ドイツ・アシャッフェンブルクセミナー(夏季)
【海外セミナー】
1/8 就職活動体験報告開催!
【海外セミナー】
アシャッフェンブルクは、フランクフルトから電車で約30分ほどの場所にある中規模の都市で、生活に便利なうえ、落ち着いた雰囲気が印象的でした。ヨハニスブルク城などの歴史ある建物が街中にあり、散歩するだけでも楽しめました。商店街やカフェも多く、学生でも過ごしやすい町だと感じました。マイン川沿いの景色は特にきれいで、友達と集まってリラックスするのにぴったりの場所でした。
月曜日から木曜日の週4日、14時〜17時までの3時間授業でした。クラスは2つあり、レベル分けはされておらず、ランダムに10人ずつに分けられていました。
クラスAは、ドイツ語と英語を使って授業が行われました。ゆっくり会話をしてくれるので、英語に自信がない人でも授業内容を理解することはできます。教科書を中心に、全員でコミュニケーションを取りながら問題演習やペアワークを行いました。週に1回アイスカートがキャンパス内に来るので、休憩時間に全員でアイスを買いに行くこともありました。
クラスBの授業はドイツ語で行われ、英語はほぼ使いませんでした。どうしても理解できていない人がいた時に少し英語で説明がありました。先生は基本的にドイツ語で話されますが、ジェスチャーも交えながら、とてもゆっくり話してくれますし、黒板にも分かりやすく書いてくれます。座学の後にペアワークなどで実際にドイツ語を使ってみるという形式で進められました。
毎日お湯の入ったポットとティーパックが置かれていて、お茶を飲みながら授業を受けていました。みんなでお菓子をシェアしながら話す時間も楽しかったです。
授業以外の時間には、希望者が参加できる課外活動がいくつかあります。
1つ目は、学校からバスで5分ほどのところにワイナリーがあり、先生が案内してくれました。そこでワインと一緒にフラムクーヘンを食べました。眺めがよく、自然の中でワインを飲みながら楽しい時間を過ごすことが出来ました。
2つ目は、先生のお母さんが入所している老人ホームへの訪問です。おばあちゃんたちはドイツ語しか話さないため、ドイツ語を使う良い機会でした。会話が難しい時は、先生が助けてくれます。
他にも、研究室の見学や大学院生の発表会などがありました。私たちは参加しませんでしたが、参加した学生たちはとても面白かったと言っていました。
Old Dom
Old Domは大学のキャンパス内にあり、広くて収納もたくさんあります。部屋によって備え付けのものがかなり異なります。私の部屋には、カーテンやシャワーカーテン、網戸が到着時に既にありました。網戸がない部屋や、シャワーカーテンやシャワーヘッドがない部屋もあり、部屋ごとに状況が色々でした。足りない日用品は、寮の近くにある「JYSK」というニトリのような店やモールで揃えることができました。
New Dom
New Domは比較的新しい寮で、大学から10分程歩いた場所に位置します。寮の隣に「Kaufland」という大きなスーパーがあるので、生活に必要なものは基本的に購入できます。私の寮には、カーテンやシャワーカーテンだけでなく、調理器具なども一式揃っていました。寮の内装は綺麗で広く、快適に生活することができました。
食事
日々の食事は、基本的に自炊でした。私は最低限の鍋とお皿しか買わなかったので、茹でるだけのパスタに、粉末ソースをかけて食べることが多かったです。包丁も買わなかったので、切ってあるベーコンやソーセージをよく買いました。パスタ以外では、日本から持って行ったパックご飯やパンを食べていました。フルーツが安かったので、日本にいるときより何倍も食べました。
定期的に、いつものメンバーで集まって一緒にご飯を作って食べていました。各自が料理を持ち寄ったり、料理が得意な学生が作って振舞ってくれたりしました。
