松原 独歩まつばら どっぽ) 

准教授生活環境分野)

研究室で行っている研究の内容

 持続的生産が可能であり炭素を固定する木質資源を有効利用することは、脱炭素社会の構築・林産業活性化に重要です。本研究室では、この木質資源の利用先としての木質構造物に着目し、その構造物の構造安全性能を確保する上で重要な木材・木質材料および接合部の力学特性評価、高強度接合部の開発などに取り組んでいます。例えば、木材同士あるいは木材と鋼板間の摩擦を活かした接合部の力学的挙動と軸力制御に関して、実験・解析的に深く追求し明らかにすること、プレストレス(圧縮力)を与えた接合部の接合界面離隔現象を明らかにしようとしています。また最近は、木材・木質材料および接合部の力学特性を非破壊で評価する方法についても興味を持って取り組んでいます。

主な担当授業科目とその内容

 2年生の前期では「森林資源科学」の一部を担当します。木質構造における接合部の役割・重要性等の基礎事項について講義します。同様に2年生の後期で「資源材料力学」を担当します。本講義では、応力、ひずみ、弾性係数とは?はりの変形とたわみとは?などの材料力学の基礎を講義します。3年生の前期では「木質資源物理学」の一部を担当します。木材の力学的性質・強度性能、粘弾性特性などについて講義します。

環境資源科学科を希望する受験生に向けて

 本学科の対象とする研究範囲は非常に広く、化学、生物、物理、数学など基礎を駆使しながら地球環境問題や資源問題の解決に貢献しようとしています。幅広くかつ深く学び、専門をより深く掘り下げていきたい、そして諸問題の解決に貢献していきたいと考えている多くの方々を待っています。研究は最高に面白いですよ。一緒に知の探究をしませんか。

より細かい情報

研究室Website: 現在作成中

研究室名:木質資源利用工学研究室

居室:府中キャンパス 1号館3階 316号室、317号室

専門分野:木質構造学、木質材料学、木材工学