論文10 北の王による日本攻撃は近い!
「バビロンの王ネブカドレザルはティルスを攻め、
その軍勢に大いなる奉仕を行なわせた。
・・・彼が彼女(ティルス)を攻めて行なった奉仕の代償として、
わたしはエジプトの地を彼に与えた。」
エゼキエル29:18-20
2012/09/24
⑩-1.今までの論文でも示したとおり、今後、まず最初に神の家が裁かれ、次いで大いなるバビロン、そして諸国民に対する裁きが執行されるでしょう。つまり、裁きは大きく分けて2つ、つまり(1)エホバの証人の神権組織、(2)サタンの組織に対してなされます。その点をエゼキエルの預言ははっきりと示しています。分析してみると、エゼキエル23-32、および38、39章は(2)のサタンの組織に関して、それ以外の章は(1)の神権組織に関して預言していることが分かります。
裁きは、
①神の民
②世の諸国民
に対してなされる
⑩-2.さて、ここで注目したいのが、エゼキエル23-32章です。特に大きく取り上げられているのはティルスとエジプトに関する預言であることが分かります。以前の論文で示したとおり、現代のエジプトとはアメリカのことです。このエゼキエル29-32章のエジプトはやはりアメリカに関連して成就するでしょう。アメリカのエホバの証人はそこから脱出することになるのです。しかし、ティルスとは現代の何ですか。
現代のエジプトはアメリカ
では、ティルスとは現代の何?
現代のティルスとは?
⑩-3.ティルスについてはこう言われています。「海の入り口に住んでいる者、多くの島のためにもろもろの民と商いをする女よ」(エゼ27:3) そして、「タルシシュの船はあなたの交易品のための隊商であったので、あなたは大海のただ中で満たされた者、ひときわ栄光ある者となる」とも言われています。(エゼ27:45) ですから、現代のティルスは世界的な商業大国であることが分かります。
⑩-4.さらに、「見よ、あなたはダニエルよりも賢い。どんな秘密もあなたに解けないものはなかった。あなたは自分の知恵と識別力によって自分のために富を作り、倉に金や銀を得つづける。あなたは自分の満ちあふれる知恵と商品とによって、自分の富を満ちあふれさせ、あなたの心はその富のゆえにごう慢になりはじめた」と言われています。(エゼ28:3-5) つまり、現代のティルスは知恵、つまり科学力が顕著でかつ富裕な国であることが明らかです。
⑩-5.では、現代のティルスとはどの国のことですか。結論からすると、それは日本のことです。先進国の中でアメリカ(現代のエジプト)を除けば、日本が科学的な経済大国であり、しかも「大海のただ中で満たされた者、ひときわ栄光ある者」という表現とも一致しています。
現代のティルス=日本
⑩-6.さらに、このティルスに対する裁きの執行についてはこうあります。「いま、わたしは北からの王の王、バビロンの王ネブカドレザルを馬、戦車、騎兵、会衆、すなわちおびただしい民と共に連れて来て、ティルスを攻めさせる」(エゼ26:7) つまり、これは北の王中国が日本を攻撃するということを意味しています。しかし、それはいつ起きますか。
北の王による日本攻撃が起きる
それはいつか?
オホラとオホリバの実体を解明するための背景を理解する
⑩-7.では、この日本に対する裁きについて他の側面から考えてみましょう。エゼキエル23章です。そこでは、オホラとオホリバという2人の姉妹について記されています。聖句は「その名について言えば、オホラはサマリア、オホリバはエルサレムである」と明示しています。(エゼ23:4) 結論から述べると、オホラは日本のことであり、オホリバはエルサレム(つまり現代の神殿級がいる)アメリカのことです。なぜそう言えるのかをこれから解いていきましょう。
オホラ(姉)=日本
オホリバ(妹)=アメリカ
⑩-8.エゼ23:2はこの2人の姉妹について、「彼女たちはエジプトで売春するようになった・・・」と述べられています。さて、以前の論文02では、メディア・ペルシャがどのように成立したか、その背後にある支配者である悪霊たちの勢力構図について説明しました。メディアの悪霊たちはアッシリアから、またペルシャの悪霊たちはエジプトから離反した後に互いに同盟を組んだということでした。ですから、ペルシャの悪霊たちはかつてはエジプトの悪霊たちの組織の一員であったわけです。
ペルシャの君(二人の姉妹)は
かつてエジプトで
君主であるサタンに
愛人のように従属していた
※詳しくは論文02を
