生活環境分野

研究概要

住環境に不可欠な木材を環境にやさしく活用する


「住環境」をテーマにした木質材料の活用法を研究しています。木材は、持続的生産が可能で、地球上で最も蓄積量が多い資源。生活環境分野では、木材を無駄なく有効に利用するための技術や加工方法を研究しています。研究テーマは、科学的な方法で木材に新たな機能を付与すること、木材の未知の性質を調べることです。ライフサイクルアセスメント(LCA)という木質材料の評価手法も大切なテーマです。製品の原材料調達から材料製造、製品製造、使用者諸費、廃棄やリサイクルの過程で派生する環境負荷量を求める手法の確立をめざしています。

CLOSE UP! 安藤研究室

レーザインサイジングによる耐火集成材の開発


レーザで木材に穴をあけるレーザインサイジングという手法を用いて、あけた穴を乾燥時の水分の通路として使ったり、木材を燃えにくくする薬剤を注入する通路として使う研究をしています。木材は大気中のCO2を吸収して成長しますが、ある程度成長するとその速度が鈍ります。伐採して材料として利用してから新たに植林するという方法で持続性が保たれることを学んでいきます。

構成メンバー


近江正陽(准教授)

木質資源の利用の幅を広げる接着加工や木質材料の製造、化学的な加工によって新しい機能をもった木質材料を開発することを行っています。


安藤恵介(准教授)

木材の適切な乾燥やその制御、木材の高機能化へのレーザ加工の応用、木質材料の効率的で安全な加工、乾燥中の木材や加工中の工具状態の監視技術などについて研究します。


松原独歩(准教授)

木材・木質材料および接合部の力学特性の解明、高強度接合部の開発、接合部力学特性の非破壊評価などについて研究しています。