ニュージーランドセミナー(長期)
【海外セミナー】
1/8 就職活動体験報告開催!
【海外セミナー】
授業は9時から12時の午前と13時から15時の午後に分かれており、月曜から木曜まで行われました。クラスは渡航前に行ったオンラインテストによって振り分けられます。午前の授業では主に教科書を用いて文法の学習をし、それに伴った会話練習をしていました。授業に入る前に前回の授業で学んだ単語や文法を復習し、その後教科書に基づき授業は進みます。会話練習では2~3人に分けられ、日本人の他には中国や韓国、台湾、タイ、ロシア、スペイン出身のクラスメイトがおり授業内でのディスカッションでは様々な言い回し学ぶことができました。休憩中にはそれぞれの国のことを聞いたり話したりするので、日常的に英語を話すことが意識付けられました。また単元ごとに簡単なテストがありそれまでにどんなことを学んだか確認することができました。課題として150~250字程度のライティングが出たり、あるテーマについて自分の声を録音して提出したりと自分自身の英語力を向上させる環境が整っているので自己学習が捗りました。
午後の授業では主にスピーキングに焦点を当てて勉強していました。その中で一番多かったのはプレゼンテーションで、常に違った形でクラスメイトの前で発表をしていました。「温暖化が進む中で私たちにできることは何か」であったり、Dragon’s Denのようにグループごとに自分たちが売り出したい商品を考え発表し投資してもらえるかなど、難易度が高く準備するのも難しいテーマばかりでしたがプレゼンをするたびに言うことのできる表現が増え、人前に立ち英語で発表することに対する抵抗感も徐々に無くなっていきました。
グループで考えた商品のポスター
週末に行われる植樹活動に参加し、ニュージーランドではボランティア活動が盛んであることを実感しました。学校の生徒みんなで参加しましたが、私たちの他にも家族で参加している人がいたり、若い世代の人もいたのでニュージーランドではボランティアが普遍的であり、環境に優しい考え方が広く浸透していると思いました。生活する中で若い人たちは水筒を常に持っていて水が無くなったときも水を補給する場所が学校にあったり、大人もカフェでコーヒーを買う際にはタンブラーを持参したりしていることに気づきました。またセカンドハウスショップという店で古い服や家具、食器など寄付されたものを買うのが一般的であったりと、国民全体がエコフレンドリーな意識を持っていたと思います。
私は4人家族のホストファミリーにお世話になり、そこで様々な経験をすることができました。食事面では苦手な食べ物を伝えることがなかなかできなかったのですが勇気を出して言ってみると「全然いいよ」と言ってくれたので、ちゃんと声に出して言うことが必要であると身をもって知ることができました。私がニュージーランドで生活する間にホストファミリーが引っ越しをするという大きな出来事があり、それに関して意見の食い違いがあったりと大変なこともありましたが、話し合いをすることで解決したので、拙くてもいいから自分の言葉で意見を主張することがホームステイでは大事であると感じました。ホストファミリーは忙しい仕事をしていたためどこかに連れていってくれることありませんでしたが、その代わり私が遊びに行くときの行き帰りは送迎してくれたり、体調を崩した際には薬をくれたり、胃に優しい料理を作ってくれたりと支えてくれることが多かったです。また私の誕生日にはプレゼントとケーキを用意してくれて家族みんなに祝ってもらえたので特別な思い出となりました。
ご飯はピザやパイ、じゃがいもをゆでたものが出てくることが多く、日本とは違う米を使った料理が出てくることもありました。
授業が終わるのが15時なので、放課後は友達とスーパーに行ったり、街中を散歩したりして充実した日々を過ごすことができました。学校にジムがあるので入会後に運動することが日課となり、そこで他の学生と知り合いになって遊びに行くこともありました。週末は遠出することが多く、特に一番思い出に残っているのは、友達と車でテカポ湖に行ったことです。そこで見た景色は言葉で言い表すことができないほど綺麗で、今でも鮮明に思い出すことができます。冬に行ったので空気が澄んでいて、オーロラとたくさんの流れ星を見ることができました。私が行った年は特にオーロラがよく見えたそうで、計3回見ることができ、写真に残せたのでとても運が良かったです。
