論文13 神の民よ、滅びに定められている
都市から逃れなさい!
自分の魂のために逃げよ。後ろを振り返ってはいけない。
創世記19:17
2012/11/20
⑬-1.論文03で示したとおり、間もなく、アメリカは壊滅します。それは、大いなるバビロンが滅びてから3年目に生じるはずです。そして、それに先立って、イエスが神の民に逃れるための合図を与えておられることも説明されました。ですから、「荒廃をもたらす嫌悪すべきものが聖なるところに立つ」、つまり、米民主党から起こる女性大統領がキリスト教を弾圧し始めたなら、神の民はアメリカから逃げ始めるべきです。では、確信を強めるために、そのアメリカの滅びに関する聖書預言をもう少し詳しく調べてみましょう。
アメリカはハルマゲドン前に滅ぼされる
⑬-2.論文03でも説明したとおり、大いなるバビロンが滅ぼされた後、それに反感を抱いた中国とその同盟国がアメリカに報復の戦争をすることを複数の物語が示していました。特に裁き人20章にはその詳しい様子が書かれています。その記述によると、最初の2回はベニヤミンがその他の部族に勝利します。しかし、その後、3度目の戦いでベニヤミンは敗れて、徹底的に壊滅させられ、男子が600人しか残りませんでした。それと同じように、アメリカも最終的には徹底的に壊滅させられることになるでしょう。
ベニヤミンの部族=アメリカ
ベニヤミンと同様、
アメリカも徹底的に壊滅させられる
⑬-3.ところで、論文04の13節にある年表を見ても分かるように、このアメリカの滅びをもってサタンの世が終わるというわけではないのです。実際には、その後、北の王中国の支配下でこの古い体制は存続します。本当に世界強国アメリカがハルマゲドン前に滅びてしまうことがあるのでしょうか。その点を例示しているのが、アモリ人の王シホンとバシャンの王オグをイスラエルが滅ぼした物語です。(民数記 21:21‐35)。その二人の王は今日のアメリカの民主党と共和党に相当します。この二人の王は、イスラエルがヨルダン川を渡る前に滅ぼされてしまいました。
シホンとオグ
=米民主党と米共和党
⑬-4.このイスラエルがヨルダン川を渡るという奇跡は、モーセが紅海を分けた奇跡と類似しています。論文07の10から14節で述べたように、このモーセが民をエジプトから脱出させた出来事は今日のヤコブ級が神の民をアメリカから脱出させることを預言的に示しているのです。というのも、この時、すでに油そそがれた残りの者は天に召されているからです。一方、ヤコブ級は殺されずに逃れる末の子の一人であり、彼は殺されません。(裁き人9:5、列王第二11:2)。また、彼はイエスが再び来るまでとどまることになっています。(ヨハネ21:22、論文07の15節を参照)。そして、エリシャがエリヤの業を引き継いだように、ヤコブ級が油そそがれた統治体の業を引き継ぎます。その後、エリシャがヨルダン川を二つに分けて渡ったのと同じく、ヤコブ級と神の民はアメリカから脱出することになるでしょう。(列王第二2:13‐15)。
ヨルダン川を分ける=紅海を分ける
=ヤコブ級が神の民と共にアメリカを脱出する
⑬-5.そして、このヨルダンを渡った後、ヨシュアとイスラエル軍はエリコを七日間行進して城壁を崩壊させ、都市を攻め取ります。これと同じように、神の民がアメリカを脱出してから、大いなるヨシュアであるイエスと復活した油そそがれたクリスチャンがハルマゲドンでこの事物の体制全体を滅ぼすのです。(論文01では、エリコの城壁の崩壊=サタンの事物の体制の崩壊と説明しました)。ですから、ヨルダン川の東にあったシホンとオグの王国は今日のアメリカに相当し、それはエリコの滅び、つまりこの事物の体制全体の滅びに先立って滅びることになっているのです。ちなみに、イスラエル軍はシホンとオグの王国を滅ぼした後、ヨルダン川を渡りました。しかし、今日、神の民がアメリカを滅ぼすわけではないので、ヨルダンを渡るつまりアメリカを脱出するのは、アメリカが滅ぼされる前です。いずれにしても、ハルマゲドン前にアメリカは滅びることになっています。
エリコの城壁の崩壊
=サタンの体制の崩壊
ハルマゲドンの前に、
アメリカは滅びる
⑬-6.そのように考える時、キリスト・イエスは効果的に諸国民を征服してゆかれるのが分かります。まず、大いなるバビロンを南の王アメリカが国連を動かして滅ぼします。次いで、そのアメリカを北の王中国と同盟国が滅ぼします。そして、最後にその中国を頭とするサタンの体制全体をイエス・キリストが復活した十四万四千人の油そそがれたクリスチャンと共に滅ぼすのです。これは、ヨシュアが約束の地を征服するにあたって、まず南の都市を征服し、次いで北の都市を征服していったのと似ています。(洞察①P737図表:イスラエル人による約束の地の征服を参照)。
ソドムとゴモラの滅びによって予表されていた
⑬-7.ところで、先程考えた裁き人20章の物語のように、アメリカは徹底的に壊滅するはずですが、さらにそれを預言的に示している物語があります。それは、ソドムとゴモラの滅びです。言うまでもなく、これらの古代の邪悪な都市は天からの火と硫黄によって徹底的に滅びました。ここから救われたロトとその娘たちはアメリカから逃れるヤコブ級と神の民です。では、その背景をもう少し詳しく調べてみましょう。(創世記19章)。
ロトとその娘たち
=ヤコブ級とアメリカの神の民
