点が打たれていることがわかります。
4列以上のときは,このツールは無効です。(反応しません)
なお,全体が連動しているので,セルの値を変えると点のリスト,点の位置も変わります。
Cinderellaでは,要素が2つのリストは座標をみなされますので,そのままで点が描かれます。
data=[[2,1],[1,3],[-1,2],[-2,1]];
forall(data,draw(#));
drawtable([3,0],data,width->50,align->"right");
要素が3つのときは,同次座標を見なされ,やはりそのままで点が打たれます。第3要素で割った座標になります。
要素が4つ以上のときは draw() が無効になります。
行列の作成
選択したセルの範囲を行列にします。
選択した範囲に文字が含まれる場合は,ネストしたリストが作られます。
Cinderellaでは,リストはそのまま行列になりますので,変換の必要はありません。
表の作成
範囲を指定してこのツールをクリックすると,グラフィクスビューに表が表示されます。この表はドラッグして位置を変えることができます。
Cinderellaでは,drawtable(位置,リスト) でリストの内容を表にして表すことができます。
折れ線の作成
「点のリストの作成」で,2つの列の値を座標とする点ができたように,「折れ線の作成」ではそれらを結んだ多角形ができます。ただし,点のリストはできません。
Cinderellaでは,リストそのものが点のリストと見なせるので,2つずつ要素を取って結べば折れ線ができます。
data=[[2,1],[1,3],[-1,2],[-2,1]];
repeat(length(data)-1,draw([data_#,data_(#+1)]));
drawtable([3,0],data,width->50,align->"right");