2023/05/13
第77回日本口腔科学会学術集会(岡山県)に白石助教,俵藤助教,小宮山講師,川又教授が参加しました.
白石助教が口腔扁平苔癬のin vitro(試験管内)での疾患モデル作製と治療薬としてのセファランチンの疾患モデルへの効果についてをテーマに口演発表しました.
口腔扁平苔癬は原因が特定されていない慢性炎症性疾患であり,炎症が起こるきっかけがわからないために現在まで実験的に病気を再現するモデルが作製できずにおります.治療では抗炎症治療を行うことで症状を緩和し再燃させないという戦略が重要ですが,実験的モデルの作製が難しく治療開発が遅れていることが課題になっています.
白石助教,小宮山講師を中心とする当科のプロジェクトチームではこの課題を解決するべく,試験管内での病気のモデル作製に取り組む研究をしております.今回はその一部の結果を発表いたしました.
俵藤助教がp53遺伝子の変異解析から変異スペクトラムの概念をもとに,どの様な変異が多く見られるか,それらのがんの治療成績との関連についてをポスター発表を行いました.俵藤助教は若手優秀ポスター賞に選出され表彰されました.川又教授はポスターセッションで座長をつとめ,それぞれのポスターパネリストや会場の参加者と活発な議論を交わしました.