伊豆田 猛 (いずた たけし)

教授植物環境分野)

研究室で行っている研究の内容

 植物は人類の生命維持装置です。なぜならば,植物は,私たちが生きるために必要な酸素を供給してくれるだけでなく,温室効果ガスである二酸化炭素を吸収して地球の温暖化を防いでくれるからです。でも,私たちは命の恩人である植物をいじめています。伊豆田研究室では,「みどり豊かな地球のお医者さんになろう!」というスローガンのもと,植物に対する環境ストレスの影響を研究しています。具体的には,農作物,樹木および絶滅危惧植物などに対する大気汚染ガス,エアロゾル,酸性雨および地球温暖化などの影響とそのメカニズムを調べています。

主な担当授業科目とその内容

 1年生 ( 前期 ) を対象とした「食料?環境問題」という授業の一部を担当しています。この授業では,農作物に対する大気汚染ガスの影響をわかりやすく紹介しています。また,3年生 ( 前期 ) を対象とした「環境植物学」という授業を担当しています。この授業では,植物の成長や光合成に対する大気汚染ガス,酸性雨,エアロゾルおよび地球温暖化の影響とそのメカニズムなどを詳しく説明しています。3年生 ( 前期 ) を対象とした「環境資源科学実習 III ( 生物学応用 ) 」という実習の一部を担当しています。この実習では,植物に対する酸性雨による土壌酸性化の影響に関する実験を行っており,履修学生は植物の成長量測定や土壌溶液の化学分析などを行い,それらの結果に基づいてレポートを書きます。なかなか大変な実習ですが,植物の成長に対する環境ストレスの影響の評価方法や汚染物質の化学分析の手法などが習得できるため,4年生で行う卒業研究に向けた準備をすることができます。3~4年生 ( 後期 ) を対象とした「環境生物相関論」という授業の一部を担当しています。この授業では,身近な環境問題と植物との関係をわかりやすく紹介しています。 

環境資源科学科を希望する受験生に向けて

 残念ながら,地球上には様々な環境問題や資源問題があります。さらに,新しい環境問題も日々出現しています。人間や動物や植物にとって最適な地球環境を維持するためには,一刻も早く環境問題や資源問題を解決しなくてはなりません。世界は,深刻な環境問題や資源問題の解決に真っ正面から取り組んでくれる若者を待っているのです。汚染された環境で生活している人々だけでなく,動物たちや植物たちの悲鳴が聞こえませんか? さあ,環境資源科学科に入学して,私たちと一緒に 地球のお医者さんになろう!

より細かい情報

研究室 website http://www.tuat.ac.jp/~negitoro/
研究室名 伊豆田研究室
居室 府中キャンパス 5 号館 3 階 307 号室
専門分野 環境植物学