論文12 ハルマゲドンの15年前、
ヤコブ級の出現について
初版 2012/09/24
一部改訂 2013/04/07
⑫-1. これまでの論文では終わりの日の最後の14年間、つまり豊作の七年と飢きんの七年について詳しく説明してきました。今回はその14年間に先立って起きる事柄について、特に、ヤコブ級がどのように霊的に復活し、世界の表舞台に登場するのかを論じます。
ヤコブ級が霊的に復活する時期
⑫-2. 論文08でも説明したとおり、ヤコブ級は霊的に復活することになっています。しかし、それはいつですか。その点をイザヤ38章が示しています。ヒゼキヤ王はイザヤにより間もなく死ぬことが告げられました。しかし、ヒゼキヤの嘆願により、彼の命は十五年延ばされました。死からの命、つまりこれも霊的な復活です。預言者イザヤはイエス・キリスト、ヒゼキヤはヤコブ級を表わしています。そして、この十五年というのは豊作の七年と飢きんの七年の合計よりも1年多い日数です。ですから、ヤコブ級のこの事物の体制における命は十五年ということになり、ハルマゲドンの15年前、つまり豊作の七年が始まる1年前にその霊的な復活は起きるでしょう。
⑫-3. さらに、このしるしとして示されたアハズの階段の影の後戻りは何を表わしていますか。この影とは天のエホバの組織の地上の反映、つまりエホバの地上の組織のことです。これまで、エホバの地上の組織は前進に前進を重ねてきました。しかし。ヤコブ級がイエスと共にニューヨークに行く時、組織の基本スタイルを一昔前の忠実なエホバの目にかなった方法に戻すことによって、この「影は後戻り」は現代に成就することになるでしょう。そのことは総督ネヘミヤがエルサレムの城壁を再建したことによっても示されています。現在、地上の組織の城壁には破れ目があるのです。
ヤコブ級の復活は
ハルマゲドンの15年前、
つまり、豊作の七年が始まる1年前に起きる。
どのように復活するのか
⑫-4. 論文08では、ヤコブ級の霊的復活について説明しました。これはどのように起きますか。それに関する聖書物語を考察してみましょう。サムエル第一10章です。ここでのサウルはヤコブ級のことです。まず、サウルはラケルの墓のそばで「二人の人」に会います。創世記35:16-20ではラケルが難産の末にベニヤミンを産み、その後死んでそこに葬られたと記されています。つまり、末の弟ベニヤミンとはヤコブ級のことであり、ラケルとはヤコブ級の母である油注がれた残りの者たち(キリストの花嫁級)のことです。特に、統治体の忠実な兄弟たちはヤコブ級を生み出した(任命した)後、3年半忍耐した後に殉教することになっています。ですから、このサウルと会った「二人の人」からの伝言により、統治体がヤコブ級の存在を認識していることが公に明らかになるでしょう。恐らく、このサウルの父からの伝言は統治体からの手紙のことでしょう。しかし、ヤコブ級の復活はまだなのです。
預言者サムエル=主イエス
若者サウル=ヤコブ級
母ラケル=油注がれた残りの者
末の弟ベニヤミン=ヤコブ級
二人の人
=統治体からの手紙(伝言)を渡す二人の長老
⑫-5. というのも、このサムエル第一10章と平行して列王第二4章を考慮すれば分かります。シュネム人の女の息子が死んだので、エリシャはゲハジに自分の杖を持たせて先に遣わします。しかし、ゲハジが少年のところに着いても少年は息を吹き返しませんでした。これがサムエル第一10章の「二人の人による伝言」に相当します。ゲハジによって表わされている二人の人はエリシャの杖、父からの伝言を携えてきますが、それでもヤコブ級は復活しないのです。
二人の人=ゲハジ
それでも、まだヤコブ級は復帰しない
⑫-6. しかし、その後、サムエル第一10章ではサウルはべテルに上って行く「三人の人」に会いました。そして、その三人から二つのパンをもらいました。その後に、預言者たちの一群に会い、その真ん中で預言しました。ですから、「三人の人」つまり、特別に遣わされる審理委員がべテルから遣わされ、ヤコブ級に関する問題を審理することになるでしょう。ですから、その時、ヤコブ級が無実であることが証明され、会衆に復帰することになるでしょう。これがヤコブ級の復活です。その後に、「預言者たちの一群」のいる日本支部に上って行くでしょう。
三人の人=特別に遣わされる審理委員
それにより、ヤコブ級は会衆に復帰する
ヤコブ級が世界本部にまで行く経緯
⑫-7 以前の論文06でも示したとおり、イエス・キリストがニューヨークの世界本部に検分のため来られることは1世紀のエルサレムにおける勝利の入城によって表わされています。その時のエルサレムはイエスの入城を歓呼して迎えました。これと似ているのは、ダビデ王が契約の箱をエルサレムに運び上った時の状況です。しかし、この物語は勝利の入城とは違った側面があります。(サムエル第二6章)
