教育研究分野とメンバー

本学科には次の7つの教育研究分野があり,各教育研究分野はそれぞれ数名の教員から構成されます。卒業論文を履修する学生はその中の一人を指導教員として選んで卒業研究に取り組み,卒業論文を作成します。


環境物質科学分野

物理化学,有機化学,無機化学,生物化学などの基礎化学を基盤として, 以下の各項目についての 教育と研究を行う。①さまざまな物質が自然界で状態や構造を変える機構の解明。 ②環境にやさしい材料の開発と利用。③環境や資源の新しい分光分析手法の開発。 ④環境中で光によって誘発される有機化学反応の発見と反応機構の解明。

メンバーのページ: 芳賀 尚樹中田 一弥赤井 伸行


環境汚染解析分野

国内からアジア,南北アメリカ,アフリカにまでわたる地球規模での,人間活動による汚染物質の発生メカニズム, 大気・水・土壌・生物圏における輸送過程と分布,それらの生物への蓄積・代謝や影響を,化学的な手法により解析する教育研究を行う。 主な研究対象は,①大気汚染物質,特にエアロゾル(粒子状物質),②石油汚染,残留性有機汚染物質(POPs), 環境ホルモン,医薬品・抗生物質等の有機汚染物質,③重金属類や放射性元素など微量元素。


生物圏変動解析分野

地球生物圏に起こりつつある温暖化,大気汚染,酸性雨,内分泌攪乱物質による水域汚染等の重大な環境攪乱について, 温室効果ガスをはじめとする炭素,窒素等の生元素循環,大気や水域における汚染物質の広域的な挙動, 気候変動や大気汚染の陸上生態系への影響,人工化学物質による海洋生態系へのインパクトの点から解明し,地球環境問題の解決に貢献する教育研究を行う。 

メンバーのページ: 松田 和秀大地 まどか梅澤 有


環境修復分野

地圏・水圏・大気圏からなる生物圏における様々な生態系が有する回復力のメカニズムを,微生物学および土壌学の視点から明らかにし, それらの知見をもとにして,汚染された生態系,そして人間活動による過度の利用のために劣化した生態系を修復すること, ならびに我々の生存にとって不可欠である土壌資源・水資源の持続可能な利用に関する教育研究を行う。 

環境修復分野のページ

メンバーのページ: 多羅尾 光徳


植物環境分野

植物(農作物,樹木および絶滅危惧植物)に対する環境ストレス(大気汚染ガス,エアロゾル, 酸性降下物,地球温暖化など)の影響とそのメカニズムなどに関する教育研究を行う。植物バイオマス, 特に木質バイオマスの特性や形成機構の細胞生物学的解析,組織培養法による有用樹木の開発, 環境変動下における樹木の適応性の生理学的解析などに関する教育研究を行う。 

植物環境分野のページ

メンバーのページ: 船田 良伊豆田 猛半 智史渡辺 誠


生活環境分野

生活環境,特に住環境で使われる木材を主とする森林資源材料について,その物性と機能の解析, それら材料の物理的・工学的な先端加工技術,複合化・機能化等に必要な接着性・耐久性・寸法安定性を目指す化学加工とそれらの応用による機能性植物資源材料の開発, 循環型利用法の開発,さらにこれらの材料のライフサイクルにおける環境負荷やライフスタイルからみた評価と利用啓発のための環境教育に関する教育研究を行う。 

生活環境分野のページ

メンバーのページ: 近江 正陽安藤 恵介松原独歩


バイオマス・リサイクル分野

植物バイオマスの有効利用およびリサイクルに関する科学技術を基盤として, 植物細胞壁由来の高分子資源から石油系高分子に代替可能な特性・機能をもつ高分子材料の開発, 植物の生分解機構を利用したバイオマスからの有用物質生産,木造建築物の腐朽防止技術の開発, 植物繊維資源の新規利用・リサイクル技術および文化資源としての紙資料の保存処理技術の開発に関する教育研究を行う。

メンバーのページ: 松下 泰幸吉田 誠小瀬 亮太堀川 祥生