論文11 ほかの羊の大群衆の役割

 

2012/09/24


⑪-1.すべての油注がれた残りの者が天に行く時、イエスと14万4000人の花嫁級からなる天の王国政府が完成します。しかし、新しい地はどのように組織されますか


油注がれた残りの者が

すべて天に行った後、

地上の神の民は

どのように組織されるのか?


⑪-2.民数記1-4章を調べてみましょう。大祭司アロンと祭司たちが大祭司イエスと14万4000人の祭司級であることは明らかです。彼らは聖所を出入りできました。つまり、祭司級は天と地の間を行き来するでしょう。しかし、レビ人は聖所に入れませんでした。ですから、現代のレビ人は天に行く油そそがれたクリスチャンではありません


大祭司主イエス

祭司たち14万4000人


では、レビ人は?


⑪-3.ところで、民数記4:18で、「コハト人の諸家族から成る部族がレビ人の中から断たれるようなことがあってはいけない」とエホバ神は言われました。これと似ているのは、エレミヤ35:19でこうあります。「わたしの前に常に立つ人が,レカブの子ヨナダブから断たれることはない」。このレカブ人はエヒウの兵車に乗ったエホナダブ(非イスラエル人)の子孫でした。私は、以前の論文06でエヒウはイエス・キリスト、エホナダブはヤコブ級であると説明しました。そして、ヤコブ級はほかの羊の大群衆の一人です。ですから、現代のレビ人はほかの羊の大群衆であることが分かります。



レカブ人、レビ人ほかの羊の大群衆


⑪-4.ところで、民数記1:49で、「レビの部族だけは登録の中に入れてはならない。彼らの合計をイスラエルの子らの中に含めてはならない」エホバは言われました。その理由について、申命記10:9は「そのためにレビは受け分や相続分を自分の兄弟たちと共にしなかったのである。エホバが彼の相続分であり,あなたの神エホバがこれに言われたとおりである」と書かれています。ですから、現代のレビ人である大群衆は相続地を持たないでしょう。なぜですか。それは彼らが新しい地の監督として全地を巡回するからです。それによって、全世界的な新しい世の社会は霊が均一になり、バランスがとれた組織として成長することができるでしょう。(エフェソス4:13)


大群衆は、新しい地において

相続地を持たず、

新しい地の監督として

全地を巡回する



⑪-5.エゼキエル48章では、レビ人と共に「長」が挙げられています。もしかしたら、大群衆の男子の他に、復活してくる昔の義人たちも新しい地の監督に任命されるのかもしれません。(レビ人である大群衆も新しい地の監督たちの一部です。エゼキエル48:22)。しかし、大群衆の特異性は祭司級と緊密に協働することにあります。というのも、新しい世における1000年間の王国支配では、霊者であるイエスと祭司級は公に民に現れないでしょう。なぜなら、その支配とサタンの世の支配が比較されるためです。しかし、祭司級は大群衆の男子たちと接触を持ち、指示を与えるでしょう。(つまり、霊者である祭司級が天使としてレビ人級である大群衆の監督たちに啓示を与えるということです。民に対して昔の預言者と同じような役割を果たすことになるでしょう)。


大群衆の監督たちは

民に対して預言者のような役割を果たす


⑪-6.やがて、大群衆は霊的な割礼を施されるでしょう。(ヨシュア5:2-7)。それはいつですか。それは約束の地である新しい世に入る前で、モーセの死後、つまり油注がれた残りの者が天に行った後です。その時から、彼らは記念式のパンとぶどう酒にあずかるでしょう。なぜなら、聖書は「これが過ぎ越しに関する法令である。すなわち,異国の者はだれもそれを食べてはいけない。 しかし,金で買い取られた奴隷の男がいる場合,あなたはこれに割礼を施さねばならない。こうして後に,その者はそれにあずかってよい」と言っているからです。(出エジプト記12:43-44)


油注がれた残りの者が天に行った後、

大群衆は霊的な割礼を施される

 

⑪-7.新しい世の完成図はアブラハム、イサク、ヤコブによって表わされています。アブラハムはエホバ神、その妻サラは上なるエルサレムである忠実なみ使いたちの組織です。そして、イサクはイエス・キリスト、その妻リベカは14万4000人の花嫁級です。さらに、ヤコブはヤコブ級、その妻たちは大群衆、そして、彼の息子たちは復活してくる人類の十二部族です。これらを聖句から確認できますか。


アブラハムとサラ

エホバ神と天使たちの組織


イサクとリベカ

主イエスと14万4000人


ヤコブとその妻たち

ヤコブ級と大群衆


ヤコブの12人の息子たち

復活してくる人類の12部族

 

補筆:以下は、「大群衆の役割」についての追加説明です。


イエスによる神の王国支配の秩序は次のとおりです。「王また大祭司」であるイエス-「祭司級」である14万4000人-「レビ人級」である大群衆の監督たち-「長級」-各国民。「レビ人級」は大群衆から、「長級」は復活してくる人々から選ばれるでしょう。民数記もエゼキエル書も「レビ人」と「長」を明確に別個のものしています。

さらに、会衆の秩序に関するコリント第一12章も調べました。12:28には「そして、神は会衆内にそれぞれの人を置かれました。第一に使徒、第二に預言者、第三に教える者、次いでいやしの賜物、助けになる奉仕、指揮する能力、種々の異言です」とあります。「使徒」とは祭司級のことです。彼らはイエスによって天から地に遣わされるからです。そして、「預言者」とはレビ人級です。彼らはみ使いである祭司級から啓示を受け、エホバの言葉を民に伝えるからです。「教える者」とは「長級」です。彼らは民を指導するからです。


エホバ神の神権秩序が成就しますように。