ハルマゲドンに至るまでの最後の14年間を
さらに詳細に解明する
ダニエル8章、「二千三百の夕と朝」について
⑨-2.まず、ダニエル8章の雄羊が雄やぎに倒される幻です。み使いは、雄羊はメディアとペルシャの王を、雄やぎはギリシャの王を表わしていると説明しました。しかし、「この幻は終わりの時のためのものである」とも述べ、「さあ、わたしは糾弾の最終部分に起きる事柄についてあなたに知らせよう。それは終わりの定められた時のためだからである」と述べました。(8:17、19) ですから、この幻は終わりの日である現代にも成就することが分かります。
ダニエルの預言は、
現代にも成就する
⑨-3.では、現代の雄羊メディア・ペルシャとは何ですか。これは共和党と民主党からなるアメリカ合衆国のことです。さらに現代の雄やぎギリシャは北の王中国とその同盟国のことです。ギリシャには四つの頭が付いています。(詳しくは論文02をご覧ください)。それで、この雄羊が雄やぎから倒されることは南の王アメリカが北の王中国によって滅ぼされることを示しているのです。
雄羊=アメリカ
雄やぎ=北の王中国とその同盟国
雄やぎ(中国)は、
雄羊(アメリカ)を打ち倒す
(米中戦争・アメリカ壊滅)
⑨-4.そして、この幻の重要な点は「二千三百の夕と朝」についてです。これは「聖なる場所と軍を共に踏みにじるべきところとする」時、つまり、雄やぎである中国が雄羊であるアメリカを滅ぼした後、北の王中国が世界的な禁令を敷く時のことです。その時から二千三百日つまり、約6年4か月ほどで「聖なる場所は必ずその正しい状態にされ」ます。つまり、ハルマゲドンでこの事物の体制は完全に崩壊し、エホバの民は圧制的な支配から解放されるのです。これは飢きんの七年の間に、つまり最後の七年の「糾弾の最終部分」に起きるでしょう。
「二千三百の夕と朝」(6年4ヶ月)
=北の王中国による圧制の期間
(アメリカ壊滅後、飢きんの七年の期間)
ダニエル9章、「七十週」について
⑨-5.次はダニエル9章です。特に24から27節に注目してください。この70週に関する預言はまず第一に1世紀のメシアの登場とその活動に関連して成就しましたが、現代にも成就するでしょう。というもの、「エルサレムを修復して建て直せという言葉が発せられる」ことは、ヤコブ級がイエスと共にニューヨークの世界本部に来る時にも実現するからです。その点は論文07で説明しました。ヤコブ級は現代の総督ネヘミヤとして現代のエルサレムの城壁を建て直すでしょう。古代にネヘミヤは52日で工事を成し遂げました。ですから、ヤコブ級は「七週」つまり文字通りの49日、2か月以内にエホバの地上の組織の再構築を成し遂げるでしょう。この7週はヤコブ級が世界本部に来て間もなく始まります。
ヤコブ級は、
世界本部に来て「七週」、「52日」で
組織の再構築を完了する
⑨-6.そして、さらに「六十二週」とあります。ですから、合計69週、つまり文字通りの483日後に「メシアは断たれる」、つまりアメリカでエホバの証人に対する禁令が始まるでしょう。啓示11章によると、二人の証人が42か月、1260日の間粗布を着て預言し、その後処刑されますが、3日半後に復活します。この42か月、1260日とは3年半のことであり、ダニエル7:25、12:7の「一時と二時と半時」つまり三時半に対応しています。ですから、アメリカで禁令が始まって、統治体の兄弟たちは逮捕されます。そして、禁令から3年半後に殉教の死を遂げるでしょう。しかし、彼らはその後間もなく天に復活するのです。
組織の再構築後、
483日でアメリカの禁令が始まる
統治体の忠実な成員は逮捕され、
3年半(1260日)後に殉教する
⑨-7.ところで、ダニエル9:27の「一週」は69週とは別に記されています。ですから、この1週は1週年、つまり7年のことです。その「週の半ば」に、つまり3年半後に統治体の兄弟たちは殉教します。そして7年目にアメリカは「契約の効力」を失い、北の王中国によって滅ぼされるでしょう。
ダニエル12章、「千二百九十日」と「千三百三十五日」について
⑨-8.次は、ダニエル12章です。その三時半についてみ使いが述べた後、ダニエルは「これらの事の最終部分はどのようになるのですか」と尋ねました。それに対して、み使いは「千二百九十日」と「千三百三十五日」について述べました。この1290日の始まりは「常供のものが取り除かれ、荒廃をもたらす嫌悪すべきものが置かれた時」からです。これはアメリカで禁令が始まる時のことです。イエスはそのような状況が生じたなら「山に逃げはじめなさい」と指示しておられます。(マタイ24:15、16) しかし、アメリカ政府はエホバの証人が海外に渡航することを禁止するでしょう。その点は論文07で説明しました。
1290日は、
アメリカの禁令によって始まる
(統治体が逮捕される)
⑨-9.この1290日は三時半、つまり1260日よりも30日多い日数です。つまり、1260日後に統治体の兄弟たちは殉教しますが、その30日後にエホバの証人はアメリカから脱出する許可を政府から与えられるでしょう。なぜなら、アメリカに対してエホバの「強い手」が示されるからです。アメリカには混乱が生じ、人々は「恐れ驚いて天の神に栄光を帰する」でしょう。詳しくは論文7をご覧ください。(出エジプト記3:19、啓示11:13)
統治体の忠実な成員が
1260日後に殉教し、
その30日後に出国の許可が出る
(出国の期間は45日間)※⑨-10より
⑨-10.そして、その脱出は禁令後1290日から始まり、1335日までで終わります。なぜそう言えますか。では確認のために、これまでの理解をまとめてみましょう。まず、「エルサレムを修復して建て直す」、つまりヤコブ級がニューヨークの世界本部に来て間もなくしてから69週、483日、つまり約1年4か月後にアメリカでの禁令が始まります。それから、その禁令の1260日後、つまり3年6か月後に統治体の兄弟たちが殉教し、アメリカに「強い手」が示されます。そして、禁令から1290日後、つまり統治体の兄弟たちが殉教して1か月後にエホバの証人はアメリカを脱出し始め、1335日まで、つまり差し引き45日間で脱出は終了します。では、合計は何日ですか。1年4か月+3年6か月+1か月+45日=約満5年です。
ヤコブ級が世界本部に来る
52日
組織の再構築完了
483日(1年4ヶ月)
禁令が始まる・統治体逮捕
1260日(3年半)
統治体が殉教する
30日
出国の許可が下りる
45日間
出国が完了する
上記は合計で約満5年
その意味とは?
⑨-11.それにはどんな意味がありますか。ヤコブ級が世界本部に来るのとほぼ同時期に中国での宗教的開放が始まるでしょう。つまりそれによって豊作の七年が始まり、その5年目から6年目に大いなるバビロンは滅ぼされます。その点は論文03で説明しました。ですから結論として、エホバの証人は大いなるバビロンの滅びよりも前にアメリカを脱出することができるということが分かります。しかし、モーセの時代のファラオと同じように民主党から出る女性大統領もすぐに心変わりをし、再びアメリカからの渡航を禁止するはずです。(出エジプト記14:5)ですから、その脱出はわずか45日の間にし終えなければなりません。しかし、それは世界の歴史に残る空前の大脱出となることでしょう。
アメリカの神の民は、
大いなるバビロンの滅びの前に
アメリカを脱出する