エホバの証人は真のクリスチャンか?

-彼らの間違いは聖書預言の成就


2012/12/12


エホバの証人は真のクリスチャンか?

その①

 


現代の真のクリスチャンはだれか? 

私の結論としては、エホバの証人をその候補として挙げたいと考えています。

その根拠を何回かにわたって示します。


要点:「拡大→腐敗→精錬→拡大・・・」というパターンがある。


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小麦と雑草の分別-第二次大戦頃までに明確になった>


イエスは、ご自分の時代以降に「小麦」に混じって「雑草(毒麦)」がまかれる、とマタイ13章で予告しておられました。要するに、「小麦」とは本物のクリスチャン、「雑草」とは偽物のクリスチャンのことです。事実、イエスに向かって「主よ、主よ」と叫ぶ者、つまりクリスチャンと呼ばれる者すべてが是認されないことが予告されています。(マタイ7:21-23)。では、現代における「小麦」、つまり本物の、真のクリスチャンであることを示しているのはだれなのでしょうか?


第二次世界大戦時の状況は「小麦」と「雑草」の違いを明確にしました。エホバの証人は政治的中立を守り、良心的に兵役を拒否し、迫害されても伝道をやめませんでした。一方、他の大多数のクリスチャンは戦争に加担し、キリスト教徒どうしで殺し合い、こうしてキリスト教に対する非難をもたらしました。その後、キリスト教会の権威は激落し、人々の教会離れが進みましたが、一方、エホバの証人は逆に劇的な増加を見ました。このことから、神の是認と祝福がどの組織に示されたか(小麦と雑草の違い)は明らかになったのではないでしょうか? 


ところで、神の審判が下される際に是認される人々(エホバの証人のハルマゲドンを生き残る人々)は、今後さらに段階的に絞られてくるでしょう。というのも、小麦と雑草を分別する→小麦の収穫・集める→小麦ともみがらを分ける・脱穀する、という段階があると思われるからです。


小麦と雑草の分別・・・・・第二次世界大戦までに明確になった

・・・・・・・・・・・・・小麦はエホバの証人、雑草はその他のクリスチャン


小麦の収穫・・・・・・・・エホバの証人の増加

脱穀・・・・・・・・・・・エホバの証人の組織内で今後生じる


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脱穀-エホバの証人の組織内で今後生じる>


と言うのも、バプテストのヨハネは、イエスについて、「穀物をあおり分けるシャベルがその手にあり、その方は自分の脱穀場をすっかりきれいにし、自分の小麦を倉の中に集め、もみがらのほうは、消すことのできない火で焼き払うのです」と言ったからです。(マタイ3:12)。これはイエスの再臨の時にもエホバの証人の組織内で起きるはずです。なぜ?


なぜなら、マラキ4:5(3:23)に、「見よ、エホバの大いなる、畏怖の念を抱かせる日の来る前に、わたしはあなた方に預言者エリヤを遣わす」とあるからです。1世紀と同様、今や現在の事物の体制に対する「エホバの日」が来ようとしています。その直前に、エリヤは遣わされるはずです。


エリヤは何のために「あなた方」、つまり神の民(エホバの証人)に遣わされるのでしょうか? それは、神の民(エホバの証人)が悔い改めて主イエスを迎え入れられるようにするためです。そして、1世紀と同様、イエスは現代においても「脱穀」を行なわれるはずです。つまり、エホバの証人の中で、忠実な人と不忠実な人が選り分けられ、もみがらは燃やされるということです。


「エリヤが遣わされ、その後にイエスが脱穀する」というこの状況は何を意味しているのか? それは、神の民(エホバの証人)が内部で腐敗することを意味しています。つまり、エホバの証人は悔い改めることが必要なのです。


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<神の民に見られるパターン>


集められる→不忠実になる→精錬される→再び集められる・・・というのが神の民に見られるパターンだとは思いませんか? 特に聖書の裁き人の時代などに分かりやすく出ています。それは、エホバの証人の組織にも当てはまり、雑草と分別された後→拡大→腐敗→精錬となるはずです。事実、すでに「拡大→腐敗」という事象は明らかではありませんか?


当初、エホバの証人の組織に真理があると確信して入信したものの、その内部矛盾に悩み、結果そこを出た人たちもいるでしょう。しかし、神の(本物の!)組織が拡大し、次に腐敗が生じることがあらかじめ定められていたとしたら? そして、まもなくイエス・キリストが来てその腐敗を裁くとすれば? あなたのご意見は?