⑬-8.まず、二人のみ使いがソドムとゴモラに遣わされますが、ロトはみ使いたちとは知らずに、彼らを接待します。そこに、その都市のどうしようもない男たちがロトの家を取り囲み、その客人たちを出せと言って騒ぎ出します。ロトは代わりに二人の娘たちを出すとまで言って、客人のみ使いたちをかばいました。さて、この物語のここの部分までを見ると、裁き人19章のギベアで起きた集団的性犯罪と大変類似していることが分かります。このギベアの事件は国連が大いなるバビロンを滅ぼすことを預言的に示していました。しかし、この二つの物語の結末は全く異なっています。ロトたちの方は、み使いが男たちを打って盲目にし助けられました。しかし、ギベアの事件では、レビ人のそばめが男たちに犯され、殺されてしまいました。これは、つまりロトとその家族、つまりヤコブ級とアメリカの神の民にも、大いなるバビロンと同様に滅びに至りかねない危機的な状況がアメリカにおいて生じるということを意味しています。実際、アメリカでは民主党から出る女性大統領がキリスト教を弾圧します。それでも、ロトがみ使いたちによってその都市の邪悪な男たちから守られたように、アメリカの神の民もみ使いたちの保護を受け、守られるでしょう。
ギベアの事件では、(論文02より)
あるレビ人=北の王中国
そのそばめ=大いなるバビロン
ヤコブ級(ロト)たちは守られるが、
大いなるバビロン(レビ人のそばめ)は守られない
⑬-9.この群集から囲まれ、盲目にするという物語はエリシャの時にも起きました。(列王第二6:8‐23)。シリア軍がエリシャを捕らえに来た時、エリシャはシリア軍を精神的に盲目にし、サマリアに案内しました。そして、イスラエルの王は彼らを打とうかと言いましたが、エリシャはそうではなく、むしろ、宴を張り、平安のうちに送り出させました。ですから、これもまた、アメリカの神の民が弾圧される時のことを預言的に示しています。しかし、その民の背後には強力なみ使いたちの軍勢が控えているのであり、敵は盲目にされてなすすべもない状況に陥るのです。とはいえ、そのような有利な状況でも神の民は敵に対してさえも愛ある親切を施し、このようにして善をもって悪を征服してゆきます。(ローマ12:21)。
預言者エリシャ=ヤコブ級
シリア軍=アメリカ政府
神の民は善を持って悪を征服する
⑬-10.それにしても、ロトは邪悪な男たちから救われた後、娘たちをめとることになっていた男たちに警告しましたが、ばかにされました。また、その都市から逃げるのに手間取っていました。さらに、後ろを振り返ったロトの妻は塩の柱になりました。それは、そのままアメリカの神の民の上に成就するでしょう。私たちが警告してもアメリカの人々はそれをばかにするでしょう。それでも警告はなされなければなりません。また、そうしつつも私たち各自もアメリカの富やぜいたく品に心残りを感じる余り、ロトの妻のようにならないよう警戒すべきです。(ルカ17:28‐30)。それらすべては、火によって焼き尽くされることになるでしょう。その火とは恐らく北の王中国が用いる火気兵器であると思われます。南の王アメリカはそのようにして滅びます。ですから、神の民はその前にその国から逃れるべきです。恐らく、アメリカと関係の密接な近隣の国々も影響を受けるでしょう。
アメリカが滅びる前に、
神の民はそこから脱出するべき
その滅びをどう捕らえるべきか
⑬-11.では、アメリカの神の民はいつアメリカから逃げ始めるべきですか。イエスは、「荒廃をもたらす嫌悪すべきものが聖なる場所に立っているのを見かけるなら」と言われました。(マタイ24:15、16)。ですから、女性大統領が特異な仕方で大統領に就任し、キリスト教を弾圧し始めたなら、神の民はアメリカから逃げ始めるべきです。とはいえ、ロトが行なったように逃げる前にアメリカ全土で警告がなされなければなりません。恐らく、この女性大統領はエホバの証人がアメリカ国外に渡航または移住するのを禁じるものと思われます。さらに、彼女は統治体を逮捕します。それでも、アメリカの神の民は祈りを捧げてエリシャの従者と同じくみ使いたちの軍勢が見えるかのように確信を保つべきです。とはいえ、一連の大災害が生じた後、この女性大統領は神の民の解放を認めざるを得なくなるでしょう。(その具体的な日程については、論文09で説明しました)。
(これから起きる出来事)詳しくは論文09を
①統治体の逮捕(=嫌悪すべきものが聖なるところに立つ)
②アメリカ全土でその滅びをふれ告げる
③統治体が殉教する
④神の民はアメリカから脱出する
⑬-12.使徒8章4節にはこうあります。「しかし、散らされた人々は、み言葉の良いたよりを宣明しながら全土を回った」。ですから、このアメリカからの脱出を屈辱とみなす必要はありません。その時すでにアメリカ全土では十分に証しの業が成し遂げられていることでしょう。ですから、私たちはまだ証しがなされていない地域に目を向けるべきです。これから先、今まで禁令下にあった中国や他のアジアの国々、中東、北アフリカなどの地域は開けていくものと思われます。ですから、神の民がアメリカから脱出することは世界的な証しの業を早めるという点においても、エホバのご意志にかなっています。ですから、私たちは後ろを振り返りながら、アメリカを去るのではありません。新しい地を目前として、大群衆は証しを全うすべく、喜びを抱きながら北の王の地へと前進していくのです。
アメリカからの脱出
(現代版のエクソダス)は
神に栄光を帰することになる