110mm x 165mm x 30mm

200g(見込み)

カードサイズ 89x58mm
56枚


ドッチドッチ ディープ

That's it! DEEP

パーティーゲーム

プレイ人数    2~8人

プレイ時間    20分

推奨年齢    18歳以上

1,500円(税抜き)


ゲームデザイン

田邉顕一


イラスト・デザイン

かわさきみな


日本語ルール

発売日

2020年11月中旬

外部リンク

Board Game Geek(英語)

ボドゲーマ

play:game(日本語)

ゲームマーケット

2つの好きなものを提示して、プレイヤーをちょうど半分に分けるゲームです。

どっちも大好き! でもどっちかしか選べない!

そして、これはどっちかというと、オタク向け、特に創作をしているとより遊びやすくなってます! (いろんな意味で)性癖検知ゲームともテストプレイヤーから声が上がっています。(Not オフィシャル)

最初にお題カードをめくって、あらかじめ決めたレベルのテーマから、好きな「〇〇」と言えば~、と2つ提示します。

例えば…

そして、全員が一斉に手元にある投票カード(A、Bと書かれたカード)を使って、AもしくはBを一斉に出します。

その結果、もしAとBが同数であれば、お題を出したプレイヤーがお題カードを得点カードとして取ります。

時計回りに次のプレイヤーも同様に行い、規定回数を行った後、最も得点の高いプレイヤーが勝者となります。

お題カードにはレベルが1~4まであり、レベルが高くなるにつれ、「お題が作りにくく」なります。

ある程度専門性が増し、お題を作り慣れていないと、さっと作れないことがあります。レベル4は特に難しく、「好きな〇〇と言えば」の形式ですらなくなっています。

ただ、通常のお題では飽きたな、と刺激を求めているプレイヤーにはオススメできます。

ぜひいろんなドッチドッチを楽しんでください。

そして、このドッチドッチ ディープには、一般向けの「ドッチドッチ」もあります(当然)。こちらはどんな人とでも遊びやすくなっており、老若男女自由に遊べるようになっています。

詳しくは、「ドッチドッチ」よりご確認ください。

デザイナーノート

このゲームを作るにあたって、源泉となる2つのことがありました。

1つは、これまで遊んだこういう「グループを2つに分けて半分半分にする」というタイプのゲームです。
え、パクリ? って思われる方も多いかもしれません。っていうか、こう書いたら誰でもそう思うよねぇ……

私がその手のゲームで遊んだのは、イタリアの出版社dVgioci社(当時はDavinci games)が出した「Ostracon(オストラコン)」です。
これは結構ルールが、特に得点周りが複雑に見えて、もうちょっとさらっと遊べればいいのに。っていうのが当時の感想だったと思います。また、友人と「これ、〇〇のキャラクターにメガネを掛けさせるのはありかなしか、とか面白くない?」とか話した記憶があります。

この3年後ぐらいから創作ボドゲを始めていましたが、いい案は浮かばず、お蔵入りしてました。

2つ目は、ゲームではなく、ツイッターやコラで(元の文章からはだいぶ変わっているみたいですが)、「オタクだったら「好き」で語れよ!」っていうセリフでした。
これは公式のセリフではなく、それを改変したものだと思ってます。(調べた限り)


この「2つに分けて半分にする」というシステムは他にもいくつかゲームが出ており、海外のゲームの日本版や同人でも出てますね。他にレクリエーションゲーム(と思うのですが)で「デモクラシー」というのもあります。こちらは3つや4つ出してもOKというゲームです。

ただ、私も遊んだいくつかも含めて、「消去法で決める」など、ネガティブな部分があるなと感じていました。〇〇味のなんとかと、逆にした〇〇味のなんとか、みたいな感じです。


自分は長らくオタク(と言っても場所的には異端)をやっているので、どうにかそっち方面に振れないかな? と考えていた時に、遊ぶのにも楽、オタクにも遊びやすい、ということで、このゲームができました。

実はオストラコンについては、一度手放しており、最近、どこだろう…… 日本語訳がないからエッセン行ったときかな? 中古屋で見つけたと思います。それで買いなおして、うーん、これをなんとか改良できないかなとか考えていたのが多分のきっかけです。

それ以降、ぼんやりと考えることがあって、「あ、こうすればまとまるんじゃね?(ひらめき)」があって、それでテストプレイにこぎつけました。


で、完成、と行かないのがこのゲームです。
このゲームの根幹の1つではあるのですが、お題が結構難しいことが分かりました。特に少人数でのプレイについては、実は最後まで悩みました。というのは、4-8人程度で遊ぶと比較的苦も無く頼めるのですが、2~3人で遊ぶと途端に悩む時間が増えます。

これは、「相手のことがそれなりにわかっているため、ピッタリ半分に分けるAとBを考え込んでしまう」というところにあります。これだと手軽に、さっと遊ぶことができません。

具体的に言うと、とっぴなお題、例えば「好きな楽器」といえば、というお題があった場合、結構悩んでしまうことがあります。(もちろん人に寄りますが、テストの時は数分悩んだ人がいました。)

やはりゲームはゲームなので、勝ちたいと思うところが焦点になります。
そこに立った時に、手軽に思いつかないお題は、このゲームの主旨からは外れる、ということに気が付きました。


この手のお題が入るゲームを作るときは、私の場合は、1.5倍から2倍程度作ってそこから選ぶのですが、これに気づいた時に、それまで作っていたストックのは3割程度が使えないことが分かって、作り直していました。


また別の話ですが、「好きな」については、それなりにこだわりがあって固定しました。
というのは、人と話していて、「好きな」ことについて聞くのは結構なんでも楽しいのですが、「嫌いな」何かについて話を聞くのはそう面白いものではありません。

特にツイッターをよく見る民としては、ネガティブなツイートは変に引っ張られやすいので、見ないように心がけていることもあり、良くない影響が出るような気がします。

それ以外に、私自身が「オタクの話が大好き」というのがあります。特にジャンル外の話は大好きで、ずっと聞いてられます。早口のオタクの話、よく聞くと面白いです。


さてここでも、1つの問題が出ました。
オタクは「好き」では収まらないということに。(笑)

いや、オタク用、パッケージで言うとディープのお題を作っているときにかなりのボツが出てしまいました。というのは、「好きな」〇〇といえば、の形に収まらないんです。やりたいお題なのに。

例えば、やりたいお題として「自分に追加でパーツを1つ増やすとすれば」があったとして、好きな~といえば、と囲むと何か変です。好きではあるんですが、好みなんですが、こっちのがいい! っていう感じです。「いい」の根源は「好き」なのですが、そうじゃないんだよと。(わかりにくいニュアンス)

そんな訳で、ディープのレベル4だけはそれを取っ払いました。
また、レベル4はお題からAとBを最も作りにくいレベル、として位置付けています。(1が作りやすい)
それは若干創作要素が入るためです。でもオタクなら日々行っている妄想でそれくらい簡単に乗り越えられてしまいます。

こうして、ドッチドッチ通常版、ドッチドッチディープが完成しました。

ドッチドッチディープはR18をかけて、もっと強く行ってもよかったのかもしれませんが、そうすると店舗で非常に扱いにくいものになってしまうために、今の形にしました。

要望があれば、会場限定でR18版とかあってもいいのかもしれないですね……
そんなにお題が思いつくのか、っていうのが多少なりともありますが……(だいぶ書き換えた結果がディープですが)

作者としての要望としては、このゲームは気軽に遊んでほしいって思ってます。
語り合うのが楽しいのです。