読売新聞「化学肥料遺伝子ゼロ米挑む福島の試み、宮崎で再出発」への意見

 読売新聞オンライン版に2011年6月5日付けで標記記事が掲載されていました。
 その内容は、福島県のある組織が今では栽培されていないコメ品種の栽培を行おうとしたところ福島第一原発の事故により断念せざるを得なくなったが、宮崎県で栽培することになったということを伝えるものでした。

 冒頭の一文を以下に引用します。
遺伝子中に化学肥料の遺伝子を一切含まない米作を復活させようとする試みが宮崎市跡江の農場で始まることになり、4日、種もみの植え付けが行われた。

 この記事の問題点は、「化学肥料遺伝子ゼロ米」または「遺伝子中に化学肥料の遺伝子を一切含まない米作」という表現にあります。

 「化学肥料遺伝子」が何を指すのか、そのようなものが存在するのか、科学の常識から見て理解ができません。
 国民の科学・技術に対する正しい理解を広めるために努力すべき新聞が、このように非科学的で混乱を招きかねない記事を出したことはきわめて遺憾です。

 なお、当該記事は既に削除されているため、読売新聞に質問するのではなく意見としてここに表明するにとどめることとしました。
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