185mm x 264mm x 50mm
800g(見込み)
カードサイズ 58×89mm(154枚)、70x110mm(14枚)
リターンホーム
~帰れなくなっちゃった~
Return Home
-No way-
協力ゲーム、プロット、たまに非対象、カードゲーム
プレイ人数 2-6人
プレイ時間 45分
推奨年齢 8歳以上
3,600円(税抜き)
ゲームデザイン
田邉顕一
イラスト・デザイン
わと
プロモーション
「リターンホーム」は、6人まで遊べる脱出を目的とした協力ゲームです。相談なしにアクションを同時に選んで出すのと、なんと1人は持ち回りで「災害」役を担当します。
大きな揺れが、宇宙飛行士、『佐倉アキ』の乗った宇宙船を襲った。
「ど… た、佐倉!?… こ…… 種が………ま!」
とぎれとぎれに通信機から聞こえた最後の言葉だった。
宇宙船はコントロールを失い、空気の抜けた風船のように自由に飛び回り始めた。窓の外では星のきらめきが勢いよくあらゆる方向に通り過ぎて行った。
必死に宇宙服を着ていると、徐々に大きくなる岩肌が見え始めた。最初は小石のような大きさだったものが、今は窓の外いっぱいに広がっている。「どこかの小惑星だ!」アキの直感はそう告げていた。
突然の警告音がすべての始まりだった。
大きな揺れが、宇宙飛行士、『佐倉アキ』の乗った宇宙船を襲った。
「ど… た、佐倉!?… こ…… 種が………ま!」
とぎれとぎれに通信機から聞こえた最後の言葉だった。
宇宙船はコントロールを失い、空気の抜けた風船のように自由に飛び回り始めた。窓の外では星のきらめきが勢いよくあらゆる方向に通り過ぎて行った。
必死に宇宙服を着ていると、徐々に大きくなる岩肌が見え始めた。最初は小石のような大きさだったものが、今は窓の外いっぱいに広がっている。「どこかの小惑星だ!」アキの直感はそう告げていた。
プレイヤーは、遥か離れた地球からローバーを操作し、宇宙船を組み立てます。
通信に時間差があるため、まとめて入力を終えた後、それらの結果をまとめて受けます。そして次の先行入力を行います。
ただし、小惑星では太陽風や巻きあがる砂嵐などによってうまくいかないことがあります。場合によってはローバーが壊れてしまうことがあるでしょう。
それらの災害を乗り越えて、無事つわぶきと佐倉アキを救い、地球へ帰還させましょう。
リターンホーム! このプロジェクト名でもあります。
ゲームは、ラウンドごとに分かれ、プレイヤーの1人が監視プレイヤー、残りはローバープレイヤーとなります。
ローバープレイヤーは、行いたい3アクション分のカードを手札から「裏向きに」並べます。移動・調査・修理・充電のいずれかの組み合わせです。適度に充電して、使ったカードを手札に戻しましょう。
その後、監視プレイヤーは並べられた5枚の災害カードの中から、「避ける」2枚を選びます。
残った3枚の災害は、対応する順番に出したローバープレイヤーのカードに影響を与えます。
つまり、災害が砂嵐ならば、「移動」を選んでいたプレイヤーはダメージを受けます。中盤以降は、さらにアクションがキャンセルされることもあります。
さらにプレイヤーは、宇宙飛行士アキにも気をつけねばなりません。
彼女に繋がっている酸素は限られています。小惑星からマテリアルを探して、なくなる前に酸素を補給しなければなりません。
ローバーがすべて壊れる前に、アキの酸素が残っているうちに宇宙船を組み立て、地球に返しましょう!
