B 残像と軌跡
残像
残像(Cinderellaでは「足跡」)を残す方法が両者にあります。
GeoGebra : オブジェクトを右クリックして出るコンテキストメニューから「残像表示」を選ぶ。
Cinderella : インスペクタの「特別な表示方法」で「足跡を描く」にチェックを入れる。
しかし,残像の描き方が両者では異なります。
GeoGebraでは残像がいつまでも残っているのに対し,Cinderellaでは少し前の残像は消えてしまいます。どのくらい残すかは,インスペクタの足跡の設定で決められます。
描かれた残像を消すには,GeoGebraでは表示メニューから「再描画」を選びますが,オブジェクトの属性が「残像表示」のままなので,また残像が描かれます。したがって,再度コンテキストメニューを開いて,残像のチェックを外します。
Cinderellaでは,インスペクタの「足跡」のチェックを外せば残像は描かれなくなります。
軌跡
「A 基本的な作図ツール」にもありますが,GeoGebraでは垂線などのツールボックスの中に軌跡のツールがあります。
軌跡を描くには,動かす点を軌跡を描きたい点を選択します。軌跡の方程式はCinderellaでは表示されません。
「GeoGebra」日本の「残像と軌跡」のページには,x軸上の点とそこから円に引いた接線の接点との中点の軌跡の例が掲載されています。LocusEquation(loc1) を入力バーに書くことで8次方程式が表示される,となっていますが,GeoGebra5ではできなくなっています。(GeoGebra4.x ならできる)
GeoGebraとCinderellaの軌跡ツールの違いについては,「04 実例」の「H01 4節リンク機構」に例示しましたのでごらんください。