SOASセミナー
【海外セミナー】
1/8 就職活動体験報告開催!
【海外セミナー】
このプログラムでは英語4技能の向上を目的として、SOAS(ロンドン大学東洋アフリカ研究学院)のEnglish Language Skillsコースに約3週間在籍します。私たちの在籍したEnglish Language Skillsコースは2クラスに分けられ、1クラス約10人程度で構成されていました。広島修道大学から派遣された7名は、6名と1名に分けられ2つのクラスに配属されました。他にも、日本の他大学から多くの日本人学生が参加していました。授業は週5日、10時~12時がReading&Writing、13時~15時がListening&Speakingで、このプログラムの最終評価として、最終週にはプレゼンテーションを行いました。
基本的にはReading & WritingとListening & Speakingの授業で構成されていますが、1週目と2週目の水曜日の午後は、課外授業として、1週目はBorough Market (バラマーケット)へ、2週目はTate Modern(テートモダン)へ行きました。バラマーケットでは事前学習として”Food” に関する学習をし、実際マーケットに行って、配布された資料や質問例を元にお店の人に質問をしました。例えば、使われている香辛料や原材料、歴史や由来など、店の人との対話を通じて授業内容への理解を深めました。グループに分かれて活動したので、他大学の学生とも交流を深めることができました。2週目のテートモダンでは事前に”Art” やテートモダンにある作品について、ビデオや資料で学習を行ったうえで、課外学習に挑みました。館内を自由に回りながら授業の理解を深め、次の日に学習成果発表があったため、発表に向けた資料収集にも取り組みました。作品を見て何を感じるのか、英語で説明文を読んだりして、難しいところは先生に質問しながら学習しました。
このように、単なる座学だけでなく課外学習があったことで、現地の歴史と結びつけながら学ぶことができました。実践・応用レベルの学習ができ、深い学びに繋がりました。
第一週目のスケジュール
《授業の様子》
《バラマーケット》
《テートモダン》
SOAS(School of Oriental and African Studies)は、ロンドン大学を構成する大学の1つで、主にアジア、アフリカ、中東に特化した研究機関として知られています。日本の大学とは違い、ロンドンではあらゆる研究に特化した大学が一か所に集まってロンドン大学を構成しているそうです。SOAS大学には学生証をかざすことで入館でき、図書館やオンライン上のジャーナル、書籍などにアクセスすることができます。
《SOASの様子》
ロンドンへは中国東方航空を利用し、広島空港から上海を経由してロンドンのガトウィック空港へ到着する飛行機に乗って行きました。航空券については国際センターの方が手配してくださり、SOASセミナーでは往路のみ引率教員が同行してくださるため、その時に搭乗までの流れを確認することができました。乗り継ぎがあるため、何度か荷物検査を受ける必要があります。同じ種類のものをまとめておくなど、すぐに取り出せる工夫をしておくと良いと思います。また、夜の機内は肌寒いので、服装にも注意が必要です。
最寄駅のキングスクロス駅から徒歩8分の場所にあるDinwiddy House (Sanctuary Students) という寮に到着し、チェックインを済ませてから自分たちのフロアに行きました。一人一部屋で、ベット・机・椅子があるので、勉強や休憩に十分な環境です。枕やタオル、敷布団も用意されていますが、部屋によっては臭いが気になりました。予備のタオルを持参しておくとよいかもしれませんが、慣れてしまえば気になりませんでした。部屋にはコップ、スプーン、フォーク、お皿が用意されています。調味料などはないため、日本から持っていけるものは持って行くことをおすすめします。飲み水に関してはウォーターサーバーがあるので水筒を用意しておくと便利です。また、防犯セキュリティーもしっかりしていて、鍵がないと外部の人が入れない仕組みになっています。1週間に1度清掃が行われ、その際にシーツ、枕カバーが交換されます。
イギリスでの生活<食べ物>
朝は、日本から持参したフリーズドライやインスタントの味噌汁、前日にスーパーで買ったヨーグルトやパンを食べることが多かったです。
お昼は、自分たちでサンドイッチを作って持って行ったり、SOASのカフェテリアで食べたりしました。カフェテリアのメニューの中でも、Jacket Potatoは3.50 GBP- (約700円)で安くて美味しかったです。大学の外ではフリーミールが配られていたので、そこでもらって食べることもありました。購買もありましたが、私の滞在中は夏休み期間だったこともあり、最初の1週間ほどしか営業していませんでした。最後の週は卒業式の週だったため、その期間は開いていましたが、逆にカフェテリアには入ることができませんでした。
また、大学のすぐ近くにはカフェが沢山あったので、そこで購入したものをテイクアウトして大学内で食べました。価格としては、大学内のカフェテリアのほうが圧倒的に安かったです。外のカフェで買うと、ドリンクとミールで8-9 GBP(約1600-1800円)ほどかかりました。大学内のカフェテリアでは、メニューにもよりますが、大体3.50-6.50 GBP (約700-1300円)で食べることができます。フリーミールでは、フルーツやパンも配られていたので、ミールをもらわず、フルーツやパンだけもらって、寮から持ってきたサンドイッチを食べるのもおすすめです。フリーミールは味に飽きやすく、時々洗剤のような味がすることもありました。毎日は食べないほうがいいかもしれないです。お腹が少しだけゆるくなりました。