発売日
4/25(土)ゲームマーケット2020春
デザイナーノート
このゲームの最初のアイデアは、確か「協力ゲームで足を引っ張ろう」みたいなことを考えていた気がします。
協力ゲームでよく言われることの1つとして、「奉行問題」が触れられますね。誰か1人があれやこれや言ってしまい、他の人が作業になることを指します。体験したことはなくとも、聞いたことはあると思うんですが……(汗)
さて、この問題については、私の解法が、「奉行の責任を重くする」ことでした。今考えてもひどいですね(笑)
さて、そんな訳で、実はこの時、概ねの概要は出来上がったんだけど、その後が結構長かったですね。どうすれば、もっと面白くなるか、というお題に対して、枝葉が本当無数にあったんです。
太い枝を探し出して、それらをベースにテストプレイと試作を結構やってたと思います。テストプレイヤーにはすごく感謝するしかありません。ほんと。
あるテストでは、超難易度になり、3人プレイで運がよくないと3ラウンド目が迎えられなかった。
あるテストでは、間違いがない限り、ほぼクリア確実になった。
あるテストでは、2人のプレイヤーが大きなトラブルメーカーとなり(笑)、テストどころではなかったり。
唐突の余談、というか、根底の一部になるのだけれど、私はフロムソフトウェア様が出されている「アーマード・コア」シリーズが好きです。PSの1作目で友人に紹介されて以来、PSは全部やってました。ちょっと離れた時期もあったけど、PS4が出て数年経った頃、デジタルゲームに復帰して、それがPS3の「アーマード・コアVD」でした。文字通り猿のように遊んでましたねー。
さらに去年関係者が作った「デモンエクスマキナ」が発売されて、こちらもごりごりやってました。
そんな訳で、それらからの影響は少なからず受けたゲームとなってます。特に巨大兵器が装備できるロマン、というのは遊んだ時に体験できると思うので、これらが好きならばぜひ、という感じです。でもゲームバランスはそこまで悪くならないように工夫しましたよ。
で、そんなデザインにしているのに、『やたらかわいいイラスト』になっています。(わとさん、ありがとー)
これにもちゃんと理由があって、「アーマード・コア(AC)は確かに面白いんだけど、一部のロボット大好き男子にはいいんだけど、他の人には本当に受け付けられない」という弱点があります。AC好きが増えない理由がここですね。それ以外にもあるんだけど。(難易度が高すぎるとか)
で、ローバーってペットっぽくない? って思った瞬間がありまして、犬からのわとさんというつながりになりました。わとさんは動物、とくに犬の描写が得意で、私の知っているイラストレーター様の中では群を抜いています。
ここからは、直接お会いして説明したり、スカイプで説明させてもらったんだけど、「これ、私のイラストだと勘違いして買う人いない?」と始終言われたりしてました(汗)。
打ち合わせの一シーンなんだけれど、ローバーのイラストの話になった時に、上げてきたイラストがすごく犬っぽくて、わとさん自身も「犬っぽすぎるよね」と言ってたんだけど、「だから頼んだんですよー」ってことでそのまま進めてもらいました。
そんな訳で、ローバー君(私らの呼び名)は大型犬ぐらいだと思ってください。寄り添ってくれます。
本当、多くのイラストを描いて頂いたんですが、一番衝撃だったのが、パッケージイラストですね。内容を知っていると、ものすごく寂しくて、ものすごく辛くて、何とかしてこれは地球に返さねば、と思わせてくれるイラストだと思います。
ちなみに、ゲームでは、終了が3通りあり、ローバー君だけ小惑星に残ってしまうことがあります。「そんなことはさせぬ」とはわとさんの弁。
本当、それくらい言いたいぐらいのかわいさです。
余談ですが、茶色のローバー、あまりにも犬っぽいですが、そんな理由なので、アキが犬好きという設定でもいいかもしれません。
最後に、ルールの最後に書きましたが、宇宙飛行士で、今回の救助対象者「佐倉アキ」ですが、秋桜から来ています。秋桜は別名コスモスです。そう、COSMOS。アーマード・コア好きは「にやり」とできるんじゃないかな。しかも、これはわとさんのアイデアで、知らなかったという。※アーマードコア COSMOSで検索するとすげーかっこいいPV見れると思います。
それでは、楽しんで遊んでいただければ幸いです。
ここまで読んでいただいたおまけとして、上級カードを入れたのが「難易度ノーマル」だとお伝えしておきます。テキストが多いので、いきなりはお勧めできませんが……
初期ルールは「チュートリアル」のつもりです。(AC脳)