論文07 油そそがれた残りの者と

ヤコブ級による連帯関係


「大祭司ヨシュアよ、あなたも、あなたの前に座する

あなたの友たちも、どうか聞くように。

これらは、異兆となる人々だからである」。

ゼカリヤ3:8


2012/03/15

 

⑦‐1.先回の論文06で、これからイエスが神の民を検分するために来られることと、その際に「雌ろばの子」である新しい地の後継者と共に来られることを論じました。

 

それは、モーセがヨシュアと共に、あるいはエヒウがエホナダブと共に神の民を裁きに来たのと同じであると説明しました。

 

このイエスと共に来る「新しい地の後継者」とは大群衆から出てくる者で、現在油そそがれた残りの者が行なっている地上での任務を受け継ぐことになる後継者です。

 

そして、彼はまだ油そそがれた残りの者がこの地上にいる間に任命されることも説明しました。イサクがヤコブに、モーセがヨシュアに、ダビデがソロモンに、エリヤがエリシャに任務を引き継がせたのもやはり前任者が生きている間のことでした。

 

しかし、その任命は人間の予測が覆される形で行なわれます。それは、アドニヤではなくソロモンが、エサウではなくヤコブが土壇場で任命を受けたことによって示されています。

 

ですから、この新しい地の後継者について「ヤコブ級」と呼ぶのはふさわしいことです。(以降、この後継者のことを「ヤコブ級」と呼びます) 

 

ちなみに、アブラハム、イサク、ヤコブと言う時、その預言的実体についてはアブラハムとサラはエホバ神と上なるエルサレムで、イサクとリベカはイエス・キリストとその花嫁級の油そそがれたクリスチャン、そして、ヤコブとその妻たちはヤコブ級と大群衆、その十二人の息子たちは復活してくる人類の十二部族を示していると言えるでしょう。

 

では、このヤコブ級と油そそがれた残りの者は今後どのように連帯してエホバの最終的な業を行なって行くことになるのでしょうか。  



「新しい地の後継者」=「ヤコブ級」

彼は、イエスと共に来る


ヤコブ級は、油注がれた残りの者が

まだ地上にいる間に任命される

では、ヤコブ級と油注がれた残りの者との関係とは?



<義なる組織の全体図>


アブラハムエホバ神

サラ上なるエルサレム(天使たちの組織)


イサク主イエス

リベカキリストの花嫁(14万4000人)


ヤコブ「ヤコブ級」

その妻たちほかの羊の大群


ヤコブの十二人の息子たち将来復活してくる人類の十二部族

 

 

祭司エズラと総督ネヘミヤ

 

⑦‐2.さて、それを調べるにあたり、まず20世紀に油そそがれたクリスチャンがどのように業を行ない、エホバへの清い崇拝を回復させてきたかを振り返ってみましょう。

 

その業について、エズラ記は的確に預言していました。下の表をご覧ください。(表を参考にしながら、ご自分で、実際にエズラ記の記述を読み比べてみてください)