初週に、クラスの学生たちと何度か外食にいきました。飲み物とメイン料理で、大体3,000~4,000円ほどかかり、やはり少し高めでした。大学から徒歩圏内にたくさんのレストランがあるので、ドイツ料理を食べるのは簡単です。ただし、英語が分からない店員さんも多く、特に年配の方には英語が通じないことがよくありました。
イベント
毎週水曜日と土曜日の午前中に、ヨハニスブルク城近くの広場でマーケットが開催されます。野菜やフルーツ、ソーセージ、魚、チーズ、お花など色々なものがありました。私は、その中でもホットドックを売っているフードトラックがお気に入りでした。
毎週水曜日の夕方に、公園でDJによるフリーコンサートがあります。近くのモールでハンバーガーを買ってピクニックをしながら楽しみました。
毎週木曜日にキャンパス内にアイスクリームカートが来るので、毎回違うフレーバーを楽むことができます。いつも同じ店員さんで、英語も話せる方だったので、軽く会話をしていました。街中で会った時に気付いてもらえるほど仲良くなれました。
月末には、アシャッフェンブルク・シュタット・フェストがありました。たくさんの本格的な屋台と、複数のミュージックステージがあり、とてもにぎわっていました。帰りに偶然、アイスクリームカートの店員さんに会ったので、今日が最終日だと伝えることもできました。
自由時間
(森川の場合)
平日は、10時くらいまで寝て、ゆっくり家事をした後、授業に行き、その後友達とご飯を食べたり、一人でご飯を食べたりというルーティンでした。ピクニックをしたり、みんなで料理をしたりもしました。クラスメイトには韓国人が多かったので、韓国料理を作ってもらったり、みんなでドイツ料理を作ってみたりしました。
休日は、旅行でフュッセン、ローテンブルク、ヴュルツブルクなどを訪れました。観光地は英語が通じるので、特に不自由なく過ごすことができました。ローテンブルクはロマンチック街道で人気の場所なので、日本人観光客が多く、「日本語メニューあります」などの看板があったり、中世犯罪博物館にはドイツ語と英語の解説に加えて日本語の解説もあり、とても驚きました。旅行中にレストランで相席を経験し、オランダから来た夫婦と楽しく食事をしました。日本で相席をしたことがなく、まさか外国で経験するとは思いませんでした。しかし英語で広島の歴史、何故ドイツ語を勉強しているのか、日本の若者についてなど、深い話もできて、とても良い経験になりました。
(屋敷の場合)
私は散歩が好きなので、朝や授業後などにアシャッフェンブルク市内を散歩しました。ドイツも夏でしたが、気温が低いため、気持ちよく散歩ができます。海外の夜は少し怖かったので、明るい時間帯に1時間程度歩きました。途中で気になる店があったら入ってみたりして、買い物もできました。また、授業後には同じクラスの友達とレストランに行ったり、スーパーで買った食材で料理をして食事を楽しみました。
授業がない日は旅行に行きました。私はフランクフルト、ミュンヘン、ネルトリンゲン、ニュルンベルク、シュトゥットガルトに行きました。
ドイツは日本より物価が高いので、普通に生活をするだけでもかなり費用がかかります。休日に旅行したい場合は、ある程度の節約が必要です。ドイツは日本ほど電子決済やクレジット決済などが普及しておらず、現金でないと支払えない店もあります。また、ドイツにはチップ文化があり、レストランやトイレの利用にもチップが必要となるケースがあります。そのため、現金をある程度用意しておく必要があります。私の場合、1ヶ月間で日本円にして約3万円程度の現金を使いました。
休日の旅行を考えている場合、交通費やホテル代が高いため、ある程度の節約が必要となります。旅行をしたい場合は、2〜30万円(寮の賃料、授業料、航空機代などを除く)は用意することをおすすめします。ドイツ国内の交通機関で使える「Deutschland-Ticket」というチケットがあります。このチケットは、ドイツの長距離交通であるICE、EC、IC以外の交通機関で利用ができ、月額58€(1万円程度)で入会できるサービスです。このチケットのおかげで1〜2万円程度の交通費を節約できました。ただし、このチケットは利用したい月の10日までに解約しないと翌月分も請求が発生するので、解約することを忘れないように注意してください。