また、帰国する前に花火が上がるイベントが開催され、友達と見られたのも印象に残っています。クリスマスコンサートも兼ねていたので、たくさんの人が集まり、歌って踊っていた時間が本当に楽しく、いい思い出となりました。
2週間の休みの間は、図書館で本を借りて公園で読んだり、クイーンズタウンに行き、自然を堪能したりしました。いつもは課題に追われてゆっくり本を読めなかったので、穏やかに時間を過ごせましたし、クイーンズタウンではホームステイ先の街並みとはまた違った景色を見て、気分転換することができ、バランスのとれた日々を送ることができました。
ニュージーランドはキャッシュレス社会なので、現金を使う場面が少なかったです。現金は友達と割り勘をするときやバスカードにチャージするときに使ったので、ある程度は持っていると便利ですが、街中の換金所ではかなりレートが悪いこともあるので、空港などで換金することをおすすめします。私はVisaとMastercardのクレジットカードそれぞれ1枚ずつ持っていきましたが、その内1枚が留学中に不正利用されたため使えなくなってしまいました。そのカードで携帯料金を支払っていたので、スマホが使えなくなり、その後も国際電話をしてカードを止めてもらうなど、手順を踏むなどのたくさんの手続きをすることになったので、これらを踏まえて海外で使えるクレジットカードを2枚以上持っていくことをおすすめします。
ニュージーランドは日本よりも物価が高く、日本にいるときの感覚で買い物をすると出費がかさむため、私は普段の生活では節約を心掛け、友達と遊ぶときは使ったりして調整していました。週末友達と遊んだり、旅行に行きたい人はたくさんお金を用意する必要があると感じました。
約10か月の留学を通して、私は大体52万円ほど使いました。1か月に使えるお金は大体5万円までと決めていて、上回る月もあればそうでない月もありました。前述したように私は友達と遊ぶことが多かったので、遊ぶ際には制限をかけずに使い、日頃の生活では水筒を常に持ち歩き、飲み物をその都度買わないようにしたりするなど、無駄な出費を出さないようにしていました。携帯料金は月に約4500円で、バスカードにチャージするお金は月に約3000円でした。特にこの2つにお金が多くかかっていました。携帯料金に関してこれより安いプランもあるので、自分が1か月にどれほどデータを消費するのかを計算して選ぶことをおすすめします。バスカードにチャージするお金についても私は家から学校まで遠かったので、これくらい毎月チャージしていましたが、学校まで歩いて行ける距離であれば少なくすむのではないかと思います。
バスインターチェンジで左上のモニターを見てバスに乗ります
期待と不安が入り混じっていると思いますが、挑戦してみる価値はあると思います。慣れた環境から、思うように自分の意見を主張できない環境に飛び込むことは簡単ではないですが、チャレンジすることで得られることもあると思います。その中でも大事にしてほしいことは、考えていることを自分の言葉で伝えることです。日本では普通だったことが外国ではそうではないことがあり、そのままにしているとトラブルに繋がったりしてしまいます。分からないことは分からないと正直に言ってみることで会話のきっかけにもなり、段々と話すことをためらわなくなると思います。文化や物の考え方、その国の習慣を実際に体験することで、慣れることの難しさの壁にぶつかることもあると思いますが、その経験がこれからの色々な場面でも活かされるのではないでしょうか。この留学を通して色々な国の出身の人と出会い、その国の文化や多様な価値観に触れ将来について考えるきっかけを得ることができました。その一方で、自分の行動力次第で留学がいいものになるか、そうでないかを決めることになると実感しました。失敗してもいいから挑戦してみるという意識を持つことができたのは、実際に経験してみて分かったことなので、勇気を出してチャレンジするのも1つの選択肢であると思います。
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