②に続きます。


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エホバの証人は真のクリスチャンか?

その②

 


しかし、なぜ真のクリスチャンの組織が

エホバの証人でなければならないのでしょうか?


要点:「年上の者が年下の者の奴隷になる」という神の選びがある。


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その点は、先回(その①で)説明したとおり、第二次世界大戦における態度により、クリスチャンの明暗がはっきりと分かれたからです。明らかに、迫害されてでも兵役拒否し、伝道をやめなかったエホバの証人は、一方で、戦争に加担した他の教会の(自称)クリスチャンたちとは異なる立場にありました。つまり、エホバの証人は神の是認を得、キリスト教世界はそれを得ることができなかった、ということです。


このように、神の祝福を相続する候補者は時代ごとに選別されてきました。例えば、アブラハムの息子からはイシュマエルではなく、イサクが選ばれました。イサクの息子からもエサウではなく、ヤコブが選ばれました。その選別についてローマ9章にはこうあります。


「彼らがまだ生まれておらず、良いこともいとうべきことも行なっていなかった時に、選びに関する神の意図が、業にではなく、召される方に引き続き依存するため、彼女に、「年上の者が年下の者の奴隷になる」と言われたのです。「わたしはヤコブを愛し、エサウを憎んだ」と書かれているとおりです。」


「年上の者が年下の者の奴隷になる」つまり、年下の者が選ばれるということです。それは、ヨセフの息子の場合もそうでした。彼らを祝福した祖父ヤコブはヨセフにこう言いました。


「分かっている、我が子よ、わたしは分かっているのだ。彼も一つの民となり、また大いなる者となる。が、それでも、弟は彼より大いなる者とな(る)」創世記48:19。


事実、今まで神が選んだのは「年下の者」でした。以下の系図はそれを示しています。それには意味があります。その意味については次回③にて説明します。


アブラハム

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イサク       イシュマエル

┣━━━━━━━━┓

ヤコブ       エサウ

(イスラエル人) (エドム人)

┣━━━━━━━━┓

イエスと      ユダヤ教

クリスチャン会衆

┣━━━━━━━━┓

聖書研究者     背教した

エホバの証人   キリスト教世界

┣━━━━━━━━┓

ヤコブ級     エサウ級


さらに、今後、エホバの証人の組織も、イエスの検分の際に精錬され、小麦(ヤコブ級)ともみがら(エサウ級)とに分別されると、私は考えています。その詳しい点はhttps://sites.google.com/site/jwbibleprophesy/06 の9-13節を見てください。


③に続きます。


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エホバの証人は真のクリスチャンか?

その③

 


先回②で示された系図の意味は?


アブラハム

┣━━━━━━━━┓

イサク       イシュマエル

┣━━━━━━━━┓

ヤコブ       エサウ

(イスラエル人) (エドム人)

┣━━━━━━━━┓

イエスと      ユダヤ教

クリスチャン会衆

┣━━━━━━━━┓

聖書研究者     背教した

エホバの証人   キリスト教世界

┣━━━━━━━━┓

ヤコブ級     エサウ級


要点:「祝福を受け継ぐ者(弟)」と「退けられる者(兄)」が同じ家族・国・組織から生じる。

上の系図の右側が「年上の者(兄)」で、結局退けられた。

一方、左側が「年下の者(弟)」で、祝福を受け継いた。


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しかし、「退けられる者」は当初祝福を受け継ぐ者とみなされており、主流派、有力者でした。例えば、エサウも当初は長子ということで、イサクから祝福される予定でした。しかし、それは直前で覆されました。系図にはありませんが、アドニヤとソロモン、ハマンとモルデカイの事例でもそのような「逆転劇」が見られます。


イエスの時代に、エルサレムの神殿を擁する大祭司とサンヘドリンはいわば主流派・有力者でした。一方、イエスやその弟子たちは背教者・異端者とみなされました。ですから、神の祝福を受け継ぐ相続人を人間的な観点で見るのは大変危険であることが分かります。単なる人間の予測は神によって覆されるでしょう。


それで、重要なのは、「現在」、その相続人の候補者はだれなのか?ということです。数回にわたって示してきたように、大戦時の態度、その後のパターン(「拡大→腐敗→精錬→拡大・・・」)、などの要素を満たしているのはエホバの証人の組織だけである、ということです。しかし、現在、エホバの証人の組織は腐敗の時期にさしかかっています。ここが、その相続人の候補を見極めにくくしている点です。


しかし、イエスの時代のことを考えてみてください。その当時の神の選民は神殿で奉仕していた祭司たち、肉のイスラエルでした。しかし、彼らは神殿を「強盗の洞窟」とし、腐敗していました。それでもやはり、彼らは当時の神の(本物の!)組織だったのです。それを考えると、イエスの再来の際、神の(本物の!)組織、つまりエホバの証人の組織が腐敗していることは十分に予期すべきことではないでしょうか?