夜は、寮の共用キッチンで日本から持ってきたものやスーパーで安く買えるパスタを使って自炊していました。テイクアウトして帰ることもありました。少し高いですが、寮の近くにあるHonest Burger というハンバーガー屋さんがおすすめです。フィッシュアンドチップスは、「Poppies Fish & Chips」が美味しかったです。ぜひ行ってみてください。
SOASの近くにあるLidl というスーパーによく行きました。1kg/ 1.86GBP (約350円)のヨーグルトや、3kg/3 GBP (約600円) のパスタがおすすめです。他にも、co-opやTESCO expressにもよく行っていました。
1番目の写真はTube(地下鉄)です。改札で、クレジットカードをタッチするだけで乗降でき、非常に便利です。交通ICカード(Oyster Card)も使えるので、費用を抑えることができます。Tubeの駅は歩いてすぐに見つかり、運行本数も多いので、急いでいるときや観光地に行くときにおすすめです。Tube内はすごく蒸し暑く、耳がキーンとすることもあります。また、物乞いをしている方がいる点も印象的でした。⚠️ストライキの可能性もあるので、注意が必要です。
2番目と3番目の写真は日常的な道路の様子で、車と自転車が多く通行していました。自転車専用道路が至る所にあり、日本よりも自転車の利用者が多いように感じました。ヘルメットを着用している方が多く、右左折する際には手で合図を出していました。
4番目の写真は、イギリスで有名なDouble-decker bus(バス)です。2階建ての赤いバスで、様々な観光地へのアクセスが可能です。ただし、場所によっては徒歩の方が早いこともあるので、時間に余裕を持って行動することをおすすめします。支払いは、乗車時にクレジットカードタッチするだけです。1回約350円で1日上限は1000円くらいです。降りるときは降車ボタンを押します。バスはお客さんが座るのを待たずに出発することもあり、かなり揺れるので、酔いやすいです。けれど、バスの2階からの景色はとてもきれいなので、ぜひ一度は乗ってみてほしいです。
Tube(地下鉄)
自転車専用道路
道路の様子
Double-decker bus(バス)
Double-decker bus(バス)
大学と寮はロンドンの中心地にあり、寮の最寄り駅であるキングスクロス駅には地下鉄、電車、ユーロスター(新幹線のような乗り物)が通っているため、簡単に観光地を訪問することができます。放課後にはロンドン市内を観光することが多く、週末にはユーロスターを利用してリヴァプールやカンタベリーなど市外を観光しました。私はロンドンに到着してから週末の観光計画を立てましたが、もっと早く計画していたらより多くの観光地を訪れることができたと後悔しています。そのため、早めに計画を立てて、予約なども早めに済ませることをお勧めします。イギリスは物価が高いため、観光するのは大変だと思います。しかし、イギリスには無料で入れる美術館、博物館、教会、大聖堂がたくさんあります。美術館や博物館では日本でなかなか見ることが出来ない展示物があります。教会や大聖堂では礼拝に参加することもできます。わざわざ遠くに出かけなくても、ロンドンには3週間では回り切れないほど素敵な場所がたくさんあります。
この3週間の滞在を通して、日本とは異なる文化に多く触れました。日本では当たり前だと思っていたことが、イギリスに行けば違っていたりして、到着した初日は不安も多くありました。しかし、スーパーに行ったり、公共交通機関を使ったり、観光地を訪れたりすることで、イギリスの文化を直に感じることができたように思います。特にスーパーに行くことが良い経験になったと感じています。単なる旅行ではなく、3週間の長期間滞在だったからこそできる経験だったのではないかなと思います。中でもイギリスの温かい国民性はとても印象的でした。とてもフレンドリーで優しい人が多く、困っているとすぐに声をかけてくれました。同じ空間にいるだけで声をかけ、交流するというのは、日本では体験したことのないことでした。プログラム開始時と終了時を比べると、7人全員がよりフレンドリーになり、積極性が増したように思います。SOASの授業では日本人が多かったものの、日本人学生同士で英語を使って会話したり、意識的に英語を話し、みんな留学をより有意義なものにしようと行動していました。授業の内容は食文化や芸術、持続可能な社会など難しい内容もありましたが、基本的な文法や表現方法などを先生が丁寧に教えてくださったのでとても勉強になりました。自分の表現の幅も広がりました。そして授業内にマーケットや美術館などに行く課外授業もあり、実際にイギリスの歴史に触れながら勉強することもできました。ただ行くだけはでなく、それぞれタスクが用意されていたので、より深く考え理解を深めることができました。また、大学図書館がとても快適で勉強しやすい環境が整っていたため、とても集中でき、有意義な時間を過ごすことができました。学校が15時に終わるので、みんな毎日ロンドン市内の観光をしていました。無料で入れる博物館、美術館が多くあったため、各自が色んな美術館、博物館に行き、授業で習った内容により厚みを加えることができました。そして休日には郊外に出て、さまざまな観光地を訪れることができました。地域ごとに英語や雰囲気が異なり、同じイギリス国内でも違いがあるという点がとても面白かったです。週明けの授業では、みんなが週末にどこに行ったのか、何をしたのかを英語で共有し、さまざまな地域での経験を比較することができました。この3週間という長いようで短い滞在でしたが、授業や課外活動を通じて知識を深め、文化や人々との交流から多くを学ぶ貴重な機会となりました。学んだことを実体験と結びつけることで、自身の視野が広がり、より豊かな学びを得ることができたと感じています。
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