⑫-8. 最初、ダビデは契約の箱を車に乗せ、牛で引いていきました。ところが、牛が箱をひっくり返しそうになったためにウザが手を出して契約の箱に触れたため、神罰により彼は死にました。それを見て、ダビデは恐れ、箱をオベデ・エドムの家に移し、箱はそこに3ヶ月留まりました。そして、その後にエルサレムに運び入れられたのです。ですから、イエス・キリストとヤコブ級はエルサレムによって表わされている世界本部へ直接上って行くのではありません。まず、「オベデ・エドムの家」に3ヶ月留まるのです。それは日本支部のことです。なぜそう言えますか。それに関連した他の聖書物語を考察してみましょう。
契約の箱=主イエスとヤコブ級
オベデ・エドムの家=日本支部
⑫-9. それはサムエル第一14章です。ヨナタンは武具持ちと共にフィリスティアの前哨部隊を打ち倒しました。このヨナタンはイエス、その武具持ちはヤコブ級です。このフィリスティアとはイスラエルの約束の地に食い込むようにして存在していた者たちで、その実体はイエスによって裁かれるエホバの証人の内部にいる不忠実な者たちです。それはまたエホバの契約の箱を司る役目を受けていながら神罰によって死んだウザによっても表わされています。(以前の論文06でも述べたように、現行のJW組織は「エサウ級」とその支持者たちが実権を握っています。しかし、その体制はイエスと共に来るヤコブ級によって覆されることになるのです)。ところで、ヨナタンと武具持ちはフィリスティアの本隊を攻めたのではなく、前哨部隊を攻めました。ですから、イエスとヤコブ級は世界本部ではなく、まず支部に行き、その支部は裁かれ、清められるのです。
ヨナタン=主イエス
その武具持ち=ヤコブ級
⑫-7. それがどこの支部かについては、サムエル第一14:4、5にあります。北にボツェツ、南にセネという歯のような大岩があり、ヨナタンと武具持ちはその間を通ってやって来ました。この大岩のような歯は王冠のようにも見えたかもしれません。それはともかく、これは北の王中国と南の王アメリカの間からイエスとヤコブ級が上って来るということを意味しています。
ヤコブ級は、
北の王中国と南の王アメリカの
間から上ってくる
⑫-10. 以前の論文10でも述べたように、エゼキエル書はティルスとエジプトに対する裁きを大きく取り上げており、それは二人の姉妹オホラとオホリバ、つまり日本とアメリカのことであると説明しました。そして、日本攻撃が中国の宗教的開放と同時期に起きるということでした。しかし、なぜ日本がそんなにも早く裁きを受けるのでしょうか。そうです、イエスとヤコブ級は日本からアメリカに上って行くからです。預言者は日本から起きるでしょう。(サムエル第一14章の他の部分の成就についても別途考慮してください。)
ヤコブ級は日本から起こる!
⑫-11. 以前の論文07では、アメリカに行くヤコブ級はモーセの業を行なうと説明しました。つまり、アメリカの民主党の女性大統領はエホバの証人のアメリカ脱出を禁止しますが、結局はヤコブ級を先頭にアメリカのエホバの証人はアメリカを脱出するからです。「そして、ユダの子らとイスラエルの子らは必ず集められて一つになり、自分たちのために一人の頭を立てて、その地から上って行く。エズレルの日は大いなる日となるからである」と言われているとおりです。(ホセア1:11)
⑫-12. ところで、日本から来た預言者をアメリカの人々が見る時のことを考えてみてください。まず、モーセはイスラエルの年長者ではなく、ミディアンから帰ってきたばかりの人でした。しかも、彼は流ちょうに話すことができないために、アロンを代弁者としなければなりませんでした。そうです、ヤコブ級は英語が話せず、仲間の兄弟が通訳しなければならないでしょう。ですから、アメリカの人々は彼らを見てモーセとアロンのことを思い出すことになるでしょう。「唇のどもる者たちと、異なった舌とによって神はその民に語る」と言われているとおりです。(イザヤ28:11)
ヤコブ級は
日本支部に3ヶ月留まった後、
ニューヨークの世界本部に
行くことになる。
補足:今起きている事柄に関心を払ってください。そして、それを聖書預言と照らし合わせてみましょう。昔の預言者たちもやはりそのようにしてエホバの時刻表を調査してきたのではありませんか。ただ、他の人がいうことを鵜呑みにするだけではいけません。ただ権威者に盲従する人たちは、皆それで失敗してきました。このサイトにある情報も「手引き」とはなっても、完全なものとは思い込まないでください。ですから、エホバ神の導きを求めつつ、聖書預言を自分自身の手で調べ、その正しさを確かめるべきです。その作業を怠ってはなりません。いずれにしても、エリヤの声が聞こえたのであれば、イエスの検分は近いということです。王イエスを迎え入れる用意をしてください。