⑩-9.その頃のことについての預言的な物語は創世記4:19-24にあります。カインの子孫であるレメクは若者からの殴打のゆえに、その若者を殺してしまいました。これはサタンとアッシリアの悪霊とのけんか別れの様子を示しています。なぜですか、大洪水以前、悪霊たちの組織は一つにまとまっていたと思われます。その時代には悪霊たちどうしの、つまり国家間の闘争はありませんでした。そのような争いが起き始めたのは大洪水後、特にニムロデの時代からでした。そして、聖書で取り上げられている顕著な争いの最初のものはエジプトとアッシリアとの戦いでした。エジプトは諸国家の長子であり、この国を支配していたのは悪魔サタンです。そして、それに抵抗していたのがアッシリアでした。何が原因で争いが起こったのでしょうか。
レメク=サタン
殴りかかった若者=アッシリア
大洪水後、両者はけんか別れした
⑩-10.大洪水前の時代に悪霊たちは地上に降りてきて性と暴力を覚えました。大洪水後、人間の女たちと性関係を持てなくなりましたが、彼らはそのような関係を悪霊たちどうしの間で再現しようとしたと思われます。サタンは自分の欲望を満たす為に、自分の部下の悪霊たちが自分の女のようになることを望んだというとです。
⑩-11.それに対して二通りの反応がありました。1つはオホラとオホリバ、つまり後のペルシャの悪霊たちのように「売春」をする者、つまり自らを女のようにして、サタンに媚を売るようになった者たちです。論文02でも説明しましたが、その点について、「これはどういうことです。自分のために会陰に裂け目を作るとは」と言われています。(創世38:29) 彼らは元々男として地上に降りてきたにも関わらず、そのように女のように振舞うようになりました。
⑩-12.そして、もう1つの反応は、そのようなサタンの性的要求を極めて嫌悪すべきものとみた者たちです。それで、レメクを殴った若者と同じく、アッシリアの悪霊もサタンに反抗したようです。しかし、やはり、力ではサタンの方が勝っていたため、アッシリアは返り討ちに遭い、当時まだ1つであったサタンの組織から離反しました。その反抗は地上に反映され、ニムロデの支配の仕方にはっきり表われています。彼の支配地域は後にアッシリアとバビロンの支配する地域でした。バビロンの悪霊はアッシリアの悪霊の兄弟であり、彼もまたアッシリアの悪霊と共にサタンから離反したようです。(創世記49:5)
サタンは自分の部下が
自分の女になることを望んだ
二人の姉妹はそれに迎合したが、
アッシリアやバビロンの君たちは反抗した
オホラとオホリバの実体
⑩-13.ところで、今、私たちはエゼキエルの預言を調べており、オホラとオホリバが日本とアメリカであるという理由について考えています。それで、この二人の姉妹は「エジプトで売春するようになりました」。ですから、今まで説明したとおり彼らはエジプトの支配者であるサタンの性的な要求に応じて自らを女のようにした者たちであり、実際にかつてエジプトで売春をしていたのです。ちなみに、このオホラとオホリバは創世記4:19のレメクの妻たちであり、「第一の者の名はアダといい、第二の者の名はチラといった」と記されています。
アダ(第一婦人)=オホラ(姉)
チラ(第二婦人)=オホリバ(妹)
⑩-14.さらに、彼らは後にペルシャの悪霊となってエジプトから離反しました。彼らの基本的な政策はエホバの民に好意を示すことによってエホバのみ使いたちの支援を得るというものでした。実際、ペルシャの王キュロスは流刑の神の民をバビロンから解放し、エホバの神殿の再建を許可しました。この政策は功を奏し、エジプト、アッシリア、バビロンという三人の専制支配的な強い悪霊たちを抑えて、オリエントでの支配を手に入れることができました。(ダニ7:5「三本のあばら骨」)。実際のところ、み使いたちの支援がなければ、そのような強い悪霊たちを抑えて女のような彼らが支配権を得ることは不可能だったでしょう。それで、彼らは確かに「わたし(エホバ神)に従属の身」となりました。(エゼ23:5)しかし、やはり彼らはエホバ神を侮って売春を行ない続けるのです。
二人の姉妹はエジプトを離れ
ペルシャの君となった
彼らはエホバの民を厚遇して、
天使たちからの支援を得、
オリエントを支配した
⑩-15.今までの説明をまとめてみましょう。日本とアメリカは(ティルスとエジプト、オホラとオホリバ、アダとチラ、サマリアとエルサレム)で表現されているということでした。さらに詳しく述べると、アメリカはアメリカでも現代のオホリバはアメリカの民主党のことです。(つまり、現代のメディアが共和党なので。) 確かに、日本は天照大御神という女神を主神としており、またアメリカは自由(リベラル)の象徴としてニューヨークの自由の女神を示しているというのは興味深い事実です。
日本(天照大御神)
=ティルス
=オホラ(姉)
=アダ(第一婦人)
=サマリア
アメリカ(自由の女神)
=エジプト
=オホリバ(妹)
=チラ(第二婦人)
=エルサレム
日本攻撃はいつか?