「エホバの証人の組織は現在腐敗している。しかし、彼らは間違いなく神の(本物の!)組織だ」。一見矛盾するように思えるこの見解は今まで説明したとおり、きちんと成立するのです。


しかし、問題は、間もなく精錬されるということです。その時、やはりエホバの証人の中の不忠実な者(もみがら・エサウ)は退けられます。これがイエスが行なわれる「脱穀」の業です。


しかし、「脱穀」に加えてもう一つ重要な業があります。それは何でしょうか?


④(最終回)に続きます。



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エホバの証人は真のクリスチャンか?

その④

 


「脱穀」に加えて行われる

もう一つの重要な業とは?


要点:「落ち穂」は拾われ、追い散らされていた羊は組織に再び集め入れられる。


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これから組織は「脱穀」される、精錬されます。しかし、小麦の収穫の際に重要な作業がもう一つあります。それは「落ち穂拾い」です。例えば、ルツは極めて精力的に落ち穂を拾い、ボアズから褒められました。


それにしても、「落ち穂拾い」とは何ですか? 「落ち穂」とはエホバの証人の組織から追い出された人々、出て行った人々です。つまり元エホバの証人。確かに彼らは組織からは「落ち」ました。しかし、その中には義を貫いたために追放された、または貫くために出て行った人たちもいます。ですから、「落ち穂拾い」は、イエスの再来の際、そのような元エホバの証人の人たちが再び集め入れられることを予表しているのです。


エゼキエル34章には、不忠実な牧者たちが羊を不当に扱い、追い散らしたことが記されています。まさに、それは現在のエホバの証人の組織に当てはまります。私もそれを身をもって体験してきました。しかし、34:16にはこうあります。


「わたしは失われたものを尋ね求め、追い散らされたものを連れ戻し、打ち砕かれたものに包帯をし、病んでいるものを強める。しかし肥えたものと強いものを、わたしは滅ぼし尽くす。わたしはそのものを裁きをもって養うであろう」


この聖句も「落ち穂拾い」と「脱穀」を予告しています。1世紀と同様、イエスは再来の際にも、「イスラエルの家の失われた羊」を探し出し、再び集め入れてくださるでしょう。(マタイ10:6、15:24)。


その時、こういう状況が生じるでしょう。


「エホバがシオンの捕らわれ人を連れ戻されたとき、

わたしたちは夢を見ている者のようになった。・・・

涙をもって種をまく者たちは、

まさに歓呼の声をもって刈り取るであろう。」詩編126編


こうして、不当にエホバの証人の組織の外に追い出されていた人たちの忍耐の日々は報われ、再び組織に集められます。イエスが再来する時、エホバの証人の組織は精錬され、義の組織となっているのです。組織の外にいる人々はまもなくイエスが来て再び招いても、その召しにすぐに応じるよう用意を整えておくべきです。つまり、義の基準にかなった清い状態を保っていなければなりません。


もし義の組織に戻るなら、エホバの組織に再び帰ることを希望するのでは?


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まとめ


エホバの証人は真のクリスチャンか?


小麦と雑草の例え話、さらには「拡大→腐敗→精錬→拡大・・・」、

「年上の者が年下の者の奴隷となる」

・・・という神の(本物の!)民に見られるパターンが、

エホバの証人の組織の上に成就しています。(①、②で説明 )


しかし、現在、エホバの証人の組織は腐敗の時期にあり、まもなく精錬されます。

「脱穀」と「落ち穂拾い」がなされるでしょう。(③、④で説明)


ですから、エホバの証人の組織を中心に今後、聖書預言は成就してゆくでしょう。イエス・キリストによる検分の日は近づいています。その時、首尾よく王イエスを迎え入れられる準備をしておきましょう。