寮の賃料について、私はNewDomに住んでいましたが、約17万円程かかりました。寮が2種類あるので、場合によってはこの金額より安い可能性もあります。(寮の賃料の17万円にはデポジットも含まれるため、一部返金されます。)今回航空機代は、14万円程でドイツに行くことができました。授業料は約7万円でした。教科書を現地で買うことになると思うので、教科書代として20€程度の準備も必要です。出発前に海外保険に加入する必要があり、その保険料は約1万5千円ほどでした。
・寮の賃料: 約17万円(デポジット込み)
・航空機代: 約14万円
・授業料: 約7万円
・海外保険料: 約15,000円
・教科書代: 約20€(約3400円)
今回のドイツセミナーでは、60〜70万円程度かかったと思います。現地でどのような生活をしたいか、どこに行きたいか、何をしたいかによって費用に差は出るかもしれませんが、私はある程度の節約をした上でこの金額になりました。参考程度にしていただければ幸いです。
海外に行きたいけど、語学力に自信がなくて躊躇している方には、むしろ行ってみることを強くおすすめします。私も英語があまり得意ではなく、ドイツ語を履修していなかったので、コミュニケーションを取るのに苦労しましたが、なんとかなりました。自分の語学力の無さにショックを受けましたが、今回のセミナーを通して、外国語への関心が高まりました。現地に行ってみないと分からないことはたくさんあります。私も現地に行って大きく価値観が変わりました。それと同時に、不安なことも多く、たくさん失敗をしましたが、どれも自分を成長させる貴重な経験になりました。自信がないから行かないのではなく、自信をつけ、成長させるために行くのだと思って、ぜひ参加してみてください。 (屋敷)
ドイツ語にハードルを感じる人もいるかもしれませんが、心配いりません。私は初修外国語でドイツ語を選択していましたが、セミナーのクラスの9割はドイツ語未経験でした。それでもみんなで教え合いながら最後のテストも乗り越えました。
クラスメイトとの会話は基本的に英語でした。もちろんお互い母語ではないので、言葉が出てこなかったり、うまく伝わらなかったりすることはたくさんありました。それでも、「間違えてもいいから話す」ことをお互いに大切にしていたので、会話を重ねるうちにだんだんと伝え方のコツや聞き取りの力がついていきました。文法が多少間違っていても、相手は意外と理解してくれるものです。大切なのは「伝える気持ち」を持ち続けることだと実感しました。
私にとって今回が二度目の留学でした。最初の留学では英語に全く自信がなく、なかなか話す勇気を持てませんでした。帰国するころになってようやく「もっと喋っておけばよかった」と後悔したのを覚えています。その経験があったからこそ、今回は初日からとにかく積極的に英語を使うようにしました。たとえぐちゃぐちゃな英語でも話し続けることで、自然と度胸がつき、気づけば自分の言いたいことを前よりもずっとスムーズに伝えられるようになっていました。挑戦する姿勢さえあれば、必ず成長できると実感しています。
これから挑戦する皆さんに伝えたいのは、「完璧じゃなくても大丈夫」ということです。言葉がつたなくても、勇気を持って一歩踏み出すことで必ず得られるものがあります。困ったときはクラスメイトや先生が助けてくれるし、同じ状況の仲間と励まし合える環境が整っています。だからこそ、不安よりもワクワクする気持ちを大切にしてほしいです。留学は語学力だけでなく、自分自身を大きく成長させてくれる貴重な機会です。
言語だけではなく、文化や雰囲気が全く違うドイツが私はとても大好きです。一生忘れられない思い出になりました。(森川)
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