⑩-16.さて、重要なのはその裁きがいつ、どのように行われるのかということです。文字通りの歴史では、まずサマリアが滅ぼされ、次いでエルサレムが滅ぼされました。ですから、結論として、アメリカの滅びよりも前に日本は北の王中国から攻撃を受けることになるでしょう。その点について、エゼキエル29:17-20には「バビロンの王ネブカドレザルはティルスを攻め、その軍勢に大いなる奉仕を行なわせた。…しかし、報酬はというと、彼がこれを攻めて行なった奉仕に対して、彼とその軍勢のためにティルスからは何もなかった。…彼が彼女(ティルス)を攻めて行なった奉仕の代償として、わたしはエジプトの地を彼に与えた」とあります。
では、北の王による
日本攻撃はいつ生じるのか?
⑩-17.ですから、北の王中国は日本を攻撃しますが、それでも日本を侵略することはできず、日本は独立国としての立場を失うことはないでしょう。しかし、アメリカは北の王中国の手に完全に渡されて徹底的に滅ぼされることになるでしょう。
⑩-18.それで重要なのは、日本がかなり早い時期に攻撃を受けるということです。では日本のエホバの証人はこの預言に基づいてどのように用意しておくべきでしょうか。ところで、この日本攻撃の時期を示している聖書物語を次に考察してみましょう。
日本攻撃を示唆する
聖書物語を調べる
⑩-19.まず、裁き人17、18章です。ダン人はミカの家から祭司と偶像を奪い、またライシュを攻め取りました。ライシュの後にダン人が建てたダンという町はイスラエルの最も北にありました。ですから、このダンは中国のことであり、「相続地を求めて」最も北の町に行くことにより、今や北の王として世界の表舞台に出てくる様を示しています。
⑩-20.その際彼らが行なうのは2つの行動です。つまり、①ミカの家から祭司と偶像を奪う、②ライシュを攻撃するということです。この②のライシュについては、「平穏に…」と示されており、これは間違いなく日本のことです。世界で徴兵制がない国が他にあるでしょうか。(10:7)ですから、これは北の王中国による日本攻撃を意味しているのです。また、ミカの家とはアメリカで(それも恐らくはキリスト教会と結び付きがある共和党が関係していると思われます)、祭司と偶像とは背教したキリスト教会のことです。ですから、これは論文03でも説明したとおり、中国が宗教的開放を実施して大いなるバビロンと復縁する時のことです。ですから、この日本攻撃は中国の宗教的開放と同じ時期に起きるということが分かります。
ダンの部族=北の王中国
ライシュの村=日本
ミカの家=アメリカ(共和党)
連れ出された祭司=キリスト教会
日本攻撃は、
中国と大いなるバビロン(キリスト教会含む)の復縁、
つまり、中国の宗教的開放の時期に近い
⑩-21.また同じ点について、次に裁き人21章をご覧ください。21章はそれ以前の章、つまり19、20章の続きですが、現代の成就としては別の物事を示しています。要点は、ベニヤミンの残りの者600人(ダン人も600人だった)のために、まず①ヤベシュ・ギレアデから400人の娘たちが、②シロの娘たちの中から200人の娘たちが与えられたということでした。これも、①は日本のことであり(戦役に来なかった)、②はキリスト教会のことです。なぜそう言えるかは物語の詳細を分析してください。それで、この点からも、日本攻撃が中国による宗教的開放とほぼ同じ時期に起きるということが分かります。
ダン人=北の王中国
ヤベシュ・ギレアデ=日本
シロの娘たち=キリスト教会
日本攻撃と
中国の宗教的開放は
同時期に起きる
⑩-22.これは全くの推論に過ぎませんが、恐らく今後、中国はバブルがはじけ、世界的な経済危機が生じるでしょう。中国政府は国民からの不満の矛先を変えるために国外に責任を転嫁し、戦争を起こす可能性があります。また一方で、国民の不満を和らげるために宗教的な自由を与えるのかもしれません。いずれにしても、中国が日本を攻撃するのは基本的には経済的な問題に起因しているので、恐らく標的にされるのは工業都市でしょう。日本の工業都市を破壊すれば、商業的なライバルを失脚させることで相対的に中国企業の売り上げが上げることになりますし、かつその後の日本復興の際に商品を売りつけるという「戦争・復興特需」により再び中国経済は活性化するでしょう。日本は活かさず殺さずという状態におかれるでしょう。
⑩-23.ただ、やはり中国が直接日本を攻撃するとなると、アメリカと全面戦争になる恐れがあるので、それを避けるために例えば北朝鮮のような国を代理として戦争を仕掛ける可能性があります。いずれにしても、アメリカの場合は徹底的な滅びから逃れるべくアメリカ国内から脱出すべきですが、日本の場合は工業都市から一時疎開するのが知恵でしょう。しかし、実際にどの都市が攻撃されるかは分かりません。恐らく、工業都市はミサイル攻撃か空爆によって破壊されるでしょう。最初に指摘したとおり、日本攻撃はサマリアの滅びに相当します。それで、イエスはエルサレムの滅びに関して「都にいる者は山に逃げ始めなさい」と言われましたが、これは日本攻撃の際にも当てはめるべき指示です。
日本攻撃の標的は
工業都市だと思われる
いずれにしても、
「都の中にいる者は
山に逃げ始める」べき