2023夏休み1日体験教室

申し込み用のグーグルフォームはこのページの一番下部にあります。

この度は、数多くの申請を頂戴し誠にありがとうございました。

恐れ入りますが、募集定員を超過しましたので、申し込みを締め切りました。

開催日時

2023年 8月3日(木) 10:30-15:00 (受付開始10:00)

※終了時間は実験の進行状況に応じて遅くなる可能性もあります。あらかじめご了承ください。


集合場所

東京農工大学農学部府中キャンパス1号館1階11教室

受付後に各テーマに分かれて実験場所に移動します。


対象

高校生・大学受験生で環境や資源に興味をもっている人高校の先生

(保護者の方はご参加になれませんのでご留意ください)

推薦入試、AO入試、前期・後期日程入試等で環境資源科学科を受験する可能性がある方は、ぜひ、事前に体験していたいだくことをお勧めいたします。高校や親族等からの義務で応募されるのではなく、自分の意志で参加される方を歓迎いたします。


参加可能人数

各テーマ8名程度(申込先着順,参加費無料)


申込期間

202379(日) 10:00 ~ 7月15() 12:00(正午) まで 


アクセス

〒183-8509 東京都府中市幸町3-5-8

<交通>京王線「府中駅」下車,京王バス「国分寺駅南口」行き「晴見町」下車

またはJR中央線「国分寺駅」下車,京王バス「府中駅」行き「晴見町」下車


当日御用意頂くもの

マスク昼食筆記用具実験が行える服装


テーマ一覧(2023年度)

下記7テーマのうち1つだけ体験していただきます(各テーマ8名程度まで)

1. 身近な医薬品を合成しよう

2. 砂浜のマイクロプラスチックを調べてみよう

3. 環境水中のリン酸濃度を測定してみよう

4. 微生物で環境を浄化しよう

5. 大きな木の葉の性質と光環境の関係を調べてみよう

6. 木材をリサイクルしてボードを作ってみよう

7. 電子顕微鏡で木質バイオマスの”ナノ”を観よう


詳しくは以下をご覧下さい。

1. 身近な医薬品を合成しよう

芳賀 尚樹:環境物質学分野)


 私たちは日常、好む好まざるに関わらず、多くの医薬品の世話になって生活しています。「医薬品」と「環境」は一見したところ関係ないように思うかもしれません。人間や家畜が普段服用している医薬品は服用された後、すべてが代謝されるのではなく、分解されずに薬の活性をもった状態で体外に排泄されることもあります。これら分解されずに排泄された医薬品は、下水処理過程において完全には除去されないので、水環境を汚染するという深刻な問題を引き起こします。体験教室では、古くから使われてきた医薬品であるアスピリンとサリチル酸メチルをサリチル酸から自分自身で合成して、環境汚染物質としての医薬品を意識してもらうことを目的とします。

2. 砂浜のマイクロプラスチックを調べてみよう

高田 秀重水川 薫子:環境汚染解析分野)


 環境中にはプラスチックが微細化したマイクロプラスチックが多数存在しています。この体験教室では、実際の環境中から採取してきた砂から目に見えるサイズのマイクロプスチックを探し出し、FTIR(フーリエ変換型赤外分光法)を用いてポリマーの種類を調べてみようと思います。ポリマーの種類は、FTIRで得られるスペクトルという化学的な結合の特徴を見ながら判別することができます。科学的な原理を体感しつつ、実際の環境中にあるプラスチック汚染を実際に目の当たりにしてみませんか?

3. 環境水中のリン酸濃度を測定してみよう

梅澤 有:生物圏変動解析分野)


 リンは窒素と同じく、植物が生育するのに必須な元素でありますが、リンの成分であるリン酸を過剰に摂取すると、体内での骨格形成に悪影響を与えることもあります。今回の1日体験教室では、地球上のリン循環やリンに関わる環境問題の講義や、身の回りの様々な水(池の水、水道水、飲料水、地下水など)に含まれるリン酸塩の濃度を測定することを通して、リン循環について考えていただくことにしたいと思います。


4. 微生物で環境を浄化しよう

多羅尾 光徳:環境修復分野)


 微生物の中には人間がつくりだした有害な化学物質を分解するものがいます。そのような微生物たちを活用して汚染された環境を浄化することができます。しかし微生物は生き物ですから、汚染物質の分解速度は温度やpHなど、さまざまな環境条件の影響を受けます。この体験教室ではみなさんにさまざまな培養条件で微生物を培養してもらい、微生物による汚染物質の分解に培養条件がどのような影響を及ぼすかを観察してもらいます。

5. 大きな木の葉の性質と光環境の関係を調べてみよう

渡辺 誠:植物環境分野)


 植物の葉は、おかれた環境に適した性質を持ちます。学校や家の近くの木を見ると、上の方や外側の葉は太陽の光をたくさん浴びていますが、下の方や内側の葉にはあまり光が当たっていませんね。このような光環境の違いは葉の性質にどのような影響を与えるのでしょうか?地球温暖化の進行を抑制し、持続可能な資源である木質バイオマスの生産を担っている樹木は、様々な光環境に葉の性質を合わせることで、二酸化炭素を吸収する(光合成する)能力を高めています。この体験教室では、大きな木の明るい場所の葉と暗い場所の葉の性質(葉の形態や成分濃度など)を実際に調べ、光環境との関係を考えます。様々な工夫が凝らされた樹木の仕組みの一端を感じてください。

6. 木材をリサイクルしてボードを作ってみよう

近江 正陽:生活環境分野)


 木材は水と二酸化炭素から光合成によって作られ、持続的な生産が可能であり、大気中の二酸化炭素を減少することから地球温暖化の防止に寄与している資源・材料です。さらに、一度使い終わった木材をリサイクルすることで、木材とは違った性質を持った木質ボードを製造することができます。このような木材のリサイクルによって作られる木質ボードは炭素をさらに長期的に固定することから二酸化炭素の排出を抑制し、より長期間にわたり地球温暖化防止に寄与します。本体験教室では、木材のリサイクルから環境に優しい木質ボードを実際に作ることを通して、木質資源の特徴やリサイクルの重要性を考えてみたいと思います。

7. 電子顕微鏡で木質バイオマスの”ナノ”を観よう

堀川 祥生:バイオマス・リサイクル分野)


 “樹木の生長とは二酸化炭素の資源化”

木質バイオマスとは、水と光がもたらした恩恵を樹木として永年にわたって森林に蓄積し、必要な時に木材として活用できる生物資源です。その材料利用やエネルギー利用は、化石資源の消費量を減らす効果を生み出し、さらに経済的な恩恵を森林の育成・管理に還元できれば、目指すべき循環型社会の実現に大きく近づくことにもなります。しかし、皆さんは木質バイオマスが何からできているかご存知でしょうか。1日体験教室では、電子顕微鏡を駆使した”ナノ”レベルの形態観察を通じて、木質バイオマスの【実体】と【実態】に触れて頂きます。

以下グーグルフォームからお申し込み下さい。

申込期間:2023年7月9日(日) 10:00 ~ 7月15日(土) 12:00(正午)

なお募集人数が定員に達しましたら受付を締め切りますので、御了承下さい。

この度は、数多くの申請を頂戴し誠にありがとうございました。

恐れ入りますが、募集定員を超過しましたので、申し込みを締め切りました。

なお参加確定の方には、2023年7月16日~7月20日にメールでお知らせします。

申し込み用グーグルフォームはこちらから