環境物質科学分野

研究概要

基礎化学をベースに環境科学や資源科学の諸問題に取り組む


環境資源科学科の究極の研究テーマは、グリーンケミストリー。これは、「環境にやさしい化学物質を環境にやさしい方法で合成する」ことを目指した化学分野です。我々、環境物質科学分野の教員は基礎化学の知識と研究手法に基づいて、グリーンケミストリーの根底を担っています。色々な光源(電磁波)を用いた分光学的な分析手法、真空技術、画像解析法、統計解析法、量子化学計算(コンピュータを用いた分子軌道計算)など、様々な技術や解析手段を用いた研究を行っています。研究対象も化学物質ばかりでなく、微生物や植物など多岐にわたります。

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光エネルギーをいかに有効利用する

光は地球や宇宙において無尽蔵に存在するクリーンなエネルギーです。この光を吸収して化学反応を促進する物質「光触媒」を使い、「環境をきれいにする」・「資源を有効に使う」ということに焦点をあてて日々研究をしています。具体的には、環境汚染物質や有害微生物の除去、ありふれた資源から化学品や薬剤などの有用物質(ソーラーケミカル)を作り出すこと、さらには宇宙環境で暮らすための環境維持および資源利用技術の開発を行っています。



構成メンバー


芳賀尚樹(准教授)

環境中における有機化合物の光化学反応の探索と反応機構の解明


赤井伸行(准教授)

大気や水中に放出された化学物質が、太陽光やオゾンなどによってどのように化学反応していくのかを研究しています。


中田一弥(准教授)

光エネルギーなどを利用できる新しい機能材料の創製、およびそれを利用した有用物質生成や環境浄化の